醍醐林道 / Daigo 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.11.24 / No.To-063 
  かつての魅力溢れたダートコースは遠い過去の話、今は残念な舗装でハイカー天国に…


↑なんやかんやと言ってみても所詮は舗装林道なので、もし訪れるのならそのつもりで。休日にはハイカーとチャリダーで溢れるし・・・。
京都と神奈川県の境界に位置する陣馬山(854.8m)そばの和田峠から八王子市上恩方町とを結ぶ完抜け林道。峠側から入線すると下り坂が終点まで断続的に続きいて途中には眺望ポイントもあるが、大半は植林の山林を進むコースとなる。和田峠側入口にほんの僅かなダート区間が残存するものの、ほぼ全線舗装といってもよい。ダートを期待して訪れると失意に陥るが、救いは途中で分岐する2本のダート支線林道の存在。はっきり言ってそちらの方が楽しめる。

 [所在地]八王子市
 [路面状況]半ダート / 完抜
 [分岐林道]ににく沢林道・三ツ沢林道
 [接続林道]陣馬林道
 [コース]都521号線「和田峠」から「上恩方町」地区とを結ぶ

京都八王子市と神奈川県相模原市との境界である都521号線の「和田峠」です。茶屋があって観光地化している峠には、休日ともなれば陣馬山(854.8m)目当てのハイカーが大挙して殺到、芋荒い状態と化す場所でもありますが、醍醐林道の入口はこの茶屋の正面に位置しています。ここは初めてというわけでもないのですが、過去に訪れた時にはうじゃうじゃなハイカーに圧倒されて退散させられたんだっけ。なので、今回はなにがあっても動じぬ意気込みで醍醐林道を目指しますよ。
→峠を散策!
→峠を散策!
イカーの聖地にいきなり現れてしまった闖入者を凝視する視線が注がれていたため、あからさまな画像は撮れませんでしたが、これが和田峠にある醍醐林道の入口。まずはこのように舗装路ではなくダートで開始しています。なので、初めて訪れた林道ライダーは、必ずやこれに期待させられてしまうことでしょう。
もそれはちょっと甘いです。峠の入口から見えていたダート区間は申し訳程度で雀の涙のみ。すぐに林道ライダーには味気ない味気ない舗装区間となってしまいます。過去にとある林道本に紹介されたことから、林道としての知名度はあるものの、その当時のダート林道としての趣は失われて現在はこの始末。あぁ、時の流れは無情だなぁ・・・。
はやこの林道を訪れる林道ライダーといえば、その厳しい現実を知らないか、もしくは醍醐林道から分岐するピストン支線林道巡りの方ぐらいかと。もちろん当方の場合は後者なんですけどね。そんなことを思いつつ進んでいくと、この地点にもブルーの鉄板タイプの林道標が設置されているのを見かけました。
線してからなだらかに続く下り坂をたどっていくと、やがて右手に展望が望める地点に差しかかります。醍醐川の深い谷間を眺めつつ、陣馬山から要倉山(532m)へと連なる山々の眺めはなかなかですが、残念ながら路面が味気なく舗装されているのでその素晴らしさも半減かと。
→展望を眺める!
んな味気ない舗装路の続く醍醐林道ですが、せめてもの慰めはスギやヒノキに混じってみられた紅葉でした。なので、もしもこの林道を訪れるのであるならばそれは紅葉シーズンのみでしょう。味気ない舗装路もこの時季だけはわずかに輝きを取り戻します。
望ポイントを過ぎると、醍醐林道の舗装路は植林帯の中へと降りていきます。そしてここまで来ると、もうそこいら辺の山林を行く舗装林道となんら変わりはないです。気になるものもないままに、やがて現れるであろう支線林道の入口を目指して淡々と進むのみ・・・。
道では舗装路をてくてく歩いて和田峠を目指すハイカーとすれ違いつつ、植林の斜面を下って進みます。植林地の林道では似たような景色が続くので、ネタのためとはいえ撮影のしどころポイントに苦しみました。でも、このような景色も一般のサンデーハイカーにとっては自然色豊かな素晴らしいコースとなるのでしょうか?
高が下がるにつれて下る傾斜角度もキツくなり、切り返すような急カーブも現れます。路面にスリッピーなコケが生えていたため、舗装路とはいえスリップに注意しての前進となりました。ちなみに、探索時にはここでキジ撃ちの青年ハンターの軽トラとすれ違いましたが、和田峠はハイカーまみれのうじゃうじゃにつき、はやりこの辺りで引き返すとのことでした。
ぁ、交換したばかりのブロックタイヤが泣いているぜぇ…。醍醐林道のこの現状を知っていたとはいえ、やはり林道ライダーには辛い状況です。
してようやく右折する三ツ沢林道の入口に到達。今回、醍醐林道を訪れたのは分岐する支線林道の探索に期待するところが大きいので、当然ここは立ち寄りピストンしておきました。なお、これは訪れてみれば分りますが、林道ライダーにとって東京都の林道はダートの多いピストン林道の方が、舗装化著しい完抜け林道よりも楽しかったりするのが本当の所なんですね。
→振り返る!
→三ツ沢林道に突入!
ツ合林道分岐地点を後にしてさらに続く下り坂を降りていきます。道すがらにはスギやヒノキの植林が続き、淡々とした状況はこれまでと変わりありません。
道を下ることしばし、やがて現れたのは鋭角に左折で切り返すににく沢林道の分岐地点です。もちろん迷わず立ち寄りピストンさせていただきますが、先ほどの三ツ沢林道と共にこの支線林道の存在も醍醐林道を訪れた理由の一つなんですね。なお、探索時には林道を散歩していたおじいさんに出会いましたよ。
→ににく沢林道に突入!
して、ににく沢林道分岐地点から数十メートルほど進んだ場所にも醍醐林道の林道標がありました。どうやらここが終点(厳密には起点)となっていたみたいです。正確には終点はもう少し先であるとの話もありますが、これより先にはもう林道標は現れません。まあ、その先も同じ舗装路に違いはないので、ここが林道区間の終点と思っても差しつかえはないでしょう。というわけで、おおよそ想像していた通りであった醍醐林道の探索は終了です。
→探索終了!
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