探索日 2008.08.13
No.I-007

弥一郎線 ■八幡平市 ■半ダート ■接続→トチノキ沢線・大沢線
■トチノキ沢線と大沢線とを結ぶ

 藪さえなければ最高の、牧草地帯を周回しつつ延びる高原ダート  

 ↓進むほどに藪が激しさを増してきますが、藪さえなければかなり爽快なダー
 トです。それでも路面的にはさほど荒れはないので、意外と楽しめるかも?


……こんな感じ……
■稲庭岳(1078m) 付近の山肌に広大に開けた牧草地を周回しつつ、トチノキ沢線と大沢線を結ぶ半ダート。大沢線との接続地点に唯一の道標が存在、そこに「弥一郎林道」と記されているが、実際のところは牧草地の管理道のような雰囲気だ。トチノキ沢線から入線すると途中の二股地点までは平坦コースが続き、以降は牧草地帯にてアップダウンを繰り返す。最終的には山中の九十九折りの下りを経て大沢線に接続してエンドとなる。季節的なものもあるかもしれないが、全体的に藪の茂りが激しく、後半区間は藪に埋もれて廃道状態に。路面も基本的にはフラットだが、所によっては深い砂利区間もあり、加えて極短の舗装区間もなぜか数カ所に存在する。

■ピストンダートのトチノキ沢線から分岐して大沢線に接続している弥一郎線の入口です。この弥一郎線から大沢線へと乗り継ぐとR282号線 (鹿角街道)田山へと抜けられますが、そうとは知らない場合、ここに入線するのは時間的余裕がない場合にはそれなりの冒険かもしれません。ここに林道標は無く、しかも入線直後は舗装路だし…。
■ダートのトチノキ沢線から弥一郎線の入口を眺めてみると、こんな感じで鬱蒼とした藪の奥に舗装路が延びています。ここには林道標がなく、氏素性の分からぬ舗装路に時間の浪費を覚悟で突入するか否かで少々迷ってしまいましたが、地図を片手にあまり考えるのもめんどくさいので「ええい、どうにでもなれぃ!」と勢いでそのまま突入しておきました。
■トチノキ線を後にして弥一郎線の舗装路を進みます。舗装されているので走行的には何ら問題はなかったですが、進むほどに周囲の藪が酷いことに。両路肩からせり出た藪により、ただでさえ狭い幅員がさらに狭まってきます。たまに見かける藪まみれになった放置系舗装路といった雰囲気でした。
■「こりゃ、失敗かな…」と思いつつも藪まみれの心細い舗装路をたどってしばらく進むと、いきなり舗装が途切れてワダチダートが現れました。なんでここまで舗装されていたのかよく分かりませんでしたが、ダート区間が現れたのは嬉しい限りです。
■ダート区間に突入してさらに先ヘと前進します。舗装区間と同じく、ここも全く視界のきかない緑の壁状態が続き、路面にはタイヤ跡などは見られず、車両の通行は希といった雰囲気でした。
■車両の通行が希であることに加えて、折りしも時季は藪が勢いづく夏真っ盛り。なんだか両脇の藪の壁が次第に狭まってきたような…。と同時に、路面もザクザクとした砂のような目の細かい砂利質に変化、ズルズルとタイヤが取られがちになってきました。
■で、とうとう路面は藪に埋没寸前になってしまいました。こうまで藪の壁が迫ってくると、どうしても全身に藪がワサワサと擦れてします。なんともうっとおしい限りですが、加えて真夏の藪の中は風通しが悪くて無風状態にあり、まさに熱暑地獄。撮影のために立ち止まった一瞬の間に汗がどっと噴き出しました。なんとも素敵な状況ですが、このような区間がしばらく続きます。
■「あ、藪が開けた!」そのうちダートは完全に藪に埋もれてしまうのでは…、と不安に駆られていましたが、いきなり藪が開けてこのような場所に差しかかりました。この付近一帯は山中に開けた牧草地になっているようで、路面もここでは走りやすいワダチダートに復活!
■と思ったのも束の間、再び藪区間が前方に…。どうやらこのダートは牧草地への道として使用されているようですが、それにしても藪が放置され過ぎ。ま、それだけ通行が希であり、まず一般車は通らないということなのかもしれません。
■路面も再びザクザクとした小石ダートに戻ってしまい、汗ダラダラでタイヤを取られつつ藪を掻き分けるようにして進みます。探索時には、まさかこんな場所で車とすれ違うことも無かろうと思っていたのですが、この直後に前方から藪を掻き分けつつ軽トラがいきなり出現! 運転していた初老の男性は相当驚いていたようですが、ここはとぼけて「この先抜けられますか?」と尋ねてみると、抜けられるとのこと。その後、会釈を交わして互いに走り去りましたが、やはりこんな場所ですれ違うのは地元の農作業の軽トラくらいだったようです。
→後方を振り返る!
■その後、藪壁区間をしばらく進むとちょっと開けた二股分岐がありました。ここはどちらに進むべきか少し悩みましたが、行く手を見比べてみると下りとなった右手の方は路面が草ボーボー状態であり、どうやら緩い登りになっている直進方向が弥一郎線の本道になっているようでした。右手側はどこに通じているのかは不明ですが、牧草地の敷地内へと入っていく道だと思われます。
■二股分岐を過ぎるとダートは再びクマザサの混じった濃い藪に囲まれてしまいました。今にも藪に埋もれてしまいそうなワダチダートが心細い限りですが、あの軽トラだってここを通ってきたのだから、と自分に言い聞かせつつ前進します。
→さらに弥一郎線を進む!
→探索を打ち切る…