ドアノ沢林道 / Doanosawa 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2011.08.14 / No.AO-054 
 [ 所在地 ]むつ市(旧大畑町) [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ]栗山林道伊勢川林道 [ 分岐林道 ]正津川林道恐山林道
 いたって走りやすい前半はともかくとして、後半の荒廃区間こそが真骨頂!

つ市街方向から進んで県4号林道が恐山に到達する少し手前の右手に位置するドアノ沢林道のダートの入口です。下北半島の林道ではそれなりにメジャーな1本ですが、ぶっつけ本番にて正確なルートをたどるのは意外と難しく、途中で分岐する栗山林道へと間違えて進んでしまう事が多いようです。残念ながら、ドアノ沢林道を紹介する各種林道系サイトでも、正確なルートを掲載しているものは半分ほどといったところが実情なので、当林道を走破するには若干の慎重さが求められるかもしれません。というわけで、前置きはこのくらいにしておいて、地蔵のおわす県道脇からスタートしているドアノ沢林道のダートにいざ突入せん! ちなみにこの場所には県道を挟んだ反対側に万年封鎖の恐山林道の入り口があったりもします。
→ 振り返る!
→ 恐山林道に突入!

アノ沢林道の県道側の入口は標高の高い恐山のすぐそばに位置するため、入林道すると基本的には下り坂がメインで続きます。埃っぽい固く締まったダート沿いに電柱が立ち並んでいましたが、これは途中にある何かの観測施設へとつながっているもので、その姿はすぐに見えなくなりました。
暗いヒノキの植林区域と思われる薄暗い森の中を断続的に緩い下りコースでダートは延びています。路面状況的には先述したように固く締まって走りやすく、特にこれといったこともなく普通に走行できる状態であり、ここいら辺は全くストレス無しに走れるでしょう。
折分岐発見! なだらかではありますが、どこまでも続く下り坂を進むことしばし、やがて左手に直角分岐しているダートの入口が現れました。手持ちの県別地図によれば、あからさまに草深いこの名無し系ダートは、位置的にみてドアノ沢林道左手を流れる正津川方向へと向かって延びているようです。「ひょっとして正津川を越えて、川沿いに延びる正津川林道につながっているかも?!」との期待も抱いてしまいますが、そう上手くはいかないようで正津川林道へと抜けることはできません。残念ながらここはピストン状態になっています。
無し系右折分岐を過ぎてドアノ沢林道本道をさらに進みます。ダート沿いに展開する昼なお薄暗い森の光景はやや閉鎖的ですが、路面的には問題ないので、それもまた一興といったところでしょう。特に見るべきものもないままに、ズルズルと進んでしまう、といった感じです。
のドアノ沢林道は、左手に併走する正津川林道の迂回路的な存在ですが、そういうこともあって車両の通行量はいたって気薄らしく、やがてダートはこのように草むした状況になってきました。恐山から大畑方面の海岸へと抜ける場合、一般車両にしろバイクにしても、特に林道好きでなければ正津川林道を通るのがまともですからね。
して現れるたのが2箇所目となるこの分岐地点です。 結果から述べると、ドアノ沢林道本道は左折側で、右折側は栗山林道になっています。そしてここがドアノ沢林道での道間違いをやらかす場合の、最もその可能性の高い地点と言えるでしょう。各種林道系サイトでも直進側をドアノ沢林道として紹介している場合も多く、なんの疑いも無しに直進してしまいがちであり、加えて、かなり先まで進まないとその間違いに気が付きにくいので、かなりの注意が必要かと。ちなみに直進して栗山林道を進むと再び県4号林道へと周回することができますが、ドアノ沢林道から正津川林道へと乗り継ぐ計画をしていた場合は、それなりの時間的、距離的、そして燃料的ロスとなってしまいます。
→ 振り返る!
→ 栗山林道に突入!
いうわけで、栗山林道をドアノ沢林道と勘違いして、時間、距離、ガスの浪費という失態を回避すべく、ここは左折して進みますが、ここは本当に間違えやすいので注意が必要ですよ。「本道を道なり」と言われると右折して栗山林道方向に進んでしまいますからね。
山林道との分岐を左折、鬱蒼とした森の中のダートを下って進みます。路面には荒れ等は見られなかったですが、ここ最近車両が通行した痕跡もまた見られませんでした。
の後も坂道を下ること少々、やがて前方に横T字路の分岐が現れます。ドアノ沢林道は直進で、右折側は伊勢川林道となっていますが、ここには伊勢川林道の林道標が設置されているので迷うことはないでしょう。ちなみに、伊勢川林道方向に進むとR279号林道(大畑バイパス)へと抜けることができ、ルート的には付近に併走する正津川林道とほとんど変わりはありません。よって、伊勢川林道→ドアノ沢林道→正津川林道ルートでR279号林道から連続ダートにて周回することも可能。ただし、比較的新しい県別地図でも伊勢川林道が完抜けしている状況は反映されておらず、ピストンとして記されたままです。なので、ここでは地図を鵜呑みにした場合は、記載されていない分岐の出現に混乱してしまう恐れも大いにあり。
→ 振り返る!
→ 伊勢川林道に突入!
いうわけで、その先で接続している正津川林道を目指して伊勢川林道との分岐は直進します。で、広場のようになっている分岐地点を過ぎると、すぐその先にドアノ沢林道名物(?)であるワイヤーゲートが現れますが、といっても、付近の林道ではよく見かけるので特に珍しくもないでしょう。脇がスカスカであり、また余裕でくぐり抜けられるので、ここは何も考えることなくそのまま失礼させていただきました。
んだこれは?! 伊勢川林道との分岐地点のワイヤーゲートを通過すると、その先の路面状況は激変! どうみてもその先は怪しいと思わざる得ない草むした状態に・・・。どうやら、関係車両はドアノ沢林道→栗山林道もしくは、ドアノ沢林道→伊勢川林道ルートでしか通行していないらしく、ドアノ沢林道が現役林道として使用されているのは先述した伊勢川林道との分岐地点までだったようです。ヘヘ、こいつはなんだか楽しそうな状況になってきたぜぇ。
へぇ〜、まさかドアノ沢林道がこれほどであったとは・・・。道筋こそはまだはっきりと残されていますが、薮の繁茂は進むにつれて勢いを増してきました。これはもう一般車両がまともに通行している状況ではありませんね。真夏の酷暑の中、ムンムンとした草いきれの充満するここを抜けなければいけないのか! まっとうな林道ライダーなら即引き返しでしょうな。
言って脅かしてみても、路面は全面的に薮に埋没しているわけではありません。薮の猛攻が激しい箇所もあれば、このように落ち着いた区間もあります。地図上では正津川林道につながってはいますが、しかし、ダートに漂う放棄の香りは否定できず、一抹の不安は残ります。
勢川林道分岐地点から正津川林道接続地点までは地図上では近そうにみえても、実際には山中を細かく蛇行してダートは延びているので、この区間は見た目以上に距離があります。全く人気の途絶えた荒廃臭漂うダートが延々と続き、ここは「正津川林道へと抜けている」との事前情報があるから良いようなものの、そうでなかったらあまり楽しい状況とは言えないかもしれませんよ。
→ 探索中止!
→ さらにドアノ沢林道を進む!
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