林道が消滅する瞬間  〜在りし日のヒシ形を求めて〜 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2020.03.22 
山武市のマニア林道群 [1] [2] 
つてヒシ形が立っていた電柱脇の地点ですが、ヒシ形は完璧に消滅していました。この状態でいくら「ここは林道である!」と叫んでもても、それを実感することは到底無理。林道の証が失われたことは、それすなわち林道の消滅と言ってもいいでしょう。いつの間にか岩ノ谷(支)林道も過去の林道台帳の中にだけ存在する林道になっていたようです。
→ 過去のヒシ形!
→ 付近を調べる!
の傍の起点を後にするとスギ林の中を抜けていきますが、岩ノ谷(支)林道は近所の散歩コースになっているみたいです。途中で普段着姿で散歩する人を見かけました。林がバキバキに少し荒れているのは、昨年全国各地を襲った集中豪雨と台風の影響かな?
ギ林を抜けると日向ニュータウンの住宅地が見えてきますが、この地点が岩ノ谷(支)林道の終点です。日向ニュータウンはどこにでもあるような郊外に造成された新興住宅地。とても林道があるような場所ではないですが、そこに林道があるのは、住宅地が造成される前に開設されたからでしょう。
向ニュータウンの住宅地に抜け出る終点を振り返るとこんな感じ。スギ林が僅かに林道くささを感じさせますが、終点に林道標は存在していないため、とても林道だとは思わない状況なんだよなぁ。もはや林道の存在は土地の古老の語り草となり、スギ林を抜ける道が岩ノ谷(支)林道だと知っている方はほとんどいないと思います。
→ 平成18(06.08.19)年の様子!
は山武市「木原」地内にある木原新田林道に向かいます。日向ニュータウンを抜け出て総武本線の踏切を渡って市道を八街市方向に進んでいくと「シーエスランバー」という工場がありますが、その脇の曲がり角が木原新田林道になっています。
場脇から延びる延長距離1000mの木原新田林道の入口ですが、林道は工場の裏手側の入口へのアクセス路にもなっているので、相変わらず林道臭が全く感じられません。また、こちら側にヒシ形は設置されておらず、周囲の状況も以前と全く変化はなかったです。
→ 平成18(06.10.28)年の様子!
点を後にして木原新田林道に入線すると、工場の裏手を回り込みながら丘陵に挟まれた谷津へと下ります。耕作放棄された田圃などを眺めながら進みますが、途中に木原新田集落の民家が林道沿いに点在しています。林道は民家への生活道路と化しており、そもそもどのような理由で林道が開設されたのかについては、もはや誰も分からなくなっている状態かと・・・。
原新田集落の民家脇を通っていくとT字路に突き当たってすぐ終点です。周囲にはスギ林が広がっていて、なんとなく林道っぽい雰囲気もあります。でもそんなことよりも、林道を証明するヒシ形が残存しているかどうかの方が気になって仕方ありません。
→ 付近を調べる!
十九里平野の背後に広がる房総丘陵の森というか、林の中に位置する終点を振り返るとこんな感じ。少し鬱蒼としているので、こうして眺めると山地に延びる林道を思わせますが、ちょっと里山チックな場所にある普通の生活道路といったところで、雰囲気はそこまで山っぽくもないです。付近に普通に民家が点在しているので、やはり林道くささは低いですよ。というわけで木原新田林道の現状を確認したら、お次は植草林道へと向かいます。
→ 平成18(06.10.28)年の様子!
→ 過去のヒシ形!
いて植草林道の起点にやって来ました。植草林道は山武市森地区の「森台」から同じ山武市「雨坪」とを結ぶ延長距離1380mの林道で、この場所は植草林道で唯一のヒシ形が立っていたところ。でもここは最寄りの幹線道路である県119号線から細かい脇道に入った地点。アプローチはかなり分かり難く、過去の記憶を頼りに迷いながらやっとたどり着いたというのに、オーマイガっ! そこにヒシ形の姿はなかったな。
→ 平成18(06.10.28)年の様子!
つて植草林道のヒシ形が立っていた電柱脇の同じ地点ですが、目を凝らすまでもなく、そこいあるはずのヒシ形は跡形もなく完璧に消滅していました。あちゃ〜、植草林道までもが過去の林道台帳の中に存在するだけの消滅林道と化していたとは・・・。
→ 平成18(06.10.28)年の様子!
→ 過去のヒシ形!
シ形消滅という厳しい現実を見せつけられ、失意のまま植草林道の林道区間をたどっていくと、すぐに県119号線から延びる市道と十字で交差します。植草林道は山武市雨坪森台から県117号線とを結ぶ林道で、十字路を直進してさらに続きくのですが、以前はか細い舗装路だったのに、いつの間にか立派な2車線市道に拡張されているじゃないですか! ヒシ形は消滅するわ、かつての面影は薄くなっているわで散々だぜぇ・・・。
→ 平成18(06.10.28)年の様子!
情にも2車線道路に拡張された十字路の先の林道区間。これでは誰もここが「林道」だとは思わないことでしょう。ちなみに以前からこの場所にあり続けるものもありました。十字路のすぐ先の右手にある天然ガスの汲み上げプラントです。
→ プラントを眺める!
→ 平成18(06.10.28)年の様子!
れにしても植草林道の激変ぶりはいったいどうしたことでしょう。以前は車のすれ違いが困難なほど狭い簡易舗装路だったのに・・・。もはや林道の面影が完全に消え失せた2車線舗装路をカーブで100mほど緩く下った先、県117号線に突き当たる地点が植草林道の起点になっているのですが、もちろん林道の証があるはずもなかったな。このような残念過ぎる状態だったので、デジカメを構える気も起きなかったです。
→ 平成18(06.10.28)年の様子!
なみに14年前の植草林道起点はこんな感じでした。左右に延びる県道からコンクリ打ちっ放しの簡易舗装路で延びているのが当時の植草林道。当時も終点を示すヒシ形は存在しておらず、林道区間を特定するため付近を彷徨いまくったことが、まるで昨日のことのように思い出されましたが、気を取り直して次は戸田支線林道に向かってみます。
→ さらに再訪を続ける!
→ 探索中止!
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