探索日 2011.02.26
No.Y-004

棚沢今川線 ■小菅村 ■半ダート ■分岐→棚沢大成線
■R139号線「棚沢」地区から県18号線「今川」地区とを結ぶ

 見所は展望のきくヘリポート、そのほとんどが鋪装済みとなった完抜け林道  

 ↓落ち着いた感じで悪くはない棚沢今川線のダートですが、長さが短いのがネ
 ック。というわけで分岐する棚沢大成線とセットで探索するのがベストかも。


……こんな感じ……
■小菅村のR139号線と県18号線とを連絡する半ダートの完抜け林道。役場付近の小菅村中心部を迂回するように、その背後の山の斜面に沿って連続した勾配コースで延びている。国道側から入線すると棚沢大成線を分岐したその先にダート区間が残存しているが、その長さは短く全行程のほとんどが鋪装済み。入線直後に開始する登坂路の急な傾斜角度から林道の到達する標高の高さが実感され、道すがらの展望などが期待されるが、期待に反して展望は意外ときかない地味な存在となっている。唯一の展望ポイントは途中に存在する防災緊急ヘリポートくらい。残存するダート区間の短さゆえ、できれば分岐する棚沢大成線とセットで探索するのがお勧めだろう。

■小菅村の棚沢今川線の入口にやってきました。R139号線を奥多摩湖方向から進んで来ると、もう少しで役場にたどり着くというその手前数キロ地点の左手に起点は位置しています。林道標はブルーの鉄板タイプのものが山肌の擁壁に直接張り付けられていました。
■国道からの入口の様子ですが、国道沿いの民家の裏を回り込むようにしていきなりの登坂路にて棚沢今川線はスタートしています。一見した限りではピストンでもしくは完抜けかの区別はつきませんが、実は役場のある小菅村中心地をわざわざ迂回してR139号線から県18号線へと連絡するコースの林道となっています。
■国道側から入線すると山肌にへばり付く急勾配でを一気に高度を稼ぎます。ただし、残念ながらそこにダートが現れることはなく、入口から始まるコンクリ簡易鋪装がそのまま続いていました。
→景色を眺める!
■連続する急勾配の簡易舗装路をさらに登って進むと、やがて右手の斜面を下ってくる道筋のガードレースが見えてきます。棚沢今川線は勾配の連続する林道なので、当然ながらこの先で切り返してそこを行くのかと思ってしまいますが…。
■そこは右折分岐する棚沢大成線の入口となっていました。道なりに左折して本道を進めば県18号線へと向かいますが、 右折すると再びR139号線へと周回してしまいます。 棚沢大成線は半ダートの林道ですが、途中には眺望ポイントもあるのでそちらに向かってみるのも良いでしょう。
■棚沢大成線の分岐地点をそのまま道なりに左折、その後しばらくすると行く手にダート開始地点が見えてきます。この林道は残念な全線鋪装済みと思っていただけに、これは実に嬉しい誤算となりました。やはり林道はこうでなくては!
■急峻な山肌の斜面に沿って棚沢今川線のダートは延びていました。そこは幅員も広めであり、路面も落ち着いたフラットな状態で走りやすいものとなっているようです。特別素晴らしいというわけでもないですが、かといって悪くもないといった感じです。
→景色を眺める!
■棚沢今川線のダートは山肌一面に植林された杉林の中を進みます。両脇はこのように背の高い杉の植林なので展望などは思ったほどききません。それゆえにやや地味な印象を受けてしまうかも。決して陰気で暗い林道ではないのですけどね。
■さらにダートを進んで行くとブルーシートに覆われて大量の柴が束ねてありました。誰かが山で柴刈りを行ったようです。自家用の焚き付けの燃料にでもするのでしょうか? ちなみに「お爺さんは山でシバ刈りを…」のシバは庭の「芝生」ではなくて、雑木の小枝の「柴」のことですよ。
■ダートは山肌に沿って平坦に続いていましたが、やがて下り坂となった降路が始まります。棚沢今川線はピストンではないので、山を登ったらその後は県道へと抜けるべく下るというわけか。
■そして残念ながら下り坂を少し進んだ先で棚沢今川線のダート区間は終了。その先には日本全国どこの山の中でも見られるようなアスファルトの舗装路が現れてしまいます。ここもか…。
■残存するダート区間の短さを惜しみつつ坂道を下って進むと、道しるべの立てられた切り返しの分岐が現れます。おそらく役場付近から林道への連絡路にでもなっているのでしょう。
→道しるべを眺める!
■その後、さらに下って進むと道しるべに記されていたヘリポートが右手に現れます。防災用の緊急ヘリポートらしいので敷地内には何もありませんが、山々の景色が望めるちょうどよい展望ポイントになっているようです。棚沢今川線唯一の見所ですね。
→ヘリポートを眺める!
■ヘリポート脇を過ぎて舗装路を下って進んで行くと、とあるカーブ地点の左路肩にブロックタイプの林道標が存在していました。林道標はガードレールに隠されるように位置しているのでちょっと分かりにくいですが、それには「今川線林道」と記されていました。はて? 今川線林道…?
→林道標(ブロックタイプ)を眺める!
→周囲を調べる!
→周囲を調べる!
■で、その後かなり急な連続した降路を下って進むと県18号線に突き当たって棚沢今川線は終点を迎えます。国道側の入口と同じくここにも路肩の擁壁に鉄板タイプの林道標が設置されており、県道を左折すれば小菅村役場のあるR139号線に、右折すれば今川峠(1060m)を経て丹波山村のR411号線へと至ります。ちなみに、すぐそばには完抜け林道の橋立線があるので立ち寄ってみるのも良いでしょう。というわけで棚沢今川線の探索はこれで終了です。
→探索終了!
→振り返る!