明星院林道 / Myojoin 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.08.13 / No.AK-070 
 [ 所在地 ]藤里町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]滝の沢林道 [ 分岐林道 ]千本杉沢林道
 由緒ありげな「明星院」の林道名とは裏腹に、一途に山深くてやがて藪に埋没するピストン

里町の県317号線の「峨峨瓏大滝」そばから滝の沢林道に入り、道すがらに進んだ先で発見した明星院林道の起点です。ぱっと見するとどちらがそれなのか判断できかねますが、右に降っているのが明星院林道。ゲートの類はないですが、同地点からは林道標が完全に見えていないため、事前情報なしだと気にも留めずに通り過ぎてしまう可能性も大きいです。
の沢林道から分岐して少し下ると明星院沢を跨ぐ橋がありますが、そのすぐ手前の路肩に四角い林道標が立っています。でもなぜここに設置する? この位置だと本線の滝上林道を通りがかってもまず気がつきません。まるで林道標の存在を隠しているみたい。
→ 林道標を眺める!
質で若干じめっとした雰囲気のある明星院林道のワダチダートをたどっていくと、サビて古ぼけた分収林看板が立っていました。林道ではお馴染みであり、付近の林道地図も掲載されているのでとても有難い存在なんですね。もちろん眺めておきます。
→ 分収林看板を眺める!
収林看板を過ぎると滝の沢支流の明星院沢の流れがすぐ傍に寄り添ってきました。静かにサラサラときれいな水が流れる沢ですが、ご多分に漏れずメジロアブの襲来がとても酷く、すぐにその場を逃げ出すように前進再開します。ちなみに「明星院」の名称は、昔このそばに明星院という修験道のお寺があったことに由来するそうで、多くの修行僧が山伏修行や托鉢、病気治癒の祈祷などを行っていたらしいな。しかし、こんな山中にお寺があったなんてね。
→ 明星院沢を眺める!
本杉沢林道発見! 明星院沢の流れに沿って緩く登坂していくと、左折するダート分岐がありました。酷く藪にまみれた状況から、そこは廃れた作業道の類だろうと思いましたが、藪の中から頭をのぞかせている林道標の木杭を見つけてしまったんですね。もしも林道標が無かったならば、立ち入る気も起きない荒れるにまかせた支線林道の分岐です。
→ 千本杉沢林道に突入!
線林道の分岐を過ぎてさらに前進しますが、山深い明星院沢沿いに登坂していくダートはメジロアブだらけ! 少しでもその場に立ち止まろうものなら、エンジンの放つ熱に誘われた凄まじい量のメジロアブの大群にあっという間にまとわりつかれてしまいます。
血を求めて執拗にまとわりつく目白あぶの大群を振り切るように明星院林道を先へと進みますが、次第に路面状態が怪しくなってきます。もともと草深いダートであるのに、気がつけばワダチ部分までもが雑草に覆われてきます。明星院沢の流れも僅かに水が流れるちょろちょろ程度のものとなり、その源流部近くまで遡ってきたみたい。
がてダートは源流部に近づいて先細りする明星院沢の水辺から右手に離れ、濃密な夏の緑に取り囲まれた山中へと分け入っていきます。路面に繁茂する雑草は勢いを増し、もはや地面の土が見えない状態になってきます。道として完全に放棄されているわけではないですが、この状況から車両の立ち入りはほとんど途絶えているとみるのが妥当かな。
んな殺生な! 蔓延る夏草で徐々に廃れの雰囲気が増す明星院林道のダートをその後も進んで行くと、一面雑草に覆われた土場の跡らしき地点に到達。その先端地点からさらにダートは続いていましたが、まともに進めるのはここまで。なんと、その先が1本のトラロープで封鎖されており、行く手が立ち入る隙もないほどの藪の密生によって埋没しているじゃないですか! おそらく自然災害系の発生で車両の通行が不可能な状態となり、そのまま復旧することなく放置が続いているみたい。行く手を塞ぐ苛烈な藪の繁茂に戦意喪失・・・。残念ですが、ここは素直に撤退しておくことにして明星院林道の探索は終了です。
→ 探索終了!
→ 引き返して滝の沢林道に向かう!
→ その先の様子をうかがう!
→ 振り返る!
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