高宕大滝
高宕山系を源に流れる高宕川の上流に位置する大滝がこの高宕大滝で、市域内の滝では最も楽さが大きく約三十メートルあります。河床から見上げる
黒味がかった懸崖は、疑灰岩層を挟む固い砂泥互層が傾斜して重なっています。清流が薄い幾枚もの岩盤の段を小刻みに音をたてて、白い泡となって
走りながら滝つぼに落下する、房総らしい静かな滝の姿を見ることができます。近年は、用水の取水により水量が少なくなってきていますが、雨の日
の翌日などには水量豊富な高宕大滝が見られるとともに、滝から続く「自然遊歩道」を高宕山、八郎塚へと歩く眺めは四季それぞれの趣があります。
また、スギ、ヒノキの人工林、渓流沿いには探鳥路もあり、関東で最も遅い紅葉の見られる秋には、カエデ、ガマズミの色づいた葉や実、りんどうの
紫の花、シダ類など豊富な自然が目を楽しませてくれます。                                        
                                                                君津市

→出発する