探索日 2012.10.20
No.C-176

丸山線 ■御宿町・いすみ市　■全線舗装
■御宿町上布施「小幡」地区からいすみ市山田「山田六区上」地区とを結ぶ

　荒廃感の漂う荒れ地に延びるいかにも夜道が恐そうな完抜け舗装林道 　

　↓沿道で目に入るのは気の滅入るような鬱蒼とした薮じみた荒れ地と暗い山林
　のみ。全線鋪装されてはいますが、通行のほとんどない寂れて暗めな林道です。


……こんな感じ……
■御宿町からいすみ市とを結ぶ全線舗装の完抜け林道。県内では珍しい塗装デザインの施された林道標の立つその入口は加賀谷線の起点のすぐ脇に存在する。山林内部を抜けて舗装路が続くが、沿道で目にするのはどれも薮まみれな荒れ地じみた光景ばかりで雰囲気的にも暗め。丘陵のような平地林に延びる林道につき、勾配はほとんど見られずに始終平坦コースが続いて、これといった見どころもなく単調さは免れない。ちなみに林道標は御宿町側にしか存在しておらず、また御宿町の林道はダート率が高いのが特徴だが、その意味で残念な１本となる。抜け道的存在としての価値は僅かにあるが、まともな林道ライダーが寄り付く林道でないことは明らかだろう。

■御宿町上布施地区にある丸山線の起点です。そこには房総では見なれた「ひし形」ながらも、デザインが他の一般的なものとは異なる林道標が設置されており、瞬間的に「おや？」と思ってしまいますが、それはただそれだけのこと。肝心の路面は付近の一般道と変わりのない舗装状態で味気なくスタートしていたっけ。ちなみに丸山線の起点のすぐそばには加賀谷線の起点が位置しています。
→周囲を確認する！
■起点の林道標を後にして丸山線へと入線しますが、その道筋は薮じみた雑草が生い茂る森の中へと進みます。そして「ひょっとしたら…」との密かな期待を裏切るかのように、ダートは現れずにその先へと舗装路が続いていましたよ。
■淡々と舗装路を進みますが、途中には薮に取り囲まれた家屋が点在していましたが、どうやらこれは別荘であるみたい。でもどこか廃れた雰囲気が漂っていたのは気のせいでしょうか。御宿町といえばやはり「海」ですが、海岸まで歩いて行くには遠すぎる内陸のこんな立地の別荘地とは…。
■前後左右、どちらを眺めてみても目に入るのは延び放題に茂りまくった薮のみ。そのような光景の中に丸山線は延びています。これで人跡稀な深山の中であるというのなら話は別ですが、なまじっかそうではないため別な意味で夜道の一人歩きがいかにも恐そうな雰囲気だなぁ。
■なのに、そのような寂しい場所に限ってこのような建物があったりします。ここは鉄工所かなにかの資材置き場であったような気がしますが、よく思い出せません。
■その後もどこか暗い雰囲気の薮じみた森の中を丸山線の幅員の狭い舗装路が続きます。ここも林道には違いないのですが、それにしても一体どのような理由で開設されたのだろう？
■ここも林道には違いないので、とりあえ淡々と終点を目指して舗装路をたどっていますが、やがて周囲に鳥臭い臭気が漂ってきます。「嫌な感じだなぁ」と思いつつ進むと、やはり養鶏施設の裏手に出ました。この臭い、おおかたそんなこったろうと思った…。
■養鶏場の裏手を通過すると再び森に入って林間コースとなりますが、そこは森林浴気分で進めるような雰囲気には程遠く、森というより薮といった方が適切かと。なお、この丸山線は御宿町からいすみ市とを結ぶ抜け道的存在なのですが、コケむした路面が利用者の少なさを物語っています。
■やや？！　なんと、ろくに車も通行しないこんな寂しい薮森の中にハイキング道の入口がありました。入口には「山田六区里山散策ロードマップ」なる案内板が設置されており、それによれば現在地は「大谷入口」というらしく、そしてここから始まるハイキング道は「大谷ハイキングコース」とのこと。それにしてもこんな薮森をハイキングとは…。
→ハイキング道入口を眺める！
■ハイキング道入口を過ぎるとようやく開けた感じになってきました。どうやらその境界に位置する薮森を抜けて御宿町からいすみ市の「山田六区」地区へと抜けたみたいです。ここはもう民家に近いのか、舗装路脇の林にはミツバチ箱が大量に置かれた養蜂なんかも見かけたな。
■そしてその先では森が開けて山田六区の民家が見えてきます。そしてここには「田舎暮しのお手伝い」と銘打った不動産屋の入口を示す立て看板があったっけ。温暖な気候に恵まれた御宿町に興味をお持ちの方は訪ねてみて下さい。でもまさか、物件は先ほどの別荘じゃないだろうな…。
■その後道なりに進むと、最終的に舗装路は２車線道路になります。丸山線にはいすみ市側には林道標が存在していないので、終点の正確な場所が分からず舗装路沿いにここまで惰性で進んで来てしまいましたが、雰囲気的にはもうこの辺りで林道区間は終了していそうです。というわけで、この先の２車線舗装路を進んでみても仕方ないので、ここを丸山線の終点とみなして探索を終了しておくことにしておきました。たとえ厳密にはそれが誤りであったとしても、所詮ここはフル舗装の林道。ゆえに具体的な文句が出てくる可能性はまずないでしょう。
■ちなみに２車線舗装路を道なりに進むと、茂原市街地からいすみ市の県174号線とを結ぶ「南総広域農道」に突き当たります。この地点の目印は「←いすみプレーパーク」と記された看板のみで、さらにこちら側には林道標は存在していませんが、アクセス的にはとても楽ちんです。
→探索終了！