小岳林道 / Kodake 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.08.13 / No.AK-048 
 [ 所在地 ]藤里町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]大滝林道 [ 分岐林道 ]-
 世界遺産「白神山地」の小岳への登山口もある粕毛林道から続く連続長距離ダートの最終区間

里町の「素波湖」から粕毛林道→大滝林道と乗り継ぎ、白神山中に延々と延びるダートをたどってようやく訪れることができる小岳林道の起点です。途中で幾度となく「小岳登山口」と記された道標を見かけますが、最終的にその登山口へと向かうのが小岳林道なので、ここには「小岳登山道 ↑」と記された道標が設置されています。さらに道標に加えて林道標も設置されているので、進むべき方向に迷ったり、道間違いをヤラかす心配は全くありません。
→ 林道標を眺める!
→ 付近を調べる!
に向かう大滝林道に別れを告げ、連続登坂で一気に駆け登る小岳林道をエンジンにものを言わせて進みますが、起点の位置する場所はすでにとんでもない山奥。それなのに、なおも深山地帯を目指す小岳林道のダートに「まだ山奥へと向かうのか!」と思ってしまいます。そして路肩は繁茂する夏草の壁が連なり、林道の鬱蒼とした閉塞感も抜群!
→ 路肩を眺める!
岳登山口へのアクセス林道なので、路面はフラットで予想していた以上に走りやすかった小岳林道。しかし、それでいながらその山深さゆえ、ダートにはいつなんどき、いきなり路肩の藪から獰猛な四足歩行の獣が飛び出してきてもおかしくもない雰囲気が漂います。近年、秋田県でもイタズに襲われての死亡事故が多発しているからなぁ・・・。
延る夏草と木々に覆われて目立ちませんが、ここは林道を開設するために斜面を切り崩した断崖地点かな。探索時には特に落石の痕跡は見られなかったですが、今にもガラガラッと岩が落ちてきそうな岩壁を眺め上げながらさらに登坂して進みます。
なみに小岳林道起点の標高は518m。そこから高低差82mを駆け登って標高600mの小岳登山口を目指しますが、坂道続きの林道は雨天時には雨水で沢と化すのでしょう。路肩部分が洗掘されて軽微なクレバス状態が発生している箇所もありました。
ートは標高を稼ぐため何度かジグザグに切り返しを繰り返します。ここはちょうどその途中の切り返しと切り返しの間のストレート区間。2点間の最短コースは直線ですが、そのように林道を開設すると車両が登れぬほどの傾斜角度になってしまうんですね。林道ではよくある勾配に対する迂回処置ですが、だから林道って必要以上に延長距離が長かったりします。でもエンジン付きならば、遠回りでいくら坂道が連続しても問題はまったくありません。
度も方向転換するジグザグな切り返しで登坂していくと、やがて左の路肩に山道の入口が現れて、案内板と道標が設置された小岳登山口に到着しました。しかし、人の気配がまったくありません。探索時には大滝林道が簡易封鎖されていたため、登山者が車で乗り付けることができないためでしょうか? それとも真夏のクソ暑いこの時期に、熱中症の約束された林道歩きをしてまで小岳登山をする者はいないということかな。というわけでここが小岳登山口ですが、ダートはここが終点ではなくて、もう少しだけ先へと続いています。
→ 案内板を眺める!
→ 登山道入口を眺める!
山道入口を過ぎて少し進むとロッジ風の無人小屋がありました。中には板の間があって、登山者が自由に利用できるようになっていましたが、「白神山地巡視管理棟」の看板が掲げられており、入口脇の壁にスコップが数本掛けられていました。小岳への登山道の整備や維持管理のための拠点でもあるみたいです。
→ 白神山地巡視管理棟を眺める!
に誰もいなかった巡視管理棟のすぐ先にも同じく山小屋風の建物がありましたが、これはトイレ棟でした。さすが世界遺産に登録された白神山地です。登山者による垂れ流しは絶対にマズいですからなぁ。そこいらへんの整備はきちんとなされている模様。
→ 案内板を眺める!
→ トイレ棟を眺める!
してこのようにトイレ棟の脇の地点が小岳林道終点になっています。終点を示す林道標はとくに設置されていませんでしたが、その先にはもう道がないので言われなくてもそれと分かります。というわけで小岳林道の探索はここで終了ですが、それにしても訪れた時には人っ子一人誰もいなかったのは良かったな。たくさんの車が止められて、むさ苦しい山男女が大勢たむろしていたどうしようと思ったものの、やはり誰もいなかったです。おかげでひっそりと静かな雰囲気の中、付近をゆっくりと見て回れましたが、でも長居をするには真夏のギラギラな直射日光が暑過ぎだったかな。ここ、冬は豪雪になっても夏はやっぱり酷暑です!
→ 引き返して大滝林道に向かう!
→ 探索終了!
→ その先を眺める!
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