上手沢福岡林道 / Kamitezawafukuoka 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.12.29 / No.F-211 
 [ 所在地 ]棚倉町 [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 ショートな延長距離で峠越えしているが、目まぐるしく変化する路面状況には注意が必要!

倉町の「法度山(はっとやま / 393.8m)」の山裾にある上手沢福岡林道の入口にやって来ました。R118号線から町道を上手沢集落へと目指し、集落の家並みを通り過ぎた少し先のこの場所が林道入口。でも周囲に目印となるような物は何もありません。強いて挙げれば集落の手前に「手澤神社」があるくらいかな。最寄りの国道や県道からも離れているため、そもそも偶然通りがかるということもなくて、はっきり言って気づきにくいです。
してこれが上手沢福岡林道入口の様子です。林道は入線直後に右カーブで斜面を登坂していきますが、嬉しいことに路面は入口からすでにダート状態。そして入口脇の路肩には木杭タイプ林道標もちゃんと設置されていましたよ。へへ、ここは少し期待できるかな。
→ 林道標を眺める!
道標の立つ起点を後にしていざ上手沢福岡林道に入線すると、雑木と植林が入り混ざる冬枯れの山林内を小気味のいい砂利ダートで一気に登坂していきます。エンジン音も軽やかに颯爽と駆け登っていきますが、ここは廃れた雰囲気もなくてイイ感じだな!
線直に開始する急勾配を駆け登っていくと、すぐに峠らしき地点に到達しました。峠の標高は329mで、林道入口からの高低差は22mしかないですが、峠に至るまでの距離が僅か300mと短いので、おのずと勾配の傾斜角度もキツくなるというものです。
して峠を越えた直後のヘアピン急カーブ&急な下り坂区間。路肩の藪も冬枯れで見通しが良く、いかにも峠道風情で下っていく道筋の様子よく見えているのが良かったな。アクセルを開かずとも自然とスピードが出るので、ここはエンジンブレーキを効かせながら下ります。
越え直後のヘアピンカーブで一気に下ると、その後はダラダラとした感じでなだらかな下り坂が続きました。しかし、ここに至って路面状況に僅かな「廃れ」の香りが漂ってきます。路肩には枯れススキが連なって茂り、路面は枯れ草でワサワサに覆われて地面の土が見えていませんでした。それはまるで車両の通行が途絶えているかの状態です。
通しの良いストレート主体で下っていく上手沢福岡林道。路面を覆い尽くした枯れ草の繁茂はやがて引けてきますが、でも路面は一面に枯葉まみれ。カサコソと枯れ葉を踏みつけながらゆっくりと下っていきますが、次第にガタガタ感が増してきたかと思うと・・・。
んだこれは! 今年の大雨シーズンの集中豪雨でヤラれてしまったのか、路面は滅茶苦茶に傷みまくってズタボロ状態。縦横無尽にクレバスが走り、残された走行スペースもモコモコに土塊だって非常に走りにくい状態でした。入線直後はいたってまとも状態だったのに、この変化は一体どうしたことか! しかし、それもまた「林道」ならではなんだぜぇ。
んな荒れた路面を慎重下っていきますが、クレバスが最も酷かった地点がここ。画像では大量の枯葉でカムフラージュされて確認しにくいですが、クレバスはそれなりの深さがあり、下手な落ち方をしたら転倒でグワシャと地面に叩きつけられること必須であり、しかも縦横無尽に路面をえぐっているので、安全な走行ラインを見極める必要があったんですね。
→ 路面状況を眺める!
→ 路面状況を確認する!
レバス区間を慎重にやり過ごしてなだらかに下って行くと、やがて路面の洗堀現象は鳴りを潜めて元の状態に戻りました。しかし、それと同時に林道路肩には冬枯れして伸び放題の藪が目につき始め、ダートには陰気な放置の香りが漂ってきます。
行的にはなんら問題もなくて、どうということのない路面状況ですが、茶色一色で路肩に茂る冬枯れたバキバキな藪が道すがらに陰気さを漂わせます。ただでさえ気分が沈みがちな鉛色に包まれた空模様との相乗効果で、ここは重く気分が滅入って仕方なかったぜぇ・・・。
んな感じで枯れ雑草まみれなダートを進み、やがてたどり着いた上手沢福岡林道の終点です。久慈川に架かる町道の橋のたもと地点であり、ここにもポツンと木杭タイプの林道標が立っているのを確認。というわけで峠越えするものの、延長距離は1623.03mしかない上手沢福岡林道の探索は終了です。ちなみに福岡集落の民家が見えている林道出口を右折すると200mほどで県60号線へ抜けられ、右折すると上手沢集落の林道入口へと戻ります。
→ 探索終了!
→ 振り返る!
→ 林道標を眺める!
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