蠣崎林道 / Kakizaki 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.08.13 / No.AO-083 
 [ 所在地 ]むつ市(旧川内町) [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]-
 [ 分岐林道 ]サイベタ沢林道松山沢林道滑川林道板家戸林道西大家戸林道荒川越林道
 恐ろしいほど奥深い下北の広大な森林地帯、その快適ダートを一騎駆けに突き進む爽快感!

森県を訪れることはあっても、他の地域にかまけて実に3年ぶりに訪れた下北半島。めぼしいメジャー林道は全て走破済みにつき、どうしたものかと思案の結果、陸奥湾に面した旧川内町の広大な国有林(高野山、板家戸国有林)へと深く分け入る長距離ピストン林道を探索してみることに決定。以前から地図でこのエリアを眺めるたびに、海岸から山中へと分け入る無数のピストン群の存在が気になっていたことでもあるしね。というわけで、R338号「川内町蠣崎」地区に存在するそんなピストンの一つである蠣崎林道入口へとやって来ましたよ。
→振り返る!
→付近を調べる!
ざ蠣崎林道のダートに乗り込みますが、まずは夏草が生い茂った荒れ地のような水田沿いに進みます。行く手に見えている森を一路目指しているような感じでしょうか。真夏の陽射しに白く輝く埃っぽい砂利ダートが緑の中にまっすぐに延びていました。
の後も蠣崎林道のダートは陸奥湾に注ぐ「男川」沿いに開かれた水田沿いに平坦コースが続きました。この付近はかつての開拓地であったのか、途中には無人となった廃屋などを見かけたような気もします。前方の森林地帯に向かって少しずつ近づいていくような感じです。
トレート主体で実に爽快な高速ダート区間がどこまでも続きます。路面状態および見通しはすこぶる良好につき、ダートにおける過去最高スピードでカッ飛ばしてしまうかも。ちなみにこの蠣崎林道、休祭日などで林業作業が行われていない場合は、車両の通行はほとんど途絶えているみたい。
れ違う車両の姿も見かけず、WRの性能テストも兼ねて(?)のダート走行を思う存分楽しみつつ、林道入口からから3〜4キロほど進んできましたが、ダートは次第に森の樹木に囲まれ始めてきます。ようやく森林区間へと突入していくようですね。
れが証拠に行く手にはワイヤゲートポイントが出現。おそらく、この先に木材集積の土場でもあるためでしょう。といっても、それは閉じられてはおらずに自由通行状態でしたよ。ただし、木材搬出などの林業作業が実施されている場合は閉じられている可能性も否定できませんけどね。でもその簡素な造りから本気で閉め出す気はないようです。
→ワイヤーゲートを眺める!
った通り、ワイヤーゲートをくぐって少し進むと土場が出現しました。下北特産のスギやヒバ材でしょうか。ほのかな香りを放って搬出を待つ木材がうず高く積まれています。路面は搬出トラックでこねられ、いよいよ広大な国有林を行くダート林道らしくなってきましたよ。なお、右手の路肩の白い看板は蠣崎林道を示す林道標でした。
場を過ぎると、そのすぐ先で再び林道標が設置されていました。東北一帯で広く見られるタイプで、「蠣崎林道(専用林道起点)延長9.707m」と記されています。これによれば、林道区間はここからということになり、ではダート開始地点からここまでは「?」となりますが、まあ、そこいら辺の厳密なところはいくら考えても不明につき、当サイトではそこも含めて蠣崎林道として扱うことにしておきます。実質上は林道となんら変わらないし。
してまた、かつての開拓農家とおぼしき無住となった民家が現れました。ですが、ここまで電気というライフラインが引かれていません。国道からもかなり引っ込んだ僻地とも言えるこのような場所なので、かなり昔に移転してしまったのでしょうか。大体この辺りが林道沿いに切り開かれた最奥の畑のある地点です。
→無住民家を眺める!
人状態であった民家を過ぎると、男川を跨ぐコンクリ橋の手前で左折するサイベタ沢林道の分岐が現れます。ここは「小川平沢」沿いに山中へと分け入るピストンの支線林道であり、「←サイベタ沢林道 延長2.099m」と記された林道標が設置されていますが、その脇に掲げられている「水源かん養保安林看板」にはなぜか小川平林道と記されていました。
→サイベタ沢林道に突入!
→男川の流れを眺める!
→林道標を眺める!
→水源かん養保安林看板を眺める!
手にサイベタ沢林道を分岐して蠣崎林道本線を進みます。林道沿いに流れる男川に沿ってにさらに広大な国有林の森林の奥へと向かっていきますが、この先、男川の支流に沿って支線が枝別れ式に無数に分岐しているらしいので、本線と共にそちらの探索も楽しみ!
→路肩を眺める!
るい雰囲気に包まれた森林のまっただ中を気持ち良く進みます。森の奥深さは感じられますが、険しさはまだ感じられずに路面状態も良好。とても穏やかなのんびりとした雰囲気でした。蠣崎林道はピストンなのでその手のサイトにも紹介されることはありませんが、延長距離もあってこの雰囲気は悪くはありません。
はりこの林道は木材搬出がその主たる使命のようですね。ダート沿いに簡易的な土場が設けられており、付近の森から切り出された木材が山積みされています。気がつくとそれなりに山中奥深く進んできたようですが、相変わらずダートは穏やかでした。
るでここはかつての森林鉄道跡のような直線主体の穏やかさです。国有林の林道ではたまに見かける林鉄遺構を目にすることはなかったですが、ひょっとしたら蠣崎林道はかつての軌道敷を林道へと転用したものかもしれませんね。確証はないですが、そんな気がします。
「土場だ!」明るく気持ちのよい森林ダートを進んでいくとここにも土場がありました。うむ、やはり林道と言ったらこの景色だな。路肩部分が大きく膨らんだその敷地は広く、搬出を待つ木材がテンコ盛りでした。この先で分岐する支線林道などから集まってきたのでしょう。水溜りとトラックのタイヤでこねられたヌタっぽい土場特有の路面に注意しながら通過します。
→さらに蠣崎線を進む!
→探索中止・・・
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