探索日 2006.07.02
No.C-053

金谷元名線 ■富津市・鋸南町 ■半ダート ■分岐→竹岡線
■富津館山道路富津金谷I.C付近から鋸南町元名地区を結ぶ

 鋸山を回り込むように尾根伝いに伸びるダートの雰囲気はなかなか爽快!  

 ↓切り立った崖区間はまるで山岳ダートの雰囲気。快晴時でも曇っていても趣
  のある林道です。アプローチも分かりやすく、ここはけっこう楽しめます。


……こんな感じ……
■切り立った断崖で有名な鋸山の背後を半周している林道。金谷側から入線するとS字勾配で一気に尾根付近まで登坂、鋸山に連なる山の尾根付近をなぞって進む。したがって眺望はなかなか良く、またその名の通り、鋸のような崖区間がダート沿いに続き、房総地域では特異な独特の雰囲気が楽しめるだろう。尾根沿いにアップダウンを繰り返した後は、林道記念碑のある無名峠を越えてから下りに転じ、鋸山ダムの脇に抜けている。路面は起点、終点、途中の一部区間が舗装されているが、その他は基本的にはフラットで走りやすい砂利質ダートが続く。ただし、区間的に岩盤質のガタガタ区間があるので、多少、走りにくくなっているが、さほど問題はない。

■金谷元名線の金谷側の入口です。 富津館山道路富津金谷 I.C の出口から県道237号線をR127へと向かう途中のトンネルを抜けた先の右手にあります。県道は空いていて飛ばしがちなので、ここは通り過ぎに注意してください。インターから3〜4分といったところです。
■入線直後は山の斜面の森の中を九十九折りの急坂が少し続きます。しばらく進んで急坂が一段落すると、いきなり舗装が途切れてダートが始まりました。ここまでは周囲は全て森に囲まれていて、何の眺望もありません。ダラダラとしたただの山道になっています。したがってダートのスタート地点までは一気に駆け登ります。
■起点からの登坂路を一気に登り切ると、東京湾フェリー乗り場の背後にある鋸山(329m)の裏側に連なる山の尾根に出ました。コース的には鋸山の裏側を円を描くように回り込んで麓の元名地区に抜けていくことになり、尾根伝いに走るため、上空や周囲を遮る物もあまり無く、眺望もきく金谷元名線のハイライト区間になっています。路面はまるで舗装路のように固く踏みしめられた土質っぽいダートで、その分スピードも出せますが、浮き砂利には要注意です。
→眺望を眺める!
■尾根伝いのダートを進むと時折アップダウンが現れますが、ここが走っていてなかなか気持ちの良い区間になっています。何が良いのかと言うと、まず第一に前方の視界が開けていること、そしてアップダウンにはかなりの高低差があることで、ご覧のようなコースを一気に駆け下りて再び勢い良く駆け登れます。 ここは快晴時であれば房総の林道の中でも1、 2位を争うほどの爽快さです。個人的には一番のお気に入り林道です。今のところはですけど。
■一気に下って駆け上り、峠のような地点に立つと、その先にもまたアップダウンが続いています。るんるん気分で進みますが、ふと気が付くと恐ろしいほどのスピードが出ていたようなので、「これはいかん!」とカーブの手前ではしっかり速度を落としてコーナーに備えます。
■割と直線っぽいコースが続く尾根道区間ですが、確か一箇所だけこんな感じの直角っぽいカーブがあります。ここはその後何度も訪れているので、もうその心配はないですが、確か初めて訪れた時にはスピードが乗っていたため、グワッて感じで外側の路肩に振られてしまい、あわや、とかなりドキドキした事を通るたびに思い出します。もちろん、普通に走っていれば何てこともない地点です。
→眺望を眺める!
■直角カーブを曲がった先から、心なしかやや下り坂っぽくなってきます。幅員も広く、眺望もきく金谷元名線のハイライト区間は大体この辺りまでになってます。周囲が開けているので、快晴時であれば爽快感が、そして曇っていれば霧がかった味のある雰囲気が楽しめます。さらに雨の日には…、走ったことがないので分かりません。
■やはりダートである以上、路面も荒れやすい場所というのがあるようです。金谷方面から入線すると、中盤辺りから所々に路面の砂利が洗い流されてしまった岩盤むき出し区間が現れますが、ここは金谷元名線での唯一の要注意区間になっており、ちょっとゴツゴツしています。すぐにこんな感じに砂利が補充されて補修がなされますが、気が付くとイタチごっこでまた岩盤むき出し路面に戻っているようです。
■岩盤向きだし区間を抜けて進むと左手に竹岡線の林道標の立てられた分岐が現れます。竹岡線に進めば富津館山道路富津竹岡I.C脇に抜けられますが、ここは本道沿いに右折方向へと進みます。オフバイクがここで休憩している姿もたまに見かけます。
→竹岡線に突入!
■竹岡線との分岐を右折して進むと、山頂付近の山腹の森の中をを縫うように細かく蛇行しつつダートが延びています。コースとしては尾根筋に沿って走っているものの、ここからは眺望はあまり望めなくなってきます。
■しばらくするといきなり舗装区間が現れて、金谷元名線ではお馴染みの切り通し区間に差しかかります。林道掘削時に山腹の外側の岩盤地帯を薄皮一枚残して、その内側をくり抜いたものと思われますが、なんでこんな形にしたのでしょうか? ちなみにここは右カーブの急勾配区間(進行方向は手前です)になっており、地層のラインと路面の傾斜角度を見比べると勾配のキツさが分かります。
■急坂を登り切った峠の杉林に囲まれた地点に立派な林道記念碑が立てられています。ここにはベンチがあり、ちょっとした休憩スポットになっているのか、通るたびにオフバイクを始め、ハイカーの方など、誰かしらが休憩している姿を見かけます。
■峠を越えて少し進むと路面は再びダートになって下り坂が続きます。中盤までの超フラットダートに比べると、ややガタガタした雰囲気となりますが、荒れているというわけでもなく、これくらいの方が変化があって面白いといった感じです。たまにオマケでこんな岩石が落ちていたりもします。
■峠からの下り坂を進んでいくと、途中でこんな感じの崖区間を通りますが、やはり所々で路面が岩盤向き出し状態になっています。路肩にはちょっとした藪も繁っており、見方によってはやや荒れた感じもしますが、ほとんど問題ないでしょう。ガタガタしていてここは逆に楽しかったりします。なお、この地点からは眺望は望めそうで望めません。
■ガタガタダートをひたすら下っていくと空き地のような土場の脇を通り抜けて(手前が進行方向です)いきます。ここもフラットに見えますが、所々で小岩が路面に頭を出しているため、乗り上げると意外とショックが大きいかもしれません。ところで、路肩のあの蔓草の伸び方、何だか気になって仕方ないんですけど…。
→?!
■土場の脇を抜けて進むとダートは終わり、そのまま道なりに舗装路を下っ先にある路肩に設置された林道標のある地点が終点です。付近は山裾の森に囲まれていて何もありませんが、すぐそばに鋸山ダムがあって、どう見ても沼のようなダム湖が道沿いから眺められます。
→探索終了!
→鋸山ダム湖を眺める!