七ツ滝林道 / Nanatsutaki

林道探索の書　〜今日もどこかで林道ざんまい〜　 探索日 2014.08.12 / No.AO-079

［ 所在地 ］中泊町　［ 状態 ］ピストンダート　［ 接続林道 ］-　［ 分岐林道 ］-

行く手の草深さにたじろがず立ち入った者のみが目の当りにできる最高に素晴らしい景観！

	中泊町小泊から竜飛岬とを結ぶ通称「龍泊ライン」ことR339号線は荒々しい日本海の海岸伝いに延びており、途中には「七ツ滝」があります。目指す七ツ滝林道は、滝の脇を回り込んだこの地点にひっそりと存在していました。ただし、ダートは路面を埋め尽くす夏草の緑にびっしりと覆われているため、遠目には斜面との区別がかなりつきにくいです。林道標も設置されていますが、よほど意識していないと林道の存在にはまず気がつきません。
	そしてこれが林道入口。雑草に埋もれた状態で林道標が立っているのが確認できますが、もしもそれが存在していなければ、「ここは名のある林道である」とはとても思えない状況です。ダートはすぐに緑一色の斜面をかけ登っていきますが、雑草の中に僅かに見えているワダチの白い砂利が、弱々しくもここが道であることを主張していましたよ。 →振り返る！ →付近を眺める！
	いざ七ツ滝林道に乗り込むとすぐに連続した登坂区間が始まります。ここは見た目以上にキツい勾配角度で一気に高度を稼ぐためか、すぐに右手に日本海の海が見えてきます。砂利の坂道と生い茂る雑草で走りにくいですが、景観には大変素晴らしいものがありました。 →海を眺める！ →路肩の草むらを眺める！
	道すがらの景観は大変素晴らしいものがありますが、それでも前進するにつれて草深さを増していく七ツ滝林道の登坂ダート。路面は一応の砂利ダートとなっているのですが、覆い尽くす雑草植物によってもうほとんど見えていません。植物に隠された落石や路面の窪みの存在など、路面の状況が把握しにくいのでここは慎重に進みます。
	道を進んでいるというよりも、あたかも道なき草原の斜面を登っているといった方が適切な七ツ滝林道のダートですが、やがて右手に七ツ滝沢の急流が見えてきます。で、この地点ですが、なんとそこは「七ツ滝」の真上地点であったことが判明！　ちょうどここが７段にて落下する滝の始まりであり、水流が滝を落下していく光景をじっくりと眺めることができました。国道からは決して眺めることのできない、林道からならではの迫力ある眺めです。 →七ツ滝を眺める！
	ちなみに、その地点で後方を振り返るとこのように日本海の海がどどーんと！　白波立った荒々しい海と、竜飛岬方面とを一望に望むことができるこの地点はちょっとした展望台状態。もちろん、龍泊ラインを往来する観光客のクルマが入ってくることもなく、誰にも邪魔されることなく欲しいままに日本海の絶景を堪能することができました。最高に素晴らしいです！ →海を眺める！
	七ツ滝の上部を回り込んで滝の眺めと背後の素晴らしい海の光景を存分に満喫した後、その後は滝へと至る七ツ滝沢の流れに沿ってさらに上流を目指します。ただし、そこはどこが道筋であるかも定かでないような、これまで以上に酷い雑草状態に･･･。 →七ツ滝沢を眺める！
	あちゃ〜、草深いのは相変わらずですが、それに加えて進むにつれて雑草の背丈が高くなってきたみたいです。四輪の通行が途絶えているため、タイヤに踏み付けられることなく雑草は自然のままに伸び放題！　ちなみに、ダートの右手には七ツ滝沢が流れているはずなのですが、繁茂した薮に隠されてもうどこにも見えません。
	おえぇ〜、物凄い雑草の薮です！　やがてダートは人の背丈ほどにも伸びまくった薮に飲まれてしまいました。ワサワサと身体を擦る草の感触にゾッとしますが、道筋はまだ途切れていません。ここは我慢の一手で慎重に前進しますが、真夏の東北林道の薮の脅威がここに！
	夏場の林道の風物詩である薮漕ぎを楽しみつつ（？）進んでいくと、薮の勢いがちょっと衰えた地点に到達。ご覧の通り、そこだけぽっかり開けて一息つける空間となっていたものの、その先にはさらに猛烈な薮が壁状態で控えていましたよ。「どうする？　どうするよ？！」さらに進むべきか退くべきかしばし葛藤しますが、まずは冷静に状況判断です。七ツ滝林道はピストンなので頑張って進んでみても薮の状況が好転することは考えらません。さらにここが最後の反転可能な引き返し所であると思われました。というわけで、以上の結果を踏まえて勇気ある撤退を発動、酷なピンチへと陥る前に七ツ滝林道の探索は終了しておくことに！ →探索終了！ →その先の様子を眺める！ →振り返る！

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