探索日 2012.08.12
No.AK-014

栗根沢線 ■鹿角市 ■全線ダート ■接続→夜明島線 ■分岐→一方向分線
■夜明島線から分岐して山中に延びる

 延長距離はそれなりにある深山地帯に延びるダラダラ気味な草深いピストン  

 ↓恐ろしいまでの山深い山中にひょろりとした心細いワダチダートが続く栗根
沢線。見所はないが、人跡希な深山の雰囲気を満喫したいのならぴったりかも。


……こんな感じ……
■鹿角市の夜明島渓谷へのアクセス路でもある夜明島線から分岐する長距離のダートピストン。林道名でもある栗根沢に沿って人跡希な深山の奥へと延びている。路面状態は良くもないが特別悪いということもない。ダートは土質っぽいということでヌタヌタな区間も存在するが、基本的には走りやすい部類に入るだろう。コース的にも穏やかである。ただし、これだけ山深いエリアの林道、それもピストンであるので草深さは否めない。進むにつれて路肩に繁茂する薮の勢いは徐々に増し、最終的には行く手が薮に飲まれてダートは自然回帰してしまう。景観的には見所はないが、人里遠く離れた物凄い深山ならではの自然色豊かな雰囲気だけは満喫できるだろう。

■北秋田市(旧森吉町)の六郎沢線から夜明島線へと乗り継いで夜明島川沿いに下って来ると、途中に朽ちかけた鳥居がありますが、その脇が栗根沢線の入口になっています。この林道は県別地図などにもその道筋が記載されていますが、それによれば決して短くはない延長距離でかなり山奥まで分け入っているピストンとのことでした。ただでさえ人里遠く離れた深山地帯に延びる夜明沢線から分岐する支線なので、栗根沢線ではさらなる物凄い山深さが楽しめそう!
■というわけでさっそく栗根沢線のダートに突入させていただきますが、入線直後のカーブを曲がった先で木杭タイプの林道票を発見。一部、その文字は消滅しかかっていましたが、この林道は栗根沢川に沿って延びているため、「栗根沢林道」と記されていることはすぐに分かります。
→路肩を眺める!
■どこか土質っぽいワダチダートが樹林の奥へと向かって延びています。路面的にはまだここは入線直後の序盤なのでなんら問題はなくフラットな状態ですが、それでも車両の通行がかなり希薄であることだけは、雰囲気的にすぐ実感することができました。
■その後少し進むとコンクリ橋が現れます。ここで栗根沢の左岸へと渡るわけですが、橋上には土がてんこ盛りに堆積していました。欄干のある端にはこんもりと雑草まで生い茂っています。橋上はヌタヌタであるため、沢を眺め下ろすことはできそうもなく、それどころか堆積した土のすぐ下はコンクリートなので、ここは慎重に通過しないとスリップゴケを招いてしまいそうでしたよ。
■コンクリ橋を渡った先の左岸区間です。大雨などで路面表層が洗い流されてしまったためと思われますが、ここはなんだか路面がボコボコに荒れたような状態となっていたっけ。「まさかこの先は大荒れ?」との予感もしましたが、幸いにしてこれは部分的なものであったようです。
■やがれ栗根沢の流れを右手に眺める渓流区間に差しかかりました。といってもそれは長続きはしないようで、すぐに樹木の向こうへと隠れてしまいましたけどね。ちなみに林道沿いで栗根沢の流れを眺めつつ平走できるのは、確かここだけであったような気がします。
→栗根沢を眺める!
■渓流区間を過ぎると登り坂が始まりました。いったん沢沿いから離れて切り返しの急カーブを描いて高度を稼ぐような感じです。路面も今のところはまともな状態ですが、それでもかなり草むした状況になっていました。いやが上にも栗根沢線の草深さを感じてしまいます。
■切り返しの勾配を一気に登り切ると再びダートはなだらかな状態に戻ります。でも路面はこんな感じの状態でした。ワダチの雑草は部分的には腰の辺りまで背丈があって、これはどうみても関係車両といえども、この栗根沢線へは滅多には立ち入ってきそうにもない雰囲気です。
■そしてここでは路肩の雑草越しに景色が少し開けてきます。といってもご覧の通り、ここは人里を遠く離れた深山地帯です。どこを向いても目に映るのはびっしりとした緑の重厚な山々のみで、しかも路肩は雑草まみれにつき景色は薮越しに眺めなければなりませんでしたけどね。
→森を眺める!
■おや、前方に崖崩れですよ? さすがにここまで山深い山中に林道を通したとなれば、崖崩れの一つや二つくらい不思議はないでしょう。崩れた斜面には雑草がぽつぽつと生えていることから、発生してから日時が少し経過しているみたいでした。
■行く手に見えていた崖崩れの現場を回り込むようにして通過。そしてそれは崖崩れというよりも、なんかこう、ズルっと崖の棚がそのままずり落ちてきたような状態ですね。幸いにして路面はきれいに復旧されていましたが、運悪くこんなのに直撃されたら生き埋めとされてしまい、林道へ出かけたままいつまでたっても戻ってこない行方不明者として扱われてしまうのだろうなぁ。
→現場を眺める!
■崖崩れ地点を過ぎてその先へと進みます。路肩には木々が厚く茂っているため、あまりその実感はなかったですが、ここはそれなりに標高が高い地点みたい。残念ながら期待してい展望などはほとんど望めませんが、この先しばらくは急な山肌の斜面に沿って進むようです。
■おや、今度は路肩崩落ですよ? トラロープの警戒線が張られていたため、すぐにそれと分かりましたが、崖側の路肩が垂直にごっそりとヤラれてしまっています。さすが険しい深山地帯のピストン林道。まるで林道で発生しうる自然災害の見本市ですね。あっはっは。
■おや、連続して路肩崩落ですよ? しかもまるで落とし穴みたいにワダチ部分がぽっかりと陥没しています。ここもトラロープの警戒線によって陥没の存在に気がつきましたが、もしも警戒線が張られていなければかなり危険な状態です。なお、路面が陥没しているのが危険なのではなくて、それに気がつかない場合が危険ということですよ。夕暮れ時やなにかで焦っている場合などはとくに要注意でしょう。気がつけばいくらでも対処できますが、気がつかなければ即アウトなので…。
■トラップのような路肩崩落地点を過ぎてさらに前進すると、2ケ所目となる栗根沢を右岸へとまたぐコンクリ橋が出現。ここでは橋上に泥も堆積していなかったので、栗根沢の流れを見下ろすことができました。橋を渡ると林道は沢沿いから離れてより険しい山中を進むことになります。
→栗根沢を眺める!
→さらに栗根沢線を進む!
→もう飽きた…