佐久間林道 / Sakuma 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2016.05.01 / No.Shi-073 
 [ 所在地 ]浜松市(旧佐久間町) [ 状態 ]完抜舗装 [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]半場林道・戸口南林道
 延長距離の長さは申し分ないが、天竜川沿いの広大な山中をゆく単調な完抜け舗装林道

R飯田線「浦川駅」にほど近い浜松市天竜区佐久間町浦川「河内」にある佐久間林道の入口にやって来ました。駅前からお隣の「早瀬駅」に向かって県道ではなくて市道を進むと、「相川」および「和山間沢(わさんまざわ)川」を渡る橋が立て続けに現れるので、2本目の和山間沢川に架かの橋を渡った直後に右折して開始している佐久間林道の入口があります。最寄りの高速インターとしては無料通行区間になっている三遠南信自動車道「浦川IC」があって、そこから1キロちょっとの場所です。
面から眺めた佐久間林道の入口の様子です。簡易っぽい立看板風の林道標が設置されていましたが、路面は幅広に舗装された状態で、見た目には一般道となんら変わりありません。林道は途中にある「和山間」および「戸口」集落の生活道路を兼ねているため、探索時点ではとうの昔に全線が舗装済みだったんだよなぁ・・・。というわけで、この時点で既にここはフル舗装の林道であることは承知しており、実は佐久間林道から分岐する支線林道の探索が主たる目的でもあったという次第です。なお、バリケードと「大型車全面通行止」看板が路肩に置かれていますが、この辺りは中央構造線という世界でも第一級クラスの断層が走るエリアです。頻発する崖崩れなどの自然災害に即座に対応するための処置でしょう。
→ 林道標を眺める!
確には終点となる浦川駅側から佐間林道に入線すると、まずはなだらかな登り坂が続きます。林道入口の標高はおよそ152mで、そこから和山間集落を経て最終的には標高544mまで高低差392mを登坂、その後はいったん下ってアップダウンを繰り返しながら再び標高540mまで登り、最終的には戸口集落を経て標高132m地点の終点まで下るコースですが、19キロという長い距離をかけて登って下ります。したがって400m近い高低差がありながら、基本はダラダラな舗装林道の予感が濃厚ですなぁ・・・。
がて林道右手に天竜川の支流である和山間沢川の流れが寄り添ってきます。渓流沿いに進む爽やかな区間ですが、立ち止まって眺めるほどの景観ポイントもないまま、チラチラと横目に眺めながらWRを走らせていくのみでした。
すがらのスギ木立の間に見え隠れする渓流を眺めながら進んでいくと、「地すべり等防止区域図」が大きく掲げられていました。林道沿いの史跡や名所の案内板かと勘違いしてしまいましたが、そのかわり、区域図看板のすぐ傍に古ぼけた石碑を発見!
→ 石碑を眺める!
ぼけた林道記念の石碑を過ぎてさらに登っていくと、やがて直進する地八吉沢林道との分岐地点に到着しました。地八吉沢林道は天竜川左岸に広がる林道が網の目状に張り巡らされた高密度林道密集地帯を横切る基幹的な林道で、そちらに進めば「和山間峠(わさんまとうげ / 698m)」を経て龍山町瀬尻方面に抜けられるので、この辺りの林道を走り込んだことのある林道ライダーにはお馴染みかつ通行頻度の高い林道ですが、引き続き佐久間林道を探索するにはここで左折します。道標や林道標が設置されているので迷うことはないと思います。
→ 道標を眺める!
→ 地八吉沢林道の様子を眺める!
→ 林道標(地八吉沢林道)を眺める!
→ 状況を確認する!
八吉沢林道との分岐を右折すると、その直後に今度は黄色い鉄板タイプの佐久間林道の林道標が現れます。これで改めて「ここは佐久間林道である!」ことが確認できるので、初めてやって来た場合はこれで一安心ですね。
岐を過ぎて500mほど進むと、林道沿いの樹林が開けて和山間集落の民家が見えてきます。現在地の標高は384mで、林道入口から高低差232mを登ってきたわけですが、佐久間林道の最高所地点は標高544m。集落を過ぎると「菖蒲根山(しょうぶねやま / 756.7m)」山麓を南から北へと回り込むようにして、途切れることなくまだまだ登坂していきますよ。
→ 民家を眺める!
山間集落の民家を過ぎるとすぐに、右折して下る簡易舗装の分岐がありました。でもこれは「林道」ではなくて、集落から山裾の佐久間町浦川「河内」とを結ぶ道。佐久間林道が開設される以前は、これが集落から山裾へと下る唯一の道だったのだと思います。
→ 左折分岐の様子を眺める!
山間集落を過ぎると本格的に山の中へと進んでいきます。それにつれて標高もさらに上がっていきますが、ダラダラとどこまでも続く舗装路は面白味も薄くて単調気味。それは仕方のないことですが、それでも標高400mを超えると、道すがらに眺望ポイントが現れてきます。
→ 眺望を眺める!
岳林道らしく眺望ポイントからの眺めは良いのですが、生憎路面がな〜。しかも、眺望が良いと言っても、常に景色が望めるのではなくて、ダラダラと続いてしまうスギの樹林に囲まれて景色の見えない区間がほとんど。それが延々と続くので佐久間林道の延長距離18.887mがとてつもなく長く感じられてしまいます。まあ、実際長いのですが・・・。
してたどり着いた佐久間林道で最高所だと思われる地点がこの辺り。標高541mの峠となった場所でしたが、しかしそこは無名峠だったらしくて峠を示す標識などは一切ありません。それでも峠ということで一応は眺望ポイントになっているようでした。
→ 眺望を眺める!
→ 上空を眺める!
望ポイントを過ぎてどれくらい走ったでしょうか。延々と続くなだらかな下り坂を進んできましたが、ここで岩清水を発見! 舗装された延長距離がやたら長い山奥の山岳林道だと、似たような景色がどこまでも続いてしまい、正直撮影ポイントがなくて困ってしまうことも多いのですが、ここもそんな感じだったかな。岩清水の発見を幸いとして、さっそくWRを止めてポタポタ滴る岩清水を眺めておきました。
→ 岩清水を眺める!
む、これは路肩崩落の復旧工事現場だな。右路肩の法面はコンクリが吹き付けられ、左路肩はバリケードと単管パイプで転落防止の簡易的な柵が設けられていましたが、幸いにして探索時には休工日だった模様。工事車両や林道重機に遮られることなく通過できました。
んなところに神社が?! 復旧工事箇所を過ぎて再び佐久間林道の舗装路を黙々と進んでいくと、やがて「神妻沢川」の橋を渡りますが、その先で唐突に神社が出現! 神社の正体は「神妻(かづま)神社」でしたが、祠程度の荒れたり放置された神社ではなくて、ちゃんとした神社みたいです。山の中の林道沿いの淋しい場所にあるので、参拝者の気配が全くなかったのは当然でしたが、せっかくなので立ち寄っておきますか。
→ 付近を調べる!
→ 参拝する!
→ さらに佐久間林道を進む!
→ 探索中止!
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