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雨煙る赤滝林道本道から分岐している兵次郎林道(右手)の起点箇所です。 これは一昨年(2010年8月15日)、探索すべくその入口までやって来たものの、 生憎の雨に祟られてしまい、 よって勇気を持って突入を断念した時のもの。ま、結果的にはそれで正解であったわけですが、それから月日が流れること1年あまり・・・。
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こうして再び兵次郎林道の入口へとやって来ましたよ! 前回、軽く行く手を眺めたところ、その入口に立つ真新しい林道標の姿とは裏腹に相当な草深さと路面状況の悪さが予想されましたが、それならそれで一興というもの。兵次郎林道の実態を調査すべく一抹の迷いもなく速攻で突入させていただきました。なにせ今回は雨に祟られることもなく、夏場の暑さは別として最高のコンディションで望めるとあっては、もう迷いはありません!
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赤滝林道本道から分岐すると、兵次郎林道のダートは左急カーブにて赤滝線に平行する形をとって山肌を登坂する坂道にてスタート。そしてやはりというか予想通り、路肩から迫り来る薮の茂りに侵食されてしまい、ダートは踏み跡レベルの山道状態になりました。この酷い路面状況にして入口に立つ林道標の真新しさは一体なんだったのだろう・・・、と思ってしまいましたが、それを言ってみたところで仕方がないですね。前進あるのみですよ。
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「うへぇ〜、まさか兵次郎林道がこれほどであったとは!」期待の兵次郎林道に入線してからものの数百メートル程度しか進んでいないのに、行く手には早くも薮の壁が・・・。両路肩、そして地面は完全に雑草の薮に覆われていて茶色い土が見えていませんよ。ただ、こんな状況でも前方には山肌を切り崩した箇所が見えているので、道筋そのものは途切れずに続いていることだけは分かりました。
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前方に見えているあの半切り通し地点までは距離的にはいかほどもないのですが、そこに向かって近づくと、雑草に埋もれた路面状況が急激に悪化。ちょっとしたクレバスや、ひと抱えほどもある岩石が散乱しはじめましたよ。こいつは面白くなってきましたが、それ以上に、それらの障害は直前まで近づかないと気が付きにくいという嫌な状況でもあります。
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「あ、こんな所に岩石が!」迫り来る薮を掻き分けるようにして進みますが、すぐ行く手には雑草にカムフラージュされて発見しにくい巨大な岩石が隠れるように転がっていますよ! 本当はこういうのが危ないんですね。最悪フロントが乗り上げないまでも、その脇を通過する際に運が悪いと足首を打ち付ける恐れが大です。林道での怪我はなにも転倒ばかりではなく、薮や雑草に隠された岩石や倒木に足を打ち付けての捻挫、というのも実は意外と多かったりするもの。藪林道では、道筋そのものにも注意が必要ですが、そればかりに気を取られると痛い目に遭うことも・・・。
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で、これが雑草にほとんど埋没しかけた状態の路面の様子。といってもそこには緑の雑草しか見えませんけどね。そしてこういう箇所に限ってなぜか岩石が隠れて転がっていたりするので注意が必要です。と言っても、こういう状況なので必然的に牛歩の歩みとなりますが、それでも意外と気が付かずにヒヤッとしてしまいがちなのでね。
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「むぅ、ここまでか!」前方に見えていた半切り通し地点までだいぶ近づきましたが、その直前にて路面の完全な薮埋没状況に遭遇。そこには道としての空間が全く存在しておらず、全く立ち入る隙がありません。その先には本来の道筋が延びていることは明白なのですが、はからずもダートは消滅という形に・・・。
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そうするまでもなく一目でその先へは進めないと理解したものの、未練を断ち切るためにもとりあえず徒歩にて偵察してみることに。といっても、こんな壁じゃぁ、徒歩でだってその先へと抜けるのはちょっと難しいでしょう。本当はここは「道」なのですが、世間一般的にはこういう状態を「道が無い」と言います。あっはっは、だめだこりゃ!
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「ガレ場だ!」それでもどうにか薮の壁に立ち入ってみると、その内部には岩石てんこ盛りのガレ場が存在! 薮の壁に隠されて気が付きませんでしたが、どうやらここは崖崩れ地点にもなっていたようです。ま、そんなことはなかったでしょうが、もしも匹夫の勇にて強引に薮の壁に突っ込んでいたら、間違いなく泣きをみていたことでしょう。ここは。藪の中で前進はおろか、反転することも叶わずに・・・。おぉ、くわばらくわばら!
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風の谷の〜ナ〜ウ〜シ〜カ〜っと…、そしてお約束の振り返りの図。ご覧の通り、前進断念地点は草原などという美しい場所ではなく、ムンムンとした草いきれの充満する薮の真っ直中でした。と言うわけで、兵次郎林道の探索はこれにて強制終了となりました。
→ 探索終了!
→ 引き返して赤滝林道に向かう!
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