錦秋紅葉ざんまい林道探索 川俣檜枝岐林道 編(2017.10.08)   もう一つの林道探索一覧へもどる  







紅葉・・・それは一瞬の輝き。
林道で密かにそしてはなやかに色づいて散っていく紅葉を求めて
今年も川俣檜枝岐林道を訪れてみました。

今回の探索の特徴は大幅に探索時季のタイミングを早めてみたこと。
前回とは一味異なった林道の紅葉を楽しむのが狙いです。
正直、紅葉には早過ぎるシーンもありましたが、
逆に、タイミングを早めたことで新たに眺められた紅葉の美しさも多くありました。
そんな林道で眺める紅葉の美しさを存分にお楽しみください!

[ 小画像はその地点からの眺めです。クリックして拡大画像で美しい紅葉をお楽しみください ]



16/10/30の同地点
木県南部地方と福島県会津地方とに跨がる帝釈山脈。魅惑のロングダートで峰越えする川俣檜枝岐林道へと向かいますが、アプローチはいつも通り栃木県日光市の土呂部側からです。 県249号線から県350号線 (栗山舘石線)へと乗り継ぎ、 馬坂林道分岐地点へとやって来ました。左側に下る舗装路がそれであり、 右手のダートは県350号線で、通称田代山林道と呼ばれていることは有名ですね。しかし、昨年の紅葉ざんまい探索の時とは打って変わって紅葉の気配がほとんどありません。

16/10/30の同地点
称田代山林道の入口から馬坂林道の舗装路経由で川俣檜枝岐林道へとアクセスします。厳密には川俣湖に架かる川俣大橋のたもと地点が川俣檜枝岐林道の開始地点ですが、川俣大橋〜馬坂林道接続地点間は何度も通っているので今回はパス。土呂部側からアプローチして、紅葉を楽しめるメイン区間のみ楽しむことに! ここでは僅かに紅葉を確認できましたが、未だほとんど新緑状態・・・。

トチノキ

トチノキ

コハウチワカエデ

馬坂沢の紅葉
年の紅葉ざんまい川俣檜枝岐林道探索は先走り過ぎて失敗かな・・・と思われましたが、ダートに入って堰止湖を過ぎ手しばらく進むと、樹種によって紅葉する時季が微妙に異なるらしく、緑に混ざって紅葉が見られるようになってきます。昨年のように全山紅葉とまではいきませんが、樹木によってはその盛りを迎えていました。

馬坂沢の紅葉

16/10/30の同地点

草モミジ
がて馬坂沢の深い渓谷が寄り添って来ると、くり抜かれた大きな岩盤が特徴的な断崖上のビュースポットが現れます。何度も川俣檜枝岐林道を走り込んだ方には見覚えのある地点で、蛇行する馬坂沢の清流と岸辺の紅葉が美しい地点。紅葉ざんまい探索では絶対に見逃すことのできない場所です。

トチノキ
年、ここを通りがかった時にはカエデの紅葉がちょうど見頃でしたが、今回はまだ青々としてさっぱりでした。しかし、その代わりにトチノキの紅葉がタイミング良く盛りの頃で、その黄葉がとても見事! 紅葉の時間差というやつで、10月の下旬では逆にカエデのモミジが素晴らしかったですが、その時は惜しくもトチノキの紅葉はすでに終わっていたんだっけ。今回は探索時季を早めたことで、前回の紅葉探索では見られなかったトチノキの紅葉を存分に愛でることができました。

ケヤキ

ケヤキ
中で見かけたケヤキの紅葉です。周囲はまだまだ緑が色濃く残っていますが、よく眺めてみれば、黄色に黄葉した紅葉が楽しめました。ケヤキなど、一般的な紅葉の見頃の時季にはすでに褐色化していたり、早くも落葉していたりしがちな木の紅葉が楽しめたんですね。

ヤマウルシ
葉にはまだ時期尚早と思われる今回の紅葉ざんまい林道探索ですが、ひときわ鮮やかに美しく紅葉している植物がありました。メープルとイエローが混じりあったとても美しい紅葉ですが、その正体はヤマウルシ。紅葉する時季が早く、日本の樹木の中では最も早く紅葉し、他の樹木がまだ緑色の頃から赤く染まり始めるのが特徴で、その鮮やかな美しさはカエデ類と並んで秋の紅葉の双璧をなしています。

ツタウルシ

ツタウルシ
マウルシと共に紅葉期が早いツタウルシの紅葉もちょうど見頃でした。恐ろしいほど美しい深紅がとても素晴らしく、樹木に巻き付いて鮮やかなグラデーションを見せていました。ただし、その美しさとは裏腹に、樹液が皮膚に付くと酷いかぶれを引き起こす恐ろしい植物であることも忘れてはいけません! 見た目にもとても綺麗なので思わず手で触れてしまいたくなりますが・・・。

紅葉する木々

ヤマウルシ

ヤマウルシ
常の紅葉の時季の主役はなんといってもカエデやモミジ類ですが、10月上旬ではなんといってもその筆頭はウルシ類。写真では写しきれないほどの深い深紅が恐ろしいほどの美しさです。紅葉といったら普通はまずカエデやモミジを思い浮かべますが、ウルシ類の美しさはそれにまったく劣ることなく、もしかしたらそれ以上かもしれません。紅葉を語るのであれば絶対に見逃せない存在であり、紅葉には時期尚早と思われたこの今回の紅葉ざんまい探索ですが、実はそうでもなかったりします。

ガマズミ

イロハモミジ
索当日は実に見事な快晴でした。気温も10月とは思えない高さで、寒さ対策で着込んだウェアで少し暑さをも感じる陽気。しかし、サンサンと降り注ぐ陽の光に当てられて、紅葉の赤さが浮きだってさらに鮮やかさを増していました。

16/10/30の同地点

紅葉全開の斜面
すがらに紅葉を楽しみながら進んでくと、だいぶ標高も上がってきたようで、やがて前方に県境付近の尾根が見えてきます。この辺りでようやく山を下りつつある紅葉前線へとたどり着いた模様。今回は訪れた時期が早かったので、山頂付近の紅葉を楽しむにはちょうどよいタイミングとなりましたが、10月の下旬に訪れた昨年の紅葉ざんまい探索では、紅葉の盛りが過ぎて早くも冬枯れ状況も見られた地点です。

ブナ
お、これは見事だぜぇ! 県境の峠へと向かう途中には、立ち止まって見上げてしまうほどのブナの巨木を見かけますが、陽の光に照らされて光り輝く黄色やメープルの色彩がとても素晴らしかったなぁ! ブナ科の樹木の紅葉は、鮮やかな色が長持ちせず、時季を過ぎるとすぐに褐色になってしまうのが特徴。昨年は残念ながらすでに葉が枯葉のように茶色くなっていたんだっけ。

オオモミジ

オオモミジ

ブナ

ミズキ
れる色彩の洪水! 深紅や黄色にメープル・・・。毎度のことながらその美しさに目を奪われてしまいます。昨年は標高が高過ぎてすでに紅葉の盛りが過ぎ去っていた場所ですが、タイミングをずらしたことで眺めることができた錦の絨毯!

紅葉する木々
らに標高が上がると樹木の紅葉の鮮やかさはさらに増し、道端の草むらでひっそりと色づく草、すなわち草モミジが一面に見られるようになってきました。普段は薮とか雑草とか呼ばれてほとんど見向きもされないですが、この時季だけは可憐な鮮やかさで存在を主張します。樹木の紅葉も素晴らしいですが、草モミジだってそれに劣らずきれいだったなぁ。ちなみに、草モミジが紅葉する仕組みは木と同じ。

16/10/30の同地点

赤く燃える紅葉

草モミジ

枯れ木と紅葉
して到達したこの地点、「帝釈山保安林管理道」の緑色の看板とゲートがあることで林道ライダーにはおなじみの場所ですね。県境の峠へと向かって九十九折りの砂利深い急坂が連続しますが、周囲の斜面に針葉樹の枯れ木が無数に立ち並ぶ独特の景観が特徴的な区間だったりもします。しかしここは標高が高いため、山裾や山腹では紅葉の盛りであっても、その頃にはすでに冬のたたずまいが感じられる場所。県境の峠付近の紅葉を楽しむには、より早い時季に訪れる必要があるでしょう。
→さらに川俣檜枝岐林道を進む!
→探索中止!
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