No.C-131
志駒中郷線 |
■富津市 ■全線ダート ■「中郷」地先から山中に延びる |
なだらかな登坂コースで尾根へと至る意外と明るいピストンダート |
……こんな感じ…… ■県182号線沿いの山肌の畑地脇から忘れ去られたように延びている全線ダートのピストン。錆が回って半ば朽ちかけた林道標の存在で林道であることが分かるが、それがなければ入口付近は農道程度にしか見えない。畑地脇から入線するとズルズルとした砂利ダートのなだらかな勾配でスタート。部分的に傾斜のキツい箇所も交えてこの登り坂は終点まで続き、進むにつれてその目は粗くなって多少のガタガタ感を覚えるようになる。沿道は森に囲まれて周囲の視界こそきかないが、上空が開けているため暗さは全く感じられず、雰囲気的には明るく穏やかな様相に。終盤で路面はなぜかフカフカな芝生ダートに変わり、ラストは何もない広場でエンドになってしまう。 |
■志駒川沿いに延びる県182号線沿いに存在する代表的なダート林道といえば田取線が知られていますが、志駒中郷線もこのエリアでは貴重な全線ダートの林道です。もはや朽ち果てるのは時間の問題と思われるヤレた林道標の立つ起点は県道沿いの「志駒」地区にある「志駒不動様の霊水」から長狭街道方面に少し進んだ「中郷」地区にひっそりと忘れ去られたかのように存在。ただし、ここは県道から引っ込んだ地点に位置しているため、普通に県道を走っていては気が付くことはまずないでしょう。しかも田圃の畦道のようにしか見えないし。 | |
■県道沿いの山肌の斜面に広がる田圃脇の起点をスタートすると、すぐに登り坂が始まって里山の斜面を登り詰めていきます。きちんと砂利が敷かれているので荒れていることはないのですが、部分的に砂利が深くなっている箇所もあるため、飛ばすとリアがズッてしまうかも。 | |
■路肩脇に畑や田圃を見下ろしながらゆっくりと坂道を登坂して進むと、山肌の森の中へと入っていきます。森は杉と雑木が混じったような感じですが、上へ上へと高度を稼いでいくため暗さは感じられず、沿道はいたって明るい雰囲気になっていました。 | |
■カーブを繰り返しつつ登坂するダートをたどってしばらく進むと、Y字になった分岐地点が現れます。左右共に似たようなダートなので、一瞬どちらが本道であるのか迷うかもしれませんが、道なりの右折側が本道です。ちなみに、 ここまで道沿いに並んでいる電柱がここで左手に折れていることからも察しが付きますが、左折側は民家への入口になっており、ここは突入してみても特に何もありません。というわけで志駒中郷線はここまでは生活道路も兼ねています。
→左折分岐を眺める! |
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■民家への分岐を過ぎると勾配角度が一気に増大。とはいっても路面的な荒れやガレはほぼ皆無ですが、雰囲気的には林道臭(?)が感じられるようになってきます。なお、付近には民家や田畑があるため獣害が発生しているらしく、この先ダート沿いにはいのしし捕獲用と思われるトラップがそこかしこに設置されていました。
→罠を眺める! |
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■民家への分岐地点の後に現れる急カーブと急勾配で山肌を一気に登坂すると、山頂付近に近づいたのか上り調子が緩く穏やかになりました。ただし、ダート沿いには森が広がっているため、道すがらの景観的なものは全く望めません。 | |
■なだらかな坂道を登って進むと再びトラップが設けてありました。探索時にはそこに獲物がかかった形跡はありませんでしたが、こんな道端にもいのししは現れるのですね。 | |
■さらにそのすぐ先にもう一箇所だめ押しのトラップが。ここには捕獲後ただちに処理、血抜きされた生々しい痕跡があったのですが、エグイのでその画像掲載は控えておきましょう。いのししに悩まされる里山の一つの現実を垣間見た思いです。 | |
■あれ、いつの間にか路面がフカフカになってきたようです。道筋こそしっかりとしていますが、地面の土が見えていません。林道の末端区間に近づいてきたのでしょうか? 察するにここは夏場などでは一面藪に覆われていそうな感じですね。 | |
■う〜ん、地面がモコモコとしてなんか怪しい感じです。ワダチの痕跡も見られず、車両もここまでは滅多に入って来ないようですが、ダートは途切れることなくさらに延びていました。きれいに草刈りされているので走行的には何ら問題はなかったですけど。 | |
■「あ、広場だ」フカフカな柔らかいダートをさらにたどって前進すると、やがて回転場のような小さな広場に行き着きました。山肌の森に延びるピストンとしてはよくある終点の光景であり、やはりというか周囲は森に覆われていて何も見えず、また、ここには何もありません。というわけで志駒中郷線の探索は終了です。
→探索終了! |