探索日 2006.08.19
No.C-135

戸田支線 ■山武市 ■全線舗装
■山武市「椎崎」地先から県76号線「矢部」地区(小字 観音谷)とを結ぶ

 田園地帯に延びる半農道、半生活道路状態にある全線舗装の平地林道  

 ↓その半分はこのような普通の田舎道です。完全武装のオフ装備でやって来る
 と浮いた存在になってしまうかも。もしも訪れるのならここは気楽にね…。


……こんな感じ……
■九十九里平野背後の台地状になった丘陵地帯に延びる林道。その沿道には畑地が広がるのみで、「林道」と位置付けられてはいるが、その名の如く林の中を抜けている区間はごく僅か。農道、生活道路としての役割が大きく、ツーリング対象の林道としては極めて過酷な状況にある。路面は全線舗装で終盤に下り坂が存在するも、それ意外は全て平坦コース。林道標は半ば朽ち果てた状態のものが「椎崎」地区側にのみ存在しているが、その文字は既にかすれて消滅済みに。近在の方でさえ、ここが林道であることを意識している方はほとんど皆無だと思われるが、林道標が完全に消滅することでなお一層忘れ去られた存在となる可能性が高い。

■山武市のJR総武本線「ひゅうが」駅そばにある戸田支線の起点です。周囲には畑地が広がって民家の点在するのどかな場所であり、よくもまあ、こんな場所にひし形があったものだと思うと感慨深いものがありますが、文字は無惨にも白化していて完全に消滅済。近い将来朽ち果ててしまうことでしょう。こうして忘れ去られていくのが、もはや農村地帯の一般道と何ら変わるところのない舗装林道の運命なのかも…。
→起点を振り返る!
■朽ちかけた林道標が辛うじて残る起点を後にして林道を進みます。といってもこれじゃあ、ただの道状態ですけど。これが千葉県の林道事情の現実か…。
■道沿いに広がる畑を眺めつつ淡々と進みます。舗装路走行であまり意味無く磨り減らすその行為にせっかくのオフタイヤが泣いていましたが、マニア林道探索のためなのでこれも仕方ありません。
→畑を眺める!
■畑沿いに進むとやがて横T字路が現れます。どうやら戸田支線本道はここを右折するらしいのですが、標識なんぞ無いので情事前報がなければ、ここはまず確実に直進してしまうことでしょう。ちなみに直進すると県76号線のここに突き当たります。
■戸田支線本道になっているらしい右折側の様子です。道の両脇にはビニールハウスが建ち並んでおり、これじゃあ、まったくもって農道にしか見えませんよ。本道を正確にたどる困難さという意味からすれば、ここは山中の名無し支線を無数に分岐する林道よりも格段に上位に相当します。
→ビニールハウスを覗き込む!
■どう見ても農道にしか見えない畑の中を突っ切る舗装路をたどると、やがて畑地が途切れて下り坂になっていました。どうやら畑は台地上に広がっていたようです。
■下り坂を降りきると住宅地の脇を通ります。ここまで来ると農道どころか「ご近所の道」程度にしか見えません。こんな所でデジカメを構えていると、こちらは気にしなくても住民の方が怪しまれるので、逃げるようにここは早々に立ち去りました。
■そしておそらく戸田支線の終点と思われるのがこの地点です。ここは左右どちらに行ってもすぐに県76号線に突き当たる住宅地の真っ直中で、 もちろん林道標などはありません。 本当はこんな場所ではそのような行為はしたくないのですが、これが林道探索のキツイところで、終点では必ずデジカメを構えなければいけません。「ヤツはなんでわざわざ交差点の脇でバイクを撮っている?」との痛い視線に晒されながら…。
→探索終了!