探索日 2006.06.25
No.C-052

細野線 ■君津市 ■ピストン半ダート
■細野から房総スカイライン方面に向かって延びる

 梅雨時の意外と手強いちゅるちゅる地獄にだけは要注意!  

 ↓あ〜あ、洗車したばかりの足回りが泥だらけ…。訪れる時季さえ選べば、
  特別ハードな事はありませんので、気が向いたら訪れてみてください。


……こんな感じ……
全体的に勾配も少なく、荒れの見られない土質ダートのピストン林道。入線直後の直線区間のみが簡易舗装されている。梅雨時〜草木の繁茂する夏季を除外すれば、そこそこに走りやすい手頃な林道だろう。1本目の素堀隧道までは土質ダートとはいえ、固く踏みしめられているので割と走りやすい。その後、路面は徐々に土質ダート本来の姿へと変貌していくが、これは梅雨時でなければさほど問題はない。2本目の隧道を過ぎると雰囲気的にやや荒れた印象を受けるようになるが、それでも路面状況はそれなりにしっかりとしているようだ。ただし、降雨時やその直後にはヌタの発生で状況が大幅に悪化してしまう。

■細野線の入口です。国道465号線から県道24号線に入ってしばらく進み、右手に現れるトンネルを抜けて道なりに進んだ細野地区にあるY字路の横にぽっかりとした入口があります。林道標識がありますので、注意していれば見つけだすのはさほど困難ではないでしょう。入口に立つと、きれいに除草されたての簡易舗装路が軽い勾配で真っ直ぐに森の奥へと延びています。きっと直前までは草ボーボーだったのでしょう。まずはさい先の良いスタートです。
■入口から続くストレートを抜け、左カーブの切り通しを曲がった少し先からダートが始まります。周囲は杉林に囲まれており、もちろん眺望などは全くありません。路面は土質になっています。
■昼なお薄暗い杉林の中を行きますが、所によってはこのように陽射しが差し込んでいます。道筋もきれいに除草されており、雰囲気は悪くはありません。土質ダートもこの辺りでは踏み固められているのか走りやすく、いい感じで順調に進みます。
■また切り通しです。この辺りから路面が少々ヌタってきたようですが、走りにくいと言うほどではありません。このところ降り続いた梅雨時の雨の影響でしょうか。
■路肩の両側がせり上がり、また切り通しかなと思ったら素堀隧道の出現です。入口手前のカ所でちょっとした崩れがありましたが、問題は全くありません。隧道内の水溜まりやヌタに注意しながら慎重に進みます。
■素堀隧道を抜けると、それまでに比べて少々路面が荒れてきたようです。雨で湿った軟らかい路面にタイヤを取られないようにゆっくりと前進します。山中の谷間を越えるように、軽くアップダウンを繰り返しつつ、ダートは先へと延びています。
■しばらく進むと再び隧道が現れましたが、こちらはコンクリ隧道になっています。長さ的には短いのですが、入口付近で道がカーブしているため、出口が見えません。簡易規格というのかどうか分かりませんが、幅も狭く、天井もかなり低いようです。壁こそコンクリで固められていますが、内部の路面はボコボコの未舗装で、遠くから眺めると隧道というよりかは、穴といった感じです。
■コンクリ隧道を抜けてさらに進むと数台の軽トラが路肩に停車しており、除草作業現場に出くわしました。で、いつもの殺し文句である「この先って抜けられますかー?」などと、あえて分かっている質問を投げかけておき、「いや、1キロくらい先で終わりだな」とよくあるパターンで挨拶代わりに軽く会話を交わします。これで何かあった時にここまで戻れば助けてもらえるかな、などと計算してしまう卑しい根性を僅かに感じつつ先に進んだ地点がここです。路肩がふくらみ、ちょっとした空き地のような場所ですが、ダートはまだ続きます。
→周囲を調べる
■空き地のような場所から少し進むと、路面状態がみるみる悪くなってきます。写真で眺める限りではさほどでもないように見えるかもしれませんが、この場所、ヌタがかなり酷いです。区間距離が短ければ勢いづけて一気に抜けることも可能ですが、ざっと10メートルほどはあるでしょうか。そんな愚行にでれば間違いなく速攻転倒です! ここは1速にシフトダウンして左右に取られがちのハンドルを慎重に操り、足の汚れを無視してそおっと前進します。
■先述のヌタ区間をなんとかやり過ごすと現れた半切り通しになっている急激な下り坂です。よく眺めてみると、クレバスが路肩に沿って走り、しかも厚いトロトロのヌタがたっぷり溜まっています。路面の中央突破は起伏が激しくて断念、路肩側を通る他はないようです。ならば右側を通ろうと思ったのですが、あいにく落石が散らばっており、これも断念。どうやら、左手の切り通しの壁側を通過するしかありません。

ぼこんッ、ヌチャッ! ぼこんッ、ヌチャッ!

クレバスにタイヤを落とし落ち込むようなリアの振動を感じつつ進みます。でも、本当の問題は帰路の登坂時であって、案の定、ヌタで埋まったクレバスにハマってしまい、身動きとれずにブスンとエンスト…。ちゅるちゅる坂と格闘することしばし、吹き出す玉の汗でクラクラ状態になりながら手押しでようやくの脱出となりました。
■なんとか極悪坂を下りきって少し進むと、この地点が一応の終点のようです。特に周囲には見るべき物もなく、ただの山中の森の中といった感じです。特別にあまり長居をしたくなるような場所でもありません。
→探索終了!
→今来た道を振り返る
→さらに突入を試みる!