平群林道 / Heguri 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2007.11.23 / No.C-028 
 [ 所在地 ]南房総市(旧富山町) [ 状態 ]完抜舗装 [ 接続林道 ]平群支線林道 [ 分岐林道 ]-
 路面崩壊跡が生々しい、房総の崩れ地帯に延びる完抜隠れ舗装林道

群地区の山間に点在する民家を結ぶ迷路のような細い小径をたどった先に突然現れる平群線の起点です。林道標の立つ起点は、すぐそばに民家とT字路があってそれが目印にはなりますが、肝心の林道標はその民家の少し先のカーブの影に隠れているため、すぐそばまで近づかないと、その存在にまず気が付きません。林道標を求めて彷徨い、あと一歩という所まで近づいていながらも、似たような景色が続くので「もういいや…」と、僅かその先まで行かなかった故に辿り着けなかった、というマニア林道探索ではよくあるパターンがまさにここです。
→起点の様子を確認する!
字路脇の民家のすぐそばにある起点からすぐに舗装路はジャングルのような鬱蒼とした森の中へと蛇行しながら延びています。で、出し抜けに「通行止」の看板がありました。おそらく、路肩決壊か崖崩れでも発生してその復旧工事でも行われているのだろうと思いましたが、パイロン製の簡易柵は路肩に除けられていたので、そのまま突入させていただきました。
点を後に森の中へと進むと、舗装路面には落ち葉の厚く堆積した痕跡がありました。どうもつい最近まで、ここにはかなりの落ち葉が積もっていた様子です。これが季節的なものであるのか、先ほどの「通行止」によって通行が途絶えたせいなのかは分かりませんが、探索時にはきれいに除去されていました。路面は舗装されているので、まったくもって走りやすいですが、それにしても雰囲気的にはかなり鬱蒼としたものがあります。
→振り返る!
→谷を眺める!
対側から眺めてみました。路面が乾いていればなんて事無いですが、雨天時や雨後で濡れている場合にはややスリップが怖い感じです。ここにもガードレールがあったのかもしれませんが、そんな物はすでに跡形も無くなくなっています。
旧された路肩決壊区間を少し進みます。一応、真新しいコンクリ壁で部分的に路肩の斜面が補強されていますが、どうも、あまり役には立ちそうにもない感じです。もう一荒れ来れば、あのひょろりとした杉の木が倒れてしまうのも時間の問題といったところでしょうか。ここ、路面がダートだったら相当楽しい区間だと思います。
→路肩の斜面を眺める!
面の上部にせり出すように切り開かれた幅員の狭い舗装路を谷間に沿ってさらに前進します。撮影のためXRを停める場合も、万が一ということもあり、何が起こるか分からないので、なるべく左手に寄せておきました。まあ、そんなに神経質になるほどでもないのですが、どうも心理的に自然と安全な左側に寄ってしまうようです。
や、ここも路面が崩壊した跡でしょうか? アスファルトが真新しくなっています。遠目に眺めるとコンクリ橋のように見えますが、橋といったほいどのものでもありませんでした。雨天時に路面が押し崩されないように、路面の下に簡易的に鉄管を通して雨水などを逃がす処置がなされているようです。元々はここに橋があって、それが破壊されてしまったかどうかは不明ですが、ここは相当にヤラれてしまった感じです。
→路肩左手を眺める!
→路肩右手を眺める!
群林道はその起点からゆるやかに登り坂が続いていますが、沢を跨ぐ復旧ポイントを過ぎると、いきなり勾配角度が増してきて前方に急カーブの切り返しが見えてきました。周囲は鬱蒼とした木々に覆われているため、見通しが悪く、この時点ではこの切り返しカーブの先がどのようになっているのか分かりません。ここはとりあえず前進あるのみです。
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おっと、切り返しの先にいきなりひし形の出現です! 林道標には「平群支線」と記されていますが、ここは1本道になっています。よく分かりませんが、まず平群線をここまで開通させた後に延長区間として平群支線林道が開設されたのでしょうか? それとも、この先は完抜けしていることから、逆に支線部分を先にここまで開通させ、さらにここから麓までを本線として延長させたとか? 今となっては事実関係を知る術はありませんが、1本道の途中で名称が分かれるという、林道ではたまに見受けられるパターンですね。ま、それはともかく、平群林道の探索はここでエンドです。
→探索終了!
→平群支線林道に突入!
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