津梅川林道 / Tsubaigawa 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2019.08.13 / No.AO-094 
 [ 所在地 ]深浦町 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 ストレート主体でとても走りやすい快適ダートは梅津川伝いに延びる元林鉄軌道跡

R五能線「大間越駅」からR101号線を岩館駅方向に300mほど進むと大間越簡易郵便局がありますが、その先を左折して大間越漁港を過ぎた先で右折し、五能線と国道の下をくぐって津梅川(つばいがわ)に沿って進むと、やがて最奥の民家を過ぎた地点で路面はダート化しますが、そこが目指す津梅川林道の入口です。津梅川林道は津梅川の流れに沿って大間越山国有林に延びる林道ですが、林道標および林道ゲートはなかったです。
線するとストレート主体でワダチダートが続く津梅川林道。ブナをはじめとする広葉樹の森をまっすぐ突っ切って進む雰囲気はなかなか良くて、関係車両の通行がたまにあるのか、路面はガッチリと踏み固められた状態です。おかげでダートは走りやすいですが、訪れたのは快晴の日だったので若干の土埃っがぽさはあったかな。
道名が津梅川なので、津梅川に沿って遡る林道だということはわかりますが、右手に位置しているはずの津梅川はほとんど見えていませんでした。しかし、地図上では沢辺コースで記されていても、実際には水辺の気配を感じられないということはよくあります。
れにしもやたらと快適ですが、それもそのはず。青森県はかつて林鉄王国であり、この津梅川林道も実は1920(大正9)年に延長距離5367mで開設、1959(昭和34)年に廃止された森林軌道跡なんだよなぁ。おかげでぐんぐんと進んで距離を稼げるというもので、途中で梅津川の堰堤が見えたりしましたが、やはり水際を走る区間はなかったです。チラッと渓流が見えたかと思うと、すぐにまた沢沿いの森の中へと進んでいきます。
の背丈を超える高さで繁茂する路肩の猛烈な藪。まさに藪の回廊状態ですが、路肩がこのような状況なので梅津側の流れなんてとてもじゃないけど見えませんね。それでも相変わらず路面は頑として走りやすく、右手の藪越しには白神山系の中でもマイナーな「兜流山(かぶとながれやま / 738m)」とおぼしき頂が見えていたんだっけ。
→ 兜流山を眺める!
ンクリ橋出現! その後も深い山中の森の中を進んでいくと、やがて梅津川を左岸に渡る小さなコンクリ橋が現れました。道すがらに渓流を間近で見渡せる場所はここだけで、橋上からは恐ろしく澄んだ梅津川の流れがよく見えています。しかし、水辺ということで雲霞の如く大群で襲来するメジロアブに追い立てられて、ゆっくりと眺める暇はなかったです。
→ 路肩を調べる!
→ 梅津川(上流 / 右)を眺める!
→ 梅津川(下流 / 左)を眺める!
津川を左岸に渡ってさらに進んでいくとやがて左折分岐が現れました。左折側はまとも状態ですが、直進側には通行止めのウマがぽつんと置かれ、その先は劇的に草深くなっている模様。草深さを気にせず直進するか、それとも左折すべきかで悩みましたが、生血を求めてまとわりつくメジロアブの大群が一瞬も立ち止まることを許してくれなかったです。
→ 直進側を眺める!
→ 振り返る!
ジロアブの大群にまとわりつかれた状態で草深い直進方向に進むのは過酷なので、分岐はまともな左折側に進んでみることにします。しかし、帰宅後に地理院地図で確認してみたところ、これより先の区間は山道を示す破線で記されていたんだっけ。
岐を左折すると急勾配の登り坂が開始しました。林道入口から分岐までは走りやすいコースが続きましたが、これより先はなにかが違う模様。集中豪雨で路面がヤラれたのか、いきなりえらく土塊だったダートが脅しをかけてきますが、オフバイクの機動力をもってすればに別に騒ぐほどの問題はなかったですけどね。
ち入ることを遠慮させていただいた草深い直進側と比較すればまともですが、確実に規格落ちしているダートを進みます。路面状況から判断して、「ここは林道区間ではない?」との疑問も拭えませんが、林道から接続された作業道区間といった感じでしょうか。
員もぐっと狭まって急斜面の崖側をワダチ状態で延びる梅津川林道。あからさまに作業道チックな雰囲気が漂ってきますが、それでも車両の通行は途絶えていないようで、ずるずると誘い込まれるようにその先へと進んでしまいます。
ートはその後も途切れることなくキツい勾配状態でなおも続きましたが、進むにつれて路面のガタガタが増してきます。状況から判断すれば、ここはもう林道から接続された作業道区間に間違いなかったです。しかし、「作業道に用はない」と思いつつも、引き返しどころを掴めぬままさらに登坂して前進してしまいます。
もそれもここまで。その後も登り坂が続きますが、やがて路面は土中から露出した石にまみれてかなりガタガタな状態になってきました。それは酷く土塊だっているのが特徴である作業道とは異なり、岩石が多い山道を思わせる状態です。勾配はキツいわ、えらくガタガタで走りにくいわで、明らかにここはもう「林道」ではないため、これ以上前進しても仕方ないと判断。Uターンするだけの幅員がないため、その場で手押しの切り返しで反転して梅津川林道の探索は終了としておきました。この先、道筋がどこまで続いて、その先がどのようになっているのかについては不明ですが、やはり林道区間は先ほどの分岐地点までだった模様。
→ 振り返る!
→ 探索終了!
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