寺尾林道 / Terao 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.05.01 / No.SHI-069 
 [ 所在地 ]浜松市 [ 状態 ]完抜半ダート [ 接続林道 ]椎ヶ沢林道西下里林道 [ 分岐林道 ]尾曲林道
 心に染み入る山村風景と見晴らす眺望が楽しめるが、鋪装区間が大半を占める状況・・・

松市天竜区龍山町瀬尻の「中村」地区にある寺尾林道の起点にやって来ました。ちょうど秋葉湖の位置する天竜川左岸の旧龍山村だった場所で、この辺りは林道が網の目状態で錯綜しまくり、それこそ迷宮じみた林道密集地帯を形成していることで林道ライダーにはよく知られるところ。その超過密な林道密集地帯を貫く基幹的存在となる林道が寺尾林道なんですね。一日でそれを達成するのはかなり困難ですが、この旧龍山町エリアの林道群を一網打尽にするには、まず基幹となる林道を探索して付近の林道ネットワーク網を把握する必要があります。というわけでR152号線(秋葉街道)の瀬尻バス停付近から、天竜川左岸の斜面を登って中村地区の寺尾林道へとアプローチした次第です。
→林道標を眺める!
→道しるべを眺める!
→行く手を眺める(左前方)!
→振り返る(手前)!
り返しの登り坂で開始していた寺尾林道入口の様子です。見た目的には山間部の一般道路と変わりありませんが、それもそのはず。この界隈は林道がくさるほどありますが、かといって人跡稀な山中というわけでもなく、山中には集落が点在しているんですね。というわけで寺尾林道も、その実情は山間部の集落への生活道路となっています。
しるべの乱立しまくる起点から坂道を駆け登って寺尾林道に入線、しばらくすると林道名由来の寺尾の集落を通りがかります。林道探索的には特筆すべきことでもないのですが、斜面に広がる茶畑の中にポツポツと民家が点在する景観は日本の原風景ともいうべき美しさ。心に染み入る山村風景に思わず見とれてしまいました。
→景色を眺める!
→景色を眺める!
→茶畑を眺める!
竜川左岸の斜面を切り返しの登坂路で登って進みますが、その後も切り返すたびに寺尾集落の民家が現れます。この地の集落の特徴としては民家が一カ所に密集していないことでしょうか。民家の周りに茶畑があるのではなくて、茶畑の中に民家が点在している感じかな。
んな感じで民家が散在する寺尾集落を進んでいくと、このような場所にバス停が! バス停の名は「武家凧会場下」。ちなみに林道入口にあった道しるべに記されていた「寺尾 ぶか凧会場」というのは実はここなんですね。「ぶか」は「武家」と書きますが、寺尾地区で150年ほど前の江戸時代から続く節句のお祝いに揚げる凧こと。特徴的なのはその大きさで、通常は畳8畳、大きなものは20畳もあって糸の長さが600mになる巨大凧もあるそうです。その凧揚げの場所がここというわけです。しかし、本当に凄かったのは伝統行事もさることながらバス停の立つ場所のシチュエーション。現地で眺めてみればすぐにそのわけが分かりますよ。
→バス停を眺める!
→景色を眺める!
晴らしの素晴らしい天空バス停を過ぎ、さらに登っていくと左折分岐が出現。道しるべの類はなにもくて左右どちらとも鋪装状態なので、どちらが寺尾林道の道筋なのか少し迷ってしまいましたが、正解は右折方向です。
→左折側の様子を眺める!
しるべのない分岐を右折、引き続きさらに登坂して林道沿いの寺尾集落最後の民家を過ぎると、いよいよ林道っぽい雰囲気になってきます。といっても路面がアスファルトの鋪装路であることは相変わらずですが、斜面一帯に広がるスギやヒノキの植林地帯の真っただ中を進むようになり、これはよくある山間部の鋪装林道の趣といったところでしょうか。
の後は眺望的なものは全く望めないまま、スギやヒノキが濃密に林立する植林の斜面の森を進んでいきます。坂道は断続的にダラダラと続き、ここまでどれほど登ってきたのか気になりますが、現在地の標高はおよそ750m。寺尾林道起点の標高は390mなので、知らぬ間になんと360mも登ってきたことになります。360mといったらけっこうな高低差ですが、楽ちんなエンジン付きによる林道探索なのでその実感が薄いんですよね。
たま現れる切り返しの反転でさらに標高を稼いでいく寺尾林道。路面はなおもアスファルトのままですが、生活道路としての役割は寺尾集落までみたい。路面には針のようなスギの落葉が吹きだまり、雨で流された砂が堆積したままで、生活道路としての雰囲気が感じられなくなってきます。そしてなぜかこの地点で路肩に設置されていた林道標を発見。
→林道標を眺める!
ほどの林道標設置地位点からしばらく進むと、同様の林道標がまたしても! 道すがらにやたらと林道標が設置されている林道ってたまにありますが、ここもそんな林道?
→林道標を眺める!
んな感じで寺尾林道の舗装路は続きますが、やがて見覚えのある分岐地点に到達。右手からダートが合流してくるのですが、右折側は尾曲林道。天竜川左岸のR152号線から寺尾林道起点のある中村集落を目指す途中にある「下村」集落内に入口があって、山中をぐるりと巡ってここに合流する林道なんですね。寺尾林道の別ルートといったら分かりやすいでしょうか。ダート区間があるだけ尾曲林道経由の方が楽しかったりもします。
→ 道しるべを眺める!
→ 尾曲林道に突入!
曲林道分岐地点を振り返るとこんな感じです。向かって右手から登ってくる寺尾林道の舗装路にダートの尾曲林道が合流しているんですね。逆方向から寺尾林道をやって来た場合、どうしたって左側の尾曲がり林道へと進みたくなりますが、行き着く先は同じなので左折してもルート的には問題ありません。ただし、その場合は付近の林道網を把握していること必要。尾曲林道の林道標もここには設置されていません。
曲林道分岐地点を過ぎると、それ以降はアップダウン程度の上り下りを繰り返しつつ、寺尾林道の最高所となる標高800m前後地点をダラダラと進むコース。きれいに枝打ちされたスギやヒノキの植林の斜面を進みますが、道すがらの景観に変化はなくて、眺望などのビューポイントも現れません。路面も依然として残念なアスファルト状態のままです。
おも続く舗装路をたどって進むと小さな沢を跨ぎますが、これは八代沢。寺尾林道右手のさらに標高の高い地点に延びる椎ヶ沢林道から分岐する八代1号林道および八代2号林道の名の由来となっている沢であると思われます。とりあえず立ち止まって眺めてみました。
→ 八代沢を眺める!
や?! 八代沢を越えてしばらく進むと、まさかの未鋪装区間が出現! 諦めに近い気持ちで寺尾林道はフル鋪装だとばかり思っていましたが、なんとも嬉しい誤算となりました。走り心地の良さそうなフラットダートがその先に続いているじゃないですか!
斜面に設けられた棚の上をフラットダートが続きますが、いかにも林道くさい雰囲気で、途中には小規模な崖崩れで石片が斜め45度に堆積している箇所も見かけました。林道の本来あるべき姿・・・僅かながらも寺尾林道にそれが残されていたのは嬉しい限りだぜぇ!
近の林道群の中では幹線的存在の寺尾林道ですが、探索時には誰ともすれ違うことはありませんでした。ふとエンジンを止めて立ち止まれば周囲に漂う林道の静寂さが心地良く、誰にも邪魔されない至福の時が流れます。それでいながら寒くも暑くもない春うららかな季節の林道探索、なんとも贅沢過ぎですね!
かし惜しいかな、寺尾林道のダート区間は長くありません。やがてT字路に突き当たって終点を迎えます。というわけで寺尾林道の探索はここまでですが、この地点は寺尾林道、椎ヶ沢林道、西下里林道のが相互に接続し合う地点となっています。右手からダートで駆け下ってくるのは椎ヶ沢林道。このエリアの林道探索では欠かすことのできない1本で、橿山(かしやま / 1058.8m)の山腹を巡って和山間峠付近へと周回することが可能。もう一方の左手側は西下里林道で、こちらに進むと丸山(まるやま / 937.3m)および白山神社のある小仏山(こぼとけやま / 802m)の山頂脇を抜けて瀬尻地区へと至ります。ここで左右のどちらかの林道へと乗り継ぐことになりますが、これはもうきっぱりと椎ヶ沢林道をおすすめします。西下里林道はフル鋪装ですが、椎ヶ沢林道は全線ダートなので!
→ 探索終了!
→ 椎ヶ沢林道(右手)の様子を眺める!
→ 椎ヶ沢林道に突入!
→ 西下里林道(左手)の様子を眺める!
→ 西下里林道に突入!
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