大船沢林道 / Ofunasawa 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2019.08.13 / No.AO-097 
 [ 所在地 ]藤里町 [ 状態 ]ピストン半ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 林道入口と林道標の存在が分かり難く、道すがらの眺めも鬱蒼としているだけのピストン

浦町風合瀬「上晴山」にある大船沢林道の入口にやって来ました。「西海岸広域農道」を轟木から鯵ヶ沢方向に進む途中の右手に位置していますが、林道標が設置されていないので、かなり見過ごしやすいです。JR五能線の「風合瀬駅」から3キロほどの場所で、以前は300mほど離れた上晴山集落に弘南バスの「上晴山バス停」がありましたが、バスは2018(平成30)年に廃止されているので、現在はこれといった目印はありません。
→ 付近の景色を眺める!
→ 付近の景色を眺める!
域農道を左折して100mほど進むと左右に延びる町道を交差で跨ぎます。林道は町道によって分断された形ですが、広域農道が開通するまではここが大船沢林道の入口だったはず。町道に並走する広域農道ができたことにより、それを受けて町道から広域農道までの微々たる長さの林道区間も延長されたというわけかな。近年、各地でやたらと広域農道が建設されているので、林道が新たに建設された道で分断されるという状況が多くみられます。便利になるのは結構ですが、その代わり本来の林道入口が特定し難くなるのは困りますなぁ。
→ 状況を確認する!
道入口云々はさておき、さっそく大船沢林道に飛び込みます。林道標が見当たらなかったのが気にはなりましたが、うっすらと雑草の茂ったワダチダートの路面は適度に踏み固められて走り心地も上々。まずはスギ植林の中をなだらかに登って進みます。
面的には走りやすいですが、林道は道すがらに展望が全くきかない閉鎖的な雰囲気に包まれています。鬱蒼とした暗い森の中にダートは延びていて、とくに気になるものもないまま進んでいくと、途中で支柱がサビサビな待避表示板を見かけました。
→ 待避表示板を眺める!
こは元伐採現場だった場所でしょうか? 道沿いに不自然に路肩の木々が切り払われた空間を見かけましたが、そのように樹木が切られて開けた場所はクマザサの猛烈な藪で覆い尽くされています。ダートはまともなのに路肩の脇は凄まじい藪状態でした。
道標発見! 林道入口からどれほど進んできたのか分かりませんが、やがて路肩に林道標が現れました。すぐ傍には丸い鉄板タイプの専用林道看板が合わせて掲げられていましたが、しかし、なぜ入口から林道をそれなりに進んだこの場所に? 標識は人様に見られてこそ意味があるものですが、これでは林道標の存在にまず気がつかないです。
→ 林道標を眺める!
→ 専用林道看板を眺める!
道標の存在を確認したところで、さらに大船沢林道の深部に向かって進みますが、林道名由来の大船川の流れが全然見えていませんね。どこまで進んでみても、視界に映るのは昼なお薄暗い鬱蒼とした深い森だけでした。それでいながら路面状態だけは良好です。
こ数日は雨が降っていないはずなのに、なぜか水たまりが残ってぬちゃぬちゃなところも通りました。滑りやすくて泥が跳ねて好ましくない状態ですが、山深いピストンではよくること。オフバイク的には問題はなかったかな。新しめのタイヤ跡が泥に刻み付けられていたところをみると、大船沢林道にはたまに車両の立ち入りもあるみたいです。
ート分岐発見! 鬱蒼とした雰囲気に包まれた深い森の中に続くダートを黙々と進んで行くと、やがて切り返しで左折する分岐が現れました。分岐は地理院地図にも掲載されておらず、その正体は不明ですが、ピストンであることだけは間違いなさそう。道標の類はなにもなかったですが、大船沢林道本線は直進側だと思われたので、ここはまっすぐ進みます。
→ 振り返る!
→ 左折ダートの様子をうかがう!
体不明の左折ダートの分岐を過ぎると、右手の深い藪の奥にようやく林道名由来の大船川のささやかな流れがチラッと一瞬だけ見えてきます。しかし、ここはもう大船川の源流地点。特筆すべきほどの眺めも望めないまま、林道の右手に位置する源流の上手を、左から右へと回り込むようにカーブしながら登坂して進みます。
→ 大船川を眺める!
船川の源流を過ぎるとガンガンに登坂して一気に標高を稼ぐ大船沢林道のダート。入線してしばらくはなだらかなコースが続きましたが、この辺りから連続して途切れることなく登り坂が続き、最終的には標高550mまで登り詰めていきます。ちなみに広域農道にある林道入口地点は海抜54mなので、全行程で高低差500mを登っていくことになります。
→ 景色を眺める!
少の草深さやガタガタ感はあっても基本的にはダートは荒れておらず、鼻歌まじりで順調に進めてしまった大船川林道。すらっと延びるワダチの緑のラインも見た目に美しく、ここは純粋にオフを楽しめるダートかな。真夏の暑さくらいしかストレス要素はなかったです。
まに両脇から藪がワダチを飲み込まんとプレッシャーを加えてきたりしますが、それもこの程度であったのでオフバイク的には全く問題なく、夏草の鮮やかな緑にワダチの白さが映えてきれいだったです。それにしても大船沢林道、想像してた以上に荒れていないな〜。
むにつれて標高が上がったことで、森の鬱蒼とした暗い雰囲気が次第に薄れてきます。気分爽快なほど明るくて・・・とまではいきませんが、道すがらには植林と自然林が混在する森が続き、少なくとも森林浴気分で楽しめるほどには明るくなってきます。
度はY字ダート分岐発見! その後も森林浴気分で順調に登って前進していくと、やがて2箇所目の分岐が現れました。左折側は最終的に標高550mまで登り詰めて笹流山中腹へと至り、右折折側は小浜館川源流の上部に至っていますが、林道標が設置されていないので、どちらが大船沢林道本線なのか特定できません。なんとなく左方向が本道っぽかったので左折しておきますが、左右共にやがて道が途絶えるピストンであることは同じです。
→ 右折ダートの様子を眺める!
→ さらに大船沢林道を進む!
→ 探索中止!
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