探索日 2010.05.15
No.C-136

山田線 ■いすみ市 ■半ダート
■「山田五区」付近から「東第1ダム」上流部とを結ぶ

 昼なお暗い鬱蒼とした山中に延びるが、雰囲気負けしなければ楽しめる!  

 ↓沿道はかなり暗めな雰囲気ですが、路面的には適度な荒れがかえって楽しい
 レベルかと。房総ならではのジャングルじみた森林ダートを堪能できますよ。


……こんな感じ……
■ピストンダート率の高い房総にあって完抜けしている半ダート。いすみ市山田地区の山中を巡って東第1ダムへと至るが、鬱蒼とした山中に延びるため路面は主に土質で、沿道は昼なお暗い森に覆われてかなり暗めの雰囲気に。入線直後の簡易舗装の急坂を登坂し終わるとダートが始まるが、途中にある勾配区間のみ舗装されている。路面を覆う藪むした区間も存在するが、基本的には難所はないので、沿道に展開する陰鬱な森に雰囲気負けしなければ走行的にはほとんど問題はないだろう。適度に草むして僅かながらもヌタった地点もあるので、走りやすいとは言えないが、林道慣れしている方なら逆に楽しい1本かもしれない。途中に現れる3本の隧道も味がある。

■房総のダート林道といえば、いわゆる「名無し」もしくはピストン状態のものが多いですが、そんな中にあって完抜け状態にあり、かつかなりの山深さを体感できるのがこの山田線です。起点は付近を走る「南総広域農道」から引っ込んだ地点にあるため、その存在に気が付きにくいものの、そこには林道標もきちんと存在。竹の密集した藪山へとコンクリ簡易舗装路が延びており、いかにも薄暗く濃さそうな雰囲気がプンプンと漂い、こいつはなかなか楽しめそうな予感が…。
→振り返る!
→周囲を調べる!
■入線直後に始まる急坂を登って進みますが、周囲には激しく密集した竹林が覆い被さるようにびっしりと。そのせいで路面にはフカフカな竹の落ち葉が厚く堆積しており、探索時は晴れていたから良かったものの、雨天直後はスリップの危険性もそれなりにありそうでした。まずはこんな感じのコンクリ舗装でスタートします。
■竹林の真っ直中の急坂を登っていくと、そこかしこにやたらと立て看板が目に付きました。これは周囲に広がる竹林と関係有るのですが、とにかくこれでもかといった設置の多さです。
→立て看板を眺める!
→竹林を調べる!
→竹林を調べる!
■鬱蒼とした竹林の中の登坂路を登り切るとダートが現れました。勾配区間は傾斜角度がかなり大きいので、コンクリ舗装は車両のスリップ対策だったのでしょう。で、そのダートですが、小砂利が敷かれて荒れも見られず、車両の通行も皆無というわけではなさそうな感じでした。
■急坂を登りきって路面もダートに変わり、一息ついた感じで少し進むと竹林は途切れましたが、前方にはこれまで以上に薄暗く鬱蒼とした森が現れます。こうして眺めてみると、その先で藪にでも埋もれていそうな感じですが、ダートは消滅することなく延びているので、ここはそれをたどって前進するのみですね。いよいよお楽しみが始まった、といった雰囲気です。
■竹林を抜けて雑木の森の中へと進みます。手前からはかなり藪が茂った過激な状態にも見えたのですが、いざ乗り入れてみると、そこには車両の通過の痕跡であるワダチが形成されており、ダートは思っていた以上にまともでした。ただし、薄暗さこそは否めませんけど。
■「まとも」というのは、地面が雑草で一面に覆われておらずに土がちゃんと見えている、という意味でのまともさです。よって、ちょっとした陥没やボコボコ感は当然ながらありますが、それも楽しいレベルなのでほとんど問題はないでしょう。林道慣れしている方ならちょうど良い感じです。
■薄暗く陰気な森の光景が続きます。探索時は雲一つ無い快晴に恵まれたため、これが最高に明るい状態となるわけですが、それでも陽射しは部分的にしか差し込みません。なので、曇りの日や夕暮れ時などではちょっと不気味な状態になっていると思われます。
■路肩にシダ系植物の生い茂るやや湿った感じのダートをなおも前進すると、やがてコンクリ簡易舗装が現れます。「何でこのような地点に!?」と思ってしまうかもしれませんが…。
■簡易舗装が始まると、そのすぐ先に急激な下り坂が待ちかまえています。というわけで、この舗装も四輪通行のスリップ対策になっているようでした。ちなみに一般車両がわざわざ乗り込んでくることはまずないと思われますが、この山田線は完抜けしているため、地元の軽トラに限っては希に近道として通行していることがあります。
■コンクリ路面上に厚く堆積、腐葉土状態になった落ち葉に注意しながら急坂を下ると、路肩の木々が伸び過ぎて路面を覆い尽くすような半倒木状態になっている箇所がありました。おかげで身をかがめての通過を余儀なくされましたが、春先でこんな状態なので、さらに草木の勢いづく夏場にはどうなっていることやら。
■ここ、ぱっと見では行く手が消滅しているようにも見えてしまいますが、単なる簡易舗装の終わり地点です。草ボーボーながらも、その先にはダートがちゃんと続いていました。こういう林道に場慣れしていないと、「えぇっ!?」とおよび腰になってしまうかもしれませんが、路面自体にはさほど問題はないので雰囲気負けしなければ大丈夫です。
■舗装が途切れてダートは復活しましたが、草深さが格段と増してきたようです。「ほんとにここは大丈夫なのか?」とやや不安になりますが、ワダチ跡は途切れることなく続いており、林道探索的にもなかなかイイ感じになってきましたよ!
■藪漕ぎとまではいきませんが、かなり雑草が生い茂った状態が続きました。路面的には多少のボコボコ感がありましたが、それよりも全身にワサワサと触れてくる植物の感触が気持ち悪いです。前後左右、どこを向いても緑一色のジャングル状態です。あはは。
■ほとんど雑草に埋もれかけたかすかなワダチをたどって進むと、前方にいきなりコンクリの舗装が現れます。このような状況においては舗装の出現もそれなりに嬉しかったりするもので、ちょっとここで一息付ける感じでした。ちなみに、ダートと舗装の境目は路面の土がえぐれて段差ができていましたが、ここを軽トラが通行するくらいなので、もちろん問題は無し。
→さらに山田線を進む!
→探索中止…