寒水沢林道 / Kansuizawa 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2019.08.14 / No.AO-104 
 [ 所在地 ]青森市 [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]空沼林道
 青森湾の眺望も素晴らしくフラットダートで走りやすい青森市のメジャーな完抜け林道

軽あすなろラインこと県26号線の五所川原市と青森市の境界の峠から青森市側に70mほど進んだ地点にある寒水沢林道の入口にやって来ました。この地点に林道標は設置されていませんが、目立つ分かれ道になっているので、県道を進んでくれば絶対に林道入口を見過ごす恐れはありません。また、標高281mの林道入口は青森湾を見渡すビューポイントにもなっているので、林道へと進む前に是非とも素晴らしい眺望を眺めておくのを忘れないように!
→ 眺望を眺める!
してこれが県道からの林道入口の様子。美味しそうなフラットな砂利ダートがすぐに開始しており、嬉しいことに、「林道ライダーの敵ナンバーワン」とも言える無情なゲートの類もそこには無かったです。そして林道入口から望む青森湾の素晴らしい眺望でテンションも自然と高まり、「おーし、いくぜぇ!」の掛け声で寒水沢林道のダートにいざ突入です!
道からの入口地点で僅かに見えていた寒水沢林道の林道標設置地点。県道を道なりに走っているとカーブに隠れて見えなかったりもしますが、林道の入口に立てば見えています。というわけで、林道入口で「林道の証」も発見できて後顧の憂いはこれでなし! ここが寒水沢林道であることは重々承知してはいますが、現地で林道標未確認のままでは、なんだかモヤモヤしながら探索することになって落ちつかねーし。
→ 林道標を眺める!
ざ寒水沢林道に入線すると、思った通りフラットな快適ワダチダートがその先に延びていました。林道に立ち入る車両の通行もたまにあるらしく、路面は硬く踏み締められた状態。今のところ荒れやガレの気配は皆無ですが、さすが津軽のメジャー林道だけはあるな。
して再びビューポイント! 林道入口で眺めたのと同じ青森湾のパノラマが見えていますが、先ほどとは眺める角度が異なるため、ここでは青森市街地の様子がよく見えています。県道からの林道入口がすでに寒水沢林道における最高所地点になっているため、入線早々にして道すがらに眺望ポイントが連続するというわけ。
→ 眺望を眺める!
ったー、空沼林道発見! 青森湾の素晴らしい眺めを堪能しながら進んでいくと、やがて現れたのが左折分岐していた空沼林道。分岐地点は切り出されて搬出を待つヒバ木材がテンコ盛りに積まれた土場になっていて、土場は寒水沢林道から空沼林道方向へと道すがらに続いていました。地理院地図によれば、空沼林道終点の先には波線で示される山道がさらに延びて記されており、県2号線の「内真部(うちまんぺ)」付近につながっているようですが、たぶんそれは地図上だけの話。実際に通り抜けできるとは到底思えません。探索時間の都合上、今回はパスしておきますが、気になる方はオフバイクでぜひ探索調査してみてください。
→ 林道標(空沼林道)を眺める!
→ 空沼林道の様子を眺める!
沼林道側(手前)から分岐を眺めるとこんな感じです。向かって右から左方向が本線たる寒水沢林道で、ヒバ木材がテンコ盛りな土場が空沼林道から寒水沢林道へと道すがらに連なって設けられていました。探索時はお盆休みで林業作業はお休みでしたが、平日には木材搬出の林業トラックの通行がそれなりにありそうな予感がします。
沼林道分岐を過ぎると連続した下り坂区間が現れて、一気に標高を下げていきますが、路面はアスファルトと勘違いするほど硬く圧縮されてコチコチでした。不自然なまでに圧縮されたこの状態、木材を満載した重量のある林業トラックの通行によるものと思われます。
して予想通り道すがらにその先で現れた土場。伐採されて玉切りされ、樹皮が剥かれた状態で見上げるほどの高さにまで積み上げられていましたが、この地点、路面をよく眺めてみるとアスファルトで舗装されていた痕跡が認められました。重量のある林業トラックが路面を掘り返さないように局地的に舗装されていたのでしょうか? それはともかく、ここはトラックへの木材積み込みの際には道を塞がれて通れない恐れがありますなぁ。
→ 路面を調べる!
場区間を過ぎると舗装の残骸も見えなくなって、硬く圧縮されたダートが緩い下り坂でその先へとさらに続きます。そして路面には雑草による轍はおろか雑草1本すら生えていないことから、この先にもまだ土場がある模様。というわけでダートは真夏の晴天続きで乾燥して埃っぽかったですが、その反面、とても走りやすい路面状況だったかな。
た土場だ。さらに進むと3ヶ所目となる土場が道すがらに出現。大量の木材が積み上げられて、剥がされた樹皮が地面の土が見えないほど路面に堆積しており、山と積み上げられた木材の影にフォワーダが止められていましたが、作業員の姿はなくて土場は無人状態でした。切り出されたばかりの新鮮な木材の香りが周囲に漂い、いかにも林道らしいシーンです。
場は道沿いに細長く続きましたが、ここが3ヶ所目となった土場の末端地点。この後、伐採された木材がさらに積み上げられていくのだと思いますが、木材は玉切りされただけで、まだ樹皮が剥がされていない状態だったかな。地面に樹皮が一片も落ちていません。
の後も道すがらに土場が現れて、ここは4箇所目となった寒水沢林道の土場ですが、木材は1本もなくてカラッポ。やがて集積されてくるであろう木材のに備えて木材の山を支える丸太の支柱が立てられているだけでした。そんな林業風景を眺めながら、ごく僅かに緩い下りとなったダートを順調に進んでいきます。
ヶ所目の土場もやはりカラッポ! ここでは積まれた木材を支える支柱はまだ立てられておらず、路肩の樹林を土場を開設すべく伐採して荒く整地しただけの状態でした。土場には整地用の林道重機のキャタピラ跡が縦横無尽に刻み付けられていましたが、伐採現場が移動するのに合わせて、新たな土場が開設されていくみたいですね。
ヶ所目の土場を過ぎてしばらく進むと、寒水沢林道のダートは左右の二手に分かれます。林道標はおろか、道標の類は設置されておらず、進むべき方向に迷ってしまいますが、結果から述べると、ここは左右のどちらに進んでも行き着く場所は同じ。つまり、ここでいったん二手に分かれますが、数キロ先で再び合流しているというわけ。今回は右コースを進むことにしますが、左手は林道名由来の寒水沢の沢伝いに進むコースになっています。とまあ、文章で述べると簡単ですが、実際に初めてやって来て分岐に立つと、間違いなくここは悩みます。
→ 左折分岐の様子を眺める!
→ さらに寒水沢林道を進む!
→ 探索終了!
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