入山細茅林道 / Iriyamahosogaya 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.12.30 / No.F-213 
 [ 所在地 ]棚倉町 [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 ほとんど住民専用となっている茅草集落の生活道路も兼ねた全線ダートが嬉しい完抜け林道!

倉町の未知なるダート林道を求めて、隣接する塙町東河内(ひがしごうと)から棚倉町岡田へと向かいつつ、幹線道路から外れた町道を彷徨い発見した入山細茅林道の入口です。嬉しいことに路面は入口からダート状態であり、この界隈に林道は数多く存在すれども残念な舗装林道が多い中でこれは嬉しい展開! 早速入線させていただきますが、しかし、林道入口は幹線道路から外れているためかなり気づきにくいです。具体的な場所は県75を塙町から浅川町方向に進むと「棚倉町立山岡小学校」があるので、その手前の十字路を右折して町道を道なりに進んだ地点。やがて未舗装で左折する林道入口が現れます。
→ 林道標を眺める!
道入口からダートで開始していた入山細茅林道。早速入線させていただきますが、未舗装といっても廃れたピストン林道じみた雰囲気は微塵も感じられなかったです。それはまるで未舗装町道とか未舗装県道にも見えてしまう幅員の広い立派なダートでした。
利質で幅広な路面で走りやすかった入山細茅林道のダートですが、探索時には白くほのかに雪化粧しており、茶色に染まった冬枯れの山林に白さが映えて美しかったです。しかし、路面に降った雪は半ば凍りついた状態。日中に僅かに溶けた雪が夜から朝にかけての寒さでカチカチのパリパリになっていたんだよな〜。
岳地帯というほどの鬱蒼とした雰囲気や地形的な険しさもなく、道すがらの山林風景にもどこか穏やかさが感じられた入山細茅林道。冬の凍てつく寒さは厳しいですが、路面的にはアップダウン程度のなだらかな坂が続くお気楽なものでした。
すがらに時折、林道の脇に白く染まった藪まみれの荒地を見かけましたが、それは耕作放棄地と化した水田の跡。より多くのお米を収穫するため、昔のお百姓さんがわざわざ集落から離れた山林内にまで開いた水田だというのにねぇ・・・。荒地と化した冬の耕作放棄地を眺めると寒さがより一層身に染みてきますが、これも最近の林道ではよく見かける光景。
→ 耕作放棄地を眺める!
化粧で白く覆われて通常期とは一味異なった風情を醸し出す入山細茅林道。もしもこれが本格的な山岳地帯の林道だったならば積雪でとても林道探索どころじゃないですが、この辺りは阿武隈高地と呼ばれる丘陵地帯です。地球温暖化の影響もあって近年は積雪の心配はほとんどないから、こうして冬でも楽しめるんだよな! 林道も点在する集落と集落を結ぶ完抜けタイプが多いので、効率良く林道探索できたりもします。
方に集落発見! てっきり廃村かと思ったら違いました。林道名由来の「細茅」集落であり、民家周辺の田圃はちゃんと現役で、現在もこの地で農業が行われている模様。ということで入山細茅林道は生活道路を兼ねていることが判明しましたが、生活道路なのに未舗装状態というのが良いですなぁ! そういえば初めて棚倉町を訪れた15年ほど前は付近の林道群もまだ普通に砂利道というか、ダート状態のものが多かったんだよな〜。その後、いつの間にかほとんどが舗装されちゃったけど、ここはいつまでも未舗装であって欲しいぜぇ。
かし、冬の林道は寒いなぁ・・・。車のタイヤで圧縮されたワダチ部分はほとんど氷状態。太平洋側気候もしくは表日本型気候に属する棚倉町は、福島県の中でも比較的温暖で積雪が少ないことが特徴ですが、それでも現在地の標高は500mを越えています。雪は少ないですが、高地ならではの底冷えのする寒さで砂利がカチコチに凍っていました。ちなみに棚倉町では平成17(2005)年と平成18(2006)年に最低気温マイナス11.3℃を記録しています。
してたどり着いた入山細茅林道の終点がここ。県25号線(左折側)から鮫川村の県242号線(右折側)とを結ぶ町道に突き当たる地点です。町道への出口には林道標もちゃんと設置されていましたが、しかし、付近は見事に雪で真っ白状態! 細茅集落を過ぎた後、標高537mの林道最高所地点を通過して積雪ダートは下りに転じ、標高486mまで一気に高低差51mを駆け下ってきたというのに林道出口でもこの状態でした。しかも、寒風吹き荒む鉛色の空からはちらほらと小雪が降ってくる始末・・・。というわけで降雪から逃げるようにすぐさま次の林道へと向かって入山細茅林道の探索はこれで終了です。
→ 探索終了!
→ 林道標を眺める!
→ 振り返る!
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