越路林道 / Koshiji 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.08.13 / No.AK-053 
 [ 所在地 ]藤里町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]粕毛林道 [ 分岐林道 ]-
 見事な造形美「崩れの美しさ」を見せつける崖崩れが多発する草深いピストン

里町の素波里湖上流の白神山中に分け入る粕毛林道から分岐する越路林道の入口です。一取沢林道分岐を過ぎた先の左手に現れま、樺岱林道分岐が現れたら行き過ぎですが、起点には林道標が設置されているので見過ごすこともないと思います。基本的には国有林ゲートもなくて自由通行状態の林道ですが、梅雨時の集中豪雨の影響が残っているとみえ、探索時にはトラロープの簡易封鎖の処置がなされていたんだっけ。しかし、粕毛林道系の未知なる支線林道を全て探索調査するという大業を成すためには失礼させていただくしかないな。
→ 林道標を眺める!
→ 付近を調べる!
ういうわけでさっそく越路林道へと入線すると、出迎えてくれたのは軽く夏草がはびこる程度のフラットなワダチダート。しかし、東北のピストン林道は侮りがたいです。入線直後は走りやすいですが、その先の状況はまったく不明につき気を緩めることはできないな!
蒼としたブナの森に延びる林道を奥へ奥へと進みます。ダートはすぐに濃密な夏の緑に取り囲まれてしまい、路面の土はワダチ部分しか見えなくなりますが、森林浴気分で進む森の雰囲気は悪くありません。木漏れ日の差し込むブナ林はとても明るかったですよ。
夏の季節なので、ある程度の草深さは仕方ないですが、とくに気になる荒れもないまま気分良くWRを進ませます。この越路林道、粕毛林道から分岐して尾根筋伝いに進むコースですが、全体的にはなだらかな下りコースになっているみたい。一般的にピストン林道では上りコースが圧倒的に多いですが、越路林道では下りコースなんですね。ちなみに起点の標高は474mで終点の標高は383m。高低差91mを下っていくことになります。
お、これは美しい眺めだな! ブナ林をゆく越路林道のダートを快調に進んでいくと崖崩れ地点に差し掛かりました。路肩に露出した崖から剥離した細かな石や砂がザザーっと堆積しています。左の路肩には路面を埋め尽くした堆積物が除けられて小山のように盛り上がっていましたが、たぶんここは土砂崩れの復旧跡。その後も脆い崖からはポロポロと小石の剥離が常に続いているらしく、斜め45度の美しい「崩れの美」を醸し出していました。
しく崩れた崖崩れ地点を通過、さらに越路林道をたどって前進しますが、ここは道すがらに白神山地の山々が望めた地点。落ち込むような急斜面で崖崩れでも発生して樹木が巻き込まれたのか、ちょうど視界の開けた場所になっていました。しかし、路肩に繁茂する藪の壁は人の背丈ほどもあるので、背伸びをする必要がありましたけどね。
→ 景色を眺める!
道から道すがらに白神の山々の景色を眺め、深山地帯ならではの山深さを味わいつつWRを進ませますが、やがて路面にほのかな廃れの香りが漂い始めます。さしあたって障害となるものはなかったですが、雨で路面の土が均され、コチコチに固まった路面を雑草が薄っすらと覆い始めてきました。これすなわち、車両の通行が途絶えている証拠かと・・・。
かし、オフバイク的には他愛のない状態であったので、そのまま構わず進んでいくと、あれよあれよという間に草深さが急激に増してしまいます。路面を覆う繁殖力旺盛かつ屈強な野草をワサワサと掻き分けて進みますが、この先、果たして大丈夫でしょうか。
→ 振り返る!
北のピストン林道探索では毎度のことですが、ここは視界も悪くて閉塞感も抜群。パシパシと身体に擦れる屈強な野草の感触は何度経験してもやはりゾッとしませんが、そのような藪を掻き分けて進む区間は局地的であり、やがて藪が引けてまともっぽい状態に復帰します。この林道の場合は全面的に藪に埋没するのではなくて、基本的にはその繰り返し。草深くても地面の土が見えているので、まだ先に進めると睨んだ通りです。
き潮のようにすぅーっと藪が引けては、再び路面を覆う繁茂を繰り返しながらズルズルと越路林道を進みます。すると、一面に拳大の岩石を大量にぶちまけたような区間に遭遇。岩石は夏草に覆われた右手の斜面からバラバラと転がり落ちてきたみたいですが、鋭利な岩石を踏んでしまわないようにだけ注意を払います。
フバイク的には楽しい廃れ状態を楽しみながら進んでいくと、カーブミラーがいきなり現れました。道すがら視界に映るのは山の緑と繁茂する藪の緑だけなので、人工物の出現にちょっと意外さを覚えてしまいますが、冷静に考えればここは車道なんだよなぁ。支柱がひしゃげて斜めったカーブミラーの足元には傷んで割れた木札が立っています。
→ 木札を眺める!
してカーブミラー地点ダートはで右に急カーブしてさらに続きます。越路林道の廃れた状況はここまでみてきた通りですが、しかし、この林道にはカーブミラーを設置するほど車両の通行量があったのでしょうか。まあ、開設当初はそうだったに違いないですけど・・・。
ーブミラー地点で右カーブしてさらにその先へと続く越路林道でしたが、探索時にはここが最もガレていた地点かな。右手の岩盤むき出しの崖には崩れ落ちてきたおびただしい量の細かな石片と砂屑が斜め45度で堆積。一方の右手には路面から除去されたそれら片が小山をなしており、鋭利な石片がバラバラとそのすぐ脇は半ば路肩崩壊した状態で落ち込む断崖となっています。通路面中央の雑草が茂った部分をそおっと通過しますが、いかにも山岳ダート林道ならではの光景であり、荒々しい風情がとてもいい感じ!
かし、そこからほどなく進んだ地点で路面は一挙に荒れの度合いを増してきます。優に一抱え以上もある岩石が路面上に落ちていて行く手を塞ぎ、そこを境に行く手はびっしりっと夏草に覆われてその先で藪に埋没していた模様。地図上では越路林道末端地点まではあと少しでしたが、終盤区間は前進を躊躇させるに十分な状態でした。物理的には前進する余地はあったものの、ここは安全策を採って戦略的撤退しておくことに・・・。というわけで、中盤以降の区間で頻発していた土砂崩れの造形美が美しくもあった越路林道の探索は終了!
→ その先の様子をうかがう!
→ 付近を見渡す!
→ 振り返る!
→ 探索終了!
→ 引き返して粕毛林道に向かう!
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