市野々上小野田林道 / Ichinonokamionoda 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2009.06.20 / No.C-193 
  フル舗装状態は残念だが、房総ならではのガス井が見られるのどかな谷津の農村林道


↑房総丘陵地帯の谷津沿いに進むのどかなコース。フル舗装は味気ないですが、その代わりにイイ塩梅にヤレたひし形が出迎えてくれるでしょう。
どかな房総丘陵の連なる長南町の完抜け林道。丘陵地帯の谷津の水田沿いに延びており、軽く山越えをして上小野田地区と市野々地区とを結んでいるが、路面はオール舗装状態となっている。平地に近い丘陵部の林道ゆえに険しさはまったく見られず、農道を兼ねた舗装路はいつ来てもひっそりと静まり返って人の姿はもちろん、通りがかる車も滅多に見られない。抜け道コースとしてのみ僅かな価値があるが、肝心の林道標は上小野田地区のみに設置されているため、意外とその存在は分かりづらくなっている。

 [所在地]長南町
 [路面状況]全線舗装 / 完抜
 [コース]県27号線「市野々」地区から「上小野田」地区とを結ぶ

南町の「市野々」地区から「上小野田」地区を結ぶのが市野々上小野田林道ですが、今回は上小野田地区側からアプローチをかけました。具体的な入口は県148号線をR297(大多喜街道)方向から進むと、県27号線との「給田」交差点の手前に「中原バス停」があるので、まずそこを右折します。道なりに進むと「上小野田バス停」のあるこの交差点が現れるので、そこを直進。右折してしまうと「長南工業団地」に行ってしまいます。
ス停のある交差点を直進してしばらく進むと、Y字の分かれ道が現れますが、お目当ての林道標は左折側の路肩にぽつんと立っています。というわけで、ここからが林道区間となるわけですが、それにしても市野々上小野田林道の「ひし形」、くたびれ果てていい塩梅にサビの回った姿がとても良い味を出していたなぁ。なんだか嬉しくなってしまいましたよ。あはは。
、これから進む林道区間を眺めてみますが、こんな感じです。ちょっとした田舎の一般舗装路と区別がつきません。もしもひし形が朽ち果てて消滅してしまったら、誰も「ここは林道である」とは思わないことでしょう。
→振り返る!
い谷間(谷津)に開かれた水田に沿って、ひょろりとした静かな舗装路が延びています。いわゆる林道的には察して知るべしですが、谷津全体に萌ゆる緑が美しく、雰囲気的には悪い気はしませんでした。近在の方の四輪も滅多に通らないみたいです。
ちろん、それは生まれるずっと以前の時代ですが、なんだかこの眺めは昭和30年代の田舎の風景みたいで、どこか懐かしい気がしました。明るく緑に萌ゆる谷津の水田と、そこにまっすぐに延びる一筋の道、昔の農村はどこもこんな景色が広がっていたんだろうなぁ、なんてガラにもなく懐古的に思ってしまいましたよ。あはは。
が成長盛りの青々とした水田に沿ってのんびりと進みますが、同じ舗装林道にしても、市野々上小野田林道の雰囲気は房総山中のそれとは趣が異なります。平地林道ならではののどかさですね。林業ではなくて、本来は農道として開設された経歴の林道なのかもしれません。
→付近を眺める!
線してから水田沿いのコースが続きましたが、市野々上小野田林道の舗装路はやがて前方の森の中へと進んでいきます。どうやら、この先でささやかな山越えをしているみたい。
木が路面上に被い被さるような、薄暗い山越え区間のシーンです。谷間に沿って遡るように開かれた「谷津」は、最終的にはどん詰まりとなるため、林道はここで軽く山越えをしてその先に延びているということか。まあ、地理的には当たり前の話です。
く山越えをして下って来ると、途中に房総名物の「ガス井」を発見! 房総半島付け根辺りの平地林道ではしばし見かける存在ですね。鉱山、油田マニアの方は必見ですよ。
→ガス井を眺める!
94号ガス井を後にしてさらに下っていくと、やがて山越えをした反対側にも谷津の水田が開け始め、市野々地区の民家がぽつりぽつりと見えてきます。終点はもう近いということですね。
、さらに進むと市野々上小野田林道は左右に延びる県27号線にダイレクトに突き当たって終点を迎えます。アプローチ的には、ここ県道から入線するのが早いのですが、残念ながら県道側の出口には林道の証が存在していません。ゆえに、それの存在する県148号線側から紹介したというわけ。というわけで市野々上小野田林道の探索は終了ですが、県道を右折すれば大多喜方面に、左折すれば茂原方面に進めます。
→探索終了!
→振り返る!
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