探索日 2007.12.02
No.TO-012

タルクボ線 ■日の出町 ■全線ダート
■都184号線から分岐して山中に延びる

 若干のガタガタ感と適度な草深さが一興を誘うピストンダート  

 ↓夏場には草いきれで緑がうっとおしい状態になっているかもしれませんが、
 探索の時季を選べば、いい感じに。路面的にもまあ走りやすい部類でしょう。


……こんな感じ……
■都184号線からダイレクトに分岐して「白岩ノ滝」方面に延びるピストンダート。全線に渡って断続的に登り坂が続き、山中の植林地帯の山肌でダートが途切れてエンドになっている。路面的には土質混じりのワダチダートが続き、探索時においては小規模なクレバスやガレ場が僅かに発生、多少のガタガタ感はあるが、基本的には走りやすい部類の1本である。沿道には雑木区間もあるが、そのほとんどは造林地帯であり道すがらの景観などは全く望めず、その意味では閉鎖的な雰囲気が漂っている。なお、途中には「麻生山」および「日ノ出山」への登山道入口があるが、起点直後の地点には軽微なゲートで車両の通行規制がなされている模様。

■日の出町にあるタルクボ線の起点です。都184号線を「ひので三ツ沢つるつる温泉」に向かって進むと、左手鋭角に切り返す形で分岐する登坂路でスタート。すぐにダートが始まりますが、ここには林道標の立つ少し先の地点には車の進入を規制する杭と鎖があります。ただし、オフバイクでなら○り抜けは余裕です。
→起点を振り返る!
■起点直後に設置されている鎖付きの杭の脇をス○ーしてダートを進みます。ダートは車両の通行が規制されているためか、僅かに放置系の荒れが感じられましたが、深刻なものではないようです。単に路面がガタガタしていて雑草がやや伸び放題、といったところでした。
■山肌のシワをなぞるように細かなカーブを交えて登坂して進みます。ダートはよくある雑草ワダチ状態で、場所によっては落ち葉が厚く堆積して路面の土が見えなくなっていました。周囲は杉林に囲まれているため、視界は全くききません。
■さら進むと前方にクレバス地点が現れました。雨水でえぐられて発生したと思われる亀裂が路面を斜めに横断しています。規模的には大したことありませんが、そのまま放置されているところを見ると、あまり手入れが入っていないのかもしれません。通行規制がなされていることもあるし。
→クレバスを眺める!
■クレバス地点を越えてなおも登坂して進みます。探索時は秋も深まった12月であるというのに、ツル草のような藪が山側の斜面から覆い被さるように繁茂していました。秋枯れ状態でこんな感じなので、藪は夏場には相当な茂りになることが想像できます。
■特に道すがらの景観が楽しめるわけでもないので、黙々とダートをたどって進むと、とあるカーブ地点で看板が現れました。確かこれは林道地図だったと思います。この付近一帯の林道沿いにはこれと同様の林道地図が無数に設置されており、そこには林道名も記載、各林道のコースも把握できるので林道探索者にとっては大いに歓迎すべきものです。
■林道地図看板を過ぎると、幅員はグッと狭まって雑草ワダチも深くなってきました。ダートの状態はどことなく山道チックでなんだか先細りしていくような感じに。この先は荒れているのか、それとも藪っているのか、とても楽しみな状況になってきましたよ。ま、行き止まりのピストンではよくある展開ですけどね。
■で、その先の様子ですが、探索時においては路面の土が洗い流されてしまったのか、それとも小規模な崖崩れでも起きたのか、路面には小さな岩屑が散乱状態にありました。「ガレ」というには大したこともなく、「まとも」というにはゴツゴツとして走りにくいので、どっちつかずの中途半端な感じといったところでしょうか。
■岩屑の散乱地帯をやり過ごすと、いきなり傾斜角度が増大しました。こうして眺めてみると峠のようにも見える光景ですが、登り坂は途切れることなくその先にもまだまだ登坂路が続いています。それにしても山肌の藪が物凄いですね。
■先述の峠の要に見えていた地点の先の状態です。両路肩には藪が迫って幅員を大きく圧迫、藪のプレッシャーを全身に感じつつ先へと進みます。こういう状態なので夏場には緑の魔境と化しているかもしれませんが、探索時においては真紅の紅葉がチラホラと。関東にも紅葉の名所は多いですが、こんなピストンに入ってくる観光客は皆無なので、独り占め状態で堪能します。
■山間の紅葉を眺めつつ進むと、その先で僅かに下りがかって…。
左カーブの途中で右路肩のガードレール脇に「麻生山」および「日ノ出山」への登山道入口が現れます。ここには道標が設置されているのですぐに分かりますが、探索時にはもちろん人影は無し。一般の方なら都道からここまでテクテク歩いてこなくちゃいけないし…。
→道標を眺める!
→登山道を眺める!
■登山道入口を過ぎて先へと進みます。山間の小さな谷間に沿って登り詰めていきますが、ここにいたって路面は完全に枯草に覆われてしまいました。上空が僅かに開けてきたことや、この路面状態といい、終点はもう間近に迫ったという雰囲気です。
■で、予想通りにたどり着いたのがこの地点。山肌のなんの変哲のない場所でいきなりダートが途切れてエンドになっています。僅かに車両回転ができるだけの膨らみがありましたが、特に広場になっているということもないようでした。その末端はひょっとして藪まみれかも…、との思いは外れましたが、ま、だいたい想像通りのエンド地点でした。
→探索終了!
→振り返る!