八溝川林道 / Yamizogawa 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.09.15 / No.F-137 
  完抜け全線開通目指して数年越しでダート延長開設工事中、その暁にはぜひ走破してみたい!


↑進むにつれてホヤホヤ感が漂う尾根筋ダートは走りやすく、完抜け全線開通が楽しみな1本。運がよければやって来れますが、通常はゲートで…。
溝山ふところの広大な山岳地帯に延びるピストン林道。茗荷川と八溝川とに挟まれた標高750mほどの尾根伝いにダートが続き、将来的に茗荷支線林道から真名畑八溝林道とを結ぶべく現在延長開設工事中である。工事車両が通行することからダートは固く締ってとても走りやすく、進むにつれて開設間もない真新しさが感じられてくる。ただし、山また山の沿道風景はやや変化に乏しいものの、雰囲気的には明るく爽快。アプローチは茗荷支線林道となるが、ゲート封鎖によって通常は訪れることができない。

 [所在地]矢祭町・塙町
 [路面状況]全線ダート / ピストン
 [接続林道]茗荷支線林道
 [コース]茗荷支線林道から分岐して山中に延びる

荷林道と真名畑八溝林道とを連絡する茗荷支線林道の途中に位置する八溝川林道入口にやって来ました。位置的にはちょうど矢祭町と塙町との境界そばであり、ダートはここから両町の境界でもある尾根筋に沿って入山(931m)方向に延びています。林道の奥地では延長開設工事が現在進行中らしく、工事車両が立ち入っているのか、探索時には嬉しいことに入口ゲートがオープン状態に! 通常、なかなかやって来られない林道なので、ここは迷わず突入させていただきました。
ざ入線すると林道開設で掘削された荒削りの壁面区間がすぐに開始。斜面を相当な急角度で削って道を通していることがうかがえると同時に、いかにも無骨で荒々しい雰囲気が未知なる八溝川林道への期待を盛り上げます。
口に掲げられていた工事看板によれば、八溝川林道は今なお開設工事が進行中とのこと。なのに変ですね。すでにそこかしこでボロボロと壁面崩落が発生していました。開設工事中の林道なのにあまり真新しさが感じられませんよ。
そらく、開通直後はむき出しの岩肌区間であった思われる地点ですが、すでにびっしりと雑草が茂っていましたよ。壁面崩落やこれらの状況から察するに、現在、開設工事の最前線はかなり奥地へと移動しているみたいですね。序盤区間は開通してからちょっと月日が経過しているようです。ここ、いつの間に林道を開設していたんだろう? まったく知らなかった!
事車両が通行するため路面は固く圧縮された状態で走りやすいですが、ズルズルに崩れかけた壁面区間が延々と続きました。林道は今現在、先端部で新規開設工事中だというのに、すでに序盤区間では綻びを見せ始めています。
知なる林道を走るという新鮮感、そしてダートの走りやすさでは申し分のない八溝川林道ですが、もう少しオフ的な刺激が欲しいと思ってしまうのは贅沢でしょうか? まあ、あと数年も経てば崖崩れや路肩崩落で、より山岳ダートらしい雰囲気が出て来ることでしょうけどね。
応、ここは尾根伝いの稜線コースとなっているのですが、道すがらの景観がほとんど望めないこともあって、あまりそれを意識させられません。なので、ここは林道の自然や雰囲気を楽しむというよりも、純粋にダート走行を楽しむことに徹した方がちょうど良い感じかも。ただし、高所らしく上空が開けているため、開放的な明るさと爽快感とは十分にありますよ。
崩れ跡に遭遇しました。左の崖上から右手の谷へと向かってその傷跡が生々しく残されていました。こういう自然災害が繰り返されてこそ、年期の入った味のある山岳ダートの雰囲気が出てくるのでしょう。ちなみに探索時にはすでに復旧されていましたが、林道の深部で開設工事中という状況を考えれば当たり前ですね。うまい具合に林道開設用の重機も揃っているので速攻で復旧させたものと思われます。
の後しばらく進んで行くとこのような地点に差しかかりました。画像では分岐地点のようにも見えていますが、ただの切り返し場のようになっているだけです。で、そんなことよりもここで注目したいのは路肩の木杭群。それらは八溝川林道を示す林道標でしたが、終点と起点を示すものが並んで立っていました。察するに、ここは八溝川林道が徐々に延長されていく過程でのかつての終点だったみたいです。うむ、前進すればするほど新鮮ホヤホヤになっていく林道か!
→林道標(終点)を眺める!
→林道標(起点)を眺める!
して先述の林道標から580mほど進んだ地点ですが、そこにもやはりありました。なぜか終点を示す林道標は設置されていませんでしたが、これは延長区間の起点を示す林道標です。
らにその先のとあるカーブ地点にまたしても木杭が出現! どうせまたこれまでに何度も見かけた延長区間を示す林道標だろうと思ったのですが、違いました。そこに設置されていたのは林業専用道標。どうやらここで「八溝川林道」から「八溝川林業専用道」へと変わるみたい。まあ、だからといって林道とさほど変わりはないのですが、なんかしっくりきませんねぇ。
→林業専用道標を眺める!
いうわけで、「林業専用道」へとその名称を変えた八溝川林道。ですが、「道」としての構造的な変化は全く感じられません。強いて述べれば、末端の延長開設現場へと近づいたことで、次第に路面や法面などに真新しさが感じられるようになったことくらいでしょうか。
変わらず荒削りな壁面区間が続きます。ですが、まるでつい先ほど切り崩したようなこの真新しい感じ、やはり林業専用道区間へと入って延長工事の最前線へと確実に近づいてきたようですね。開設間もないダート特有のホヤホヤ感が濃厚に漂ってきましたよ。
崖崩れ?!」のようにも見えてしまいますが、実はそうではなくて「林業専用道」ならではの森林施業しやすい構造というやつを構築中らしいです。ちなみに「森林施業」とは植林や下刈り、間伐、伐採などの森林に対する人為的働きかけをいいますが、確かにこのような角度の斜面ならば伐採木材を道に下ろすのにも適していそう。右手の路肩には法面を構築するにあたって切り払われた樹木の巨大な根っ子が置かれていました。
第に真新しさが濃厚となりつつあった八溝川林道末端部の林業専用道区間。工事車両の通行で圧縮状態となったダートを進んでいくと、いかにも完成間もない真新しい退避帯が現れました。ここではさほど遠くない将来の木材搬出を見据えた設備が粛々と整備されていたみたい。
してたどり着いた現在(2014.9時点)の八溝川林道(林業専用道区間)の終点です。同時にここは各種重機が掘削を進める林道開設現場の最前線。前方に見えるプレハブの小屋のすぐ先がその現場であり、もうこれ以上は進めません。純白の真新しいバラストのまぶされたダートの路肩には1台のバンが停車しており、おりしも時刻はお昼休みの午後1時前。ドア全開で工事関係者のおじさんが午睡を楽しんでおられました。てっきりお叱りを受けるのかと思いきや、延長工事中の八溝川林道ついてしばし話し込むなど、なかなか気さくな方だったなぁ。
ンのおじさんのお話によれば、やはりここが林道開設の最前線であり、探索当日もこのすぐ先に重機が立ち入って作業中とのことでした。最終的には真名畑八溝林道へとつながるそうですが、ここまで開通させるのにすでに5、6年が経過しており、全通はまだ数年先らしいです。また、平行する自由通行状態の真名畑八溝林道とは異なり、八溝川林道は木材搬出が開設の目的なので、完抜け開通しても某所からのお達しによってゲート封鎖はほとんど確実。とまあ、ある程度想像できたお話でしたが、とりあえず今は再深部まで来られただけでヨシとしておきましょう。全線開通まではまだしばらくかかりそうだし、その時はその時で…ね。
→探索終了!
→引き返して茗荷支線に向かう!
→景色を眺める!
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