小原林道 / Kobara 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2014.09.28 / No.C-202 
  入線直後の真新しさとは裏腹に末端区間では房総林道ならではの土質ダートの荒れも…


↑虫食い舗装は残念ですが、後半では房総林道ならではの暗さと土質ダートの荒れが楽しめます。ただし、延長距離は短いです。
山湖にほど近いR465号線「黄和田畑」地区に起点がある半ダートのピストン林道。国道から舗装路でスタートした林道は小櫃川を渡った先でダート化、虫食い舗装を繰り返して鬱蒼とした山中へと延びている。中盤区間は農道チックな雰囲気で穏やかさもあるが、末端へと近づくにつれて路面には荒れが発生する総じて暗めの林道だ。ダートそのものは以前から存在していたが、小原林道としての林道標が設置されたのは最近の事。なお、林道区間の途中には「オートキャンプ七里川」がある。

 [所在地]君津市
 [路面状況]半ダート / ピストン
 [コース]R465号線「黄和田畑」から山中に延びる

総の亀山湖から養老渓谷付近にかけての林道は全て探索し尽くしているので、とくに用のない場所なのですが、久方ぶりに当該エリアの林道パトロールに出かけたところ、意図せずに発見しちゃいました! 場所はR465号線「黄和田畑」地区。国道沿いを目的も無く流していると、県81号線(清澄養老ライン)分岐地点付近で「林道小原線」なるひし形が! ここは何十回となく通っている地点ですが、確かに以前はこのような林道標は存在していませんでしたよ。
→振り返る!
R465号線のこの地点は少し前まで路面拡張工事をしていましたが、知らぬ間に完成していたようです。純白の真新しい立派な擁壁の脇をコンクリ舗装で下って小原林道はスタート。勝手知ったるこのエリアでは数年ぶりのマニア林道の発見、これはもうウキウキです。おーし、行くぜぇッ!
述したように、まずは国土脇の下りコンクリ舗装路を降りていきます。もしも林道入口にひし形が無かったならば、ここはとても林道には見えない雰囲気ですが、そういう意味でもひし形の存在は大きいですね。それがあるだけでより舗装林道っぽく見えてくるのが不思議。
り坂を降りきって左折するとすぐに小櫃川を渡る橋梁が現れます。この橋はかなりの高さがあって、房総の河川特有の、アメ色のような濃茶色の流れを見下ろすことができました。
→小櫃川(左手・下流)を眺める!
→小櫃川(右手・上流)を眺める!
小櫃川の橋梁を渡るとその直後に「オートキャンプ七里川」の受付事務所が現れます。小原林道はそのアクセス路にもなっているので、オートキャンプ場を目指せばOKなんですね。夏場などは子供がぎゃーぎゃー騒ぎまくりのファミリーキャンパーが利用しそうな、まあ、林道ライダーには関係のない施設です。というわけで、ここは素通りですよ。なお、受付棟前に自販機があるので、飲料水補給スポットとしての価値だけはあるかも。
ートキャンプ上の前の坂道を登って進みます。路面は林道ライダーにはつまらないコンクリ簡易舗装路であり、周囲の光景に林道らしさは感じられるものの、肝心のダートが現れません。「ここ、フル舗装林道?」とも思いながらさらに前進すると…。
→路肩を眺める!
うやく待ちかねのダートがここで出現! なだらかな登り坂でその先の山の中へと向かっていました。その様相は穏やかで見た目にものどかでとても良い感じす。そして路肩にのガードレールが、ここが名も無きただの農道ではなくて車道であることを示していました。
だし、ダートが山林内に入るとすぐに舗装区間が現れてしまいました。どうやらこの小原林道、ダート区間は存在しますが、虫食い舗装の侵食が酷く、「舗装」→「ダート」→「舗装」がこまめにその後も繰り返されてしまいます。その点が少々残念といったところでしょうか。
いうわけで、暗い山林内を少し進んだこの地点でひとまずダートは復活。ちなみに、ここには左折して山林内へと延びる怪しい分岐がありましたが、そちらは眺めるのみにとどめて小原林道本線を進みます。また、右手の路肩沿いのフェンスは獣害除けの物ですね。
→左折分岐の様子をうかがう!
林内に開かれた小さな畑地を眺めつつ、小原林道のダートは虫食い舗装を繰り返しながら延びていました。やや暗めな雰囲気の中、軽いアップダウンを交えてのなだらかな登りコースです。険しさは全く感じられません。
、ここが数回に渡ってこまめに繰り返された虫食い舗装区間の終わり地点。以降の区間にもう舗装は現れませんが、それと同時に道すがらの山林は鬱蒼とした暗さを増してきます。そしてここからが鬱蒼として暗い房総林道たる小原林道の本領発揮となりますよ。
→景色を眺める!
食い舗装区間を抜けると、それまでまともであった路面には次第に雑草とコケが茂り始めました。濃密なコケに厚く覆い尽くされた左の斜面も鬱蒼たる雰囲気を演出、房総林道ならではの暗い雰囲気が素晴らしいです。そしてダートにはいつしかボコボコなクレバスも…。
部へと前進するにつれて軽く荒れを見せ始めてきた小原林道。入線直後の真新しい立派なコンクリ舗装からは想像できなかった素敵な雰囲気に包まれてきます。クレバス部分は滑りやすい土質につき、跨ぐさいには注意が必要かと。この程度でもナメていると転倒しちゃいますよ。
面を斜めに何度も横切るクレバスに注意を払いつつ進んでいきますが、ダートは次第に、これも房総林道特有の滑りやすい粘土のような山土質へと変化。雨天後には酷くヌルヌルになっていそうなので、その場合は近づかない方が無難かも。そのような状況から林道の末端へとかなり近づいてきたことがうかがい知れますが、なんと、ここで前方にまさかの倒木が! ちぃッ、こいつはヤラれてしまいましたが、とりあえずは偵察でしょう。
→倒木地点を偵察!
→振り返る!
なんだここは?!」倒木の先が気になったので徒歩でそこを越えてみると、すぐにこのような広場のようなポッカリとした空間が! 周囲は薮じみて鬱蒼とした樹木にぐるりと囲まれて完全な密閉空間でしたが、どうやらここが小原林道の終点みたい。その先にはもう道筋らしきものは認められません。なにかから逃亡して隠れるのには絶好の場所ですが、そうでなければ雰囲気的にも長居をしたくなるような場所ではありません。すぐに今来た道を引き返して小原林道の探索は終了。
→探索終了!
→その先の様子をうかがう!
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