探索日 2006.10.28
No.C-150

木原新田線 ■山武市 ■全線舗装
■山武市木原「木原新田」地区内を結ぶ

 無常なまでに一般生活道路化、唯一の証はくたびれた1本のひし形のみ!   

 ↓沿道には民家も点在する木原新田線の光景。一世代昔ならばいざ知らず、現
 状ではただの一般道と何ら変わるところは無し。これも完全なマニア向け!  


……こんな感じ……
■山武市木原地区内に起点、終点を持つ総延長が2キロにも満たない極短舗装林道。同地区内の公民館そばから(株)シーエスランバー(建材会社)前へと抜けており、林道標は公民館側にのみ設置されている。扱い的には「林道」であるが、沿道には民家が立ち、またそのルートはバス通りにもなっているため、実質的にはどこにでもある一般道と変わりはない。沿道に点在する杉林にのみ僅かな林道臭を感じることができるが、それもここが林道である唯一の証拠となるひし形を目にした場合にのみ可能なことかと。そうと言われなければ、ここが林道であるとは思いがたい木原新田線であり、同時に「林道臭を感じる」などとは間違っても言えないのが現状である。

■隣接する八街市との境界に位置する木原地区字「木原新田」地区内にて完結する木原新田線の起点です。といっても当林道にはこちら側にしか林道標が存在していないため、起点といっているだけで正確なところは不明。立地的には丘陵とも平野ともつかないような宅地化の著しい八街駅近郊に位置し、そのスタート地点には百歩譲ってほんの僅かではありますが、林道的な雰囲気も見受けられたものの、実質的にはそのまんま生活道路状態にありました。ひし形も根元がサビて倒れていたものが立てかけられている始末だし…。
■木原新田線で唯一林道標が存在している入口にて振り返るとこんな感じです。そこにひし形がなければ、郊外のどこにでもあるただの舗装路と何ら変わりはありません。しかもこの起点はR409号線から1キロ程度引っ込んだ地点に位置しているため分かり難いときています。
■入線直後の薄暗い僅かな杉林を抜けて道沿いに民家を眺めつつ進みます。ちなみにこの木原新田線は全線に渡って山武市巡回バス(さんぶの森元気館〜さんぶの森元気館・200円・日曜正月運休1日6本運行・土曜は4本に減便)のルート上にあり、途中には木原新田バス停もあって市道部分については自由乗降できるとのことですが、正確にはここは林道なのでその扱いは? 当然自由乗降できるに決まっていますが、お役所もすっかり林道であることを忘れているというか、全くどうでもいいことなのでその存在にすら気付いていないようです。とまあ、こんなことくらいしか述べることがないので語ってしまいましたよ。
■沿道では撮るべきこれといった地点もないため、とりあえず流れ作業的に撮影した風景ですが、それはどこにでもあるちょっとした林に差しかかった舗装路の眺め…。これを持ってして「林道的な趣が…」などと語ることは、我ながらに相当な勇気が要ることだと思いますよ。あはは。
■で、その後に現れる登り坂を上がりきると、R409号線(左方向)と県76号線(右方向)とを結ぶ市道に突き当たって木原新田線はエンドに。もちろんここには林道標などは望むべきもなく、こちら側からアプローチする場合の目印としては先述の巡回バスの「大智化学産業前」バス停が右折したすぐ先にあることくらいです。
■市道に突き当たる終点で林道区間を振り返ってみるとこんな感じです。そうと言われなければ全く気に留めることもないただの曲がり角の光景がそこに。ちなみにこの市道沿いには工場が建ち並んで林道探索には似つかわしくない風景となっているのが現状ですが、それらが建てられる以前、ざっと3、40年ほど昔ならばこの木原新田線も少しは林道らしかったのかもしれません。ま、ここでそれを言っても始まりませんね。
→探索終了!