町道 茂足寄上螺湾線 / Moayorokamirawan |
林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 探索日 2022.08.01 / No.H-CYO-004 |
[ 所在地 ]足寄町 [ 状態 ]完抜ダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]クオナイ林道・上足寄苗畑林道 |
以前は上螺湾茂足寄林道だった道664〜R241間を大幅ショートカットする快適ダート町道 |
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足寄町「螺湾本町」から螺湾川に沿って道664をオンネトー方向に進んでいくと、途中の足寄町「上螺湾」で発見した町道茂足寄上螺湾線の入口です。オンネトーに向かうさいに通りがかったことのある林道ライダーも多いと思いますが、見た目的にはなんの変哲のない脇道くらいにしか見えていないので、通り過ぎには要注意。
→ 振り返る! |
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正面からめると、その先の鬱蒼とした森へと一直線に向かっていくワダチダートの様子が確認できますが、この町道茂足寄上螺湾線は上螺湾茂足寄林道が名前だけ変わってそのまま町道化された道。ビジュアル的には「林道」となんら変わりないですが、位置付けは「町道」なので林道だった頃の林道標は撤去されて町道標のみ設置されています
→ 町道標を眺める! |
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正確には起点ではなくて終点から町道茂足寄上螺湾線に入線させていただきますが、嬉しいことに路面は入口からすでにダート状態。まずは乳牛さんが群れてまどろむ牧草地を横目に前方に広がる森に向かって進んでいきます。
→ 景色を眺める! |
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入線してしばらくは螺湾川伝いに開かれた牧草地を横切って進んでいきます。道すがらには上螺湾集落の酪農農家のサイロが点在し、ダートにはどことなく私道っぽさも漂いますが、ここは誰でも自由に通行できる町道ダート。後ろめたさを感じることなく構わず前進! |
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すると町道茂足寄上螺湾線にもあったお約束のシカ除けゲート。牧草地を抜けて森に入っていく地点に設置されていましたが、北海道でのエゾシカによる農業被害というと、ビートとか馬鈴薯やデントコーンが思い浮かびますが、実は最も被害が多いのが牧草なんだよな。エゾシカはかつて乱獲などで絶滅寸前にまで激減しましたが、現在は大量増殖して牧草地では牛を放牧しているのか、エゾシカを放牧しているのか分からないほどなんだって。 |
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セルフ開閉でシカ避けゲートを通過して昼なお薄暗い森の中を進んでいくと、樹林の中に朽ちた廃屋を見かけましたが、おそらく離農した酪農農家の家屋ですね。市街地から遠く離れ、冬は深い雪に埋もれて極寒となるこの場所での生活はどれほど大変だったことか・・・。もはや限界突破して、消滅集落寸前にまで陥った北海道山間部僻地の厳しい現実です。 |
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上螺湾集落最奥で見かけた離農農家の廃屋を過ぎると、ダートは山越えをすべく登り勾配区間が開始します。しかし、ダートは足寄町が管理維持する町道なので林道とは違って荒れ知らず。適度に踏みしめられた快適な路面状況が続きました。なお、地理院地図にはこの辺りで右折分していくクオナイ林道(ピストン)の道筋が記されているのですが、藪に埋れてしまったのか、探索時には気づくことなく通過してしまったことを付け加えておきますね。 |
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北の茂足寄川と南の螺湾川とを隔てる山中をこまめにガーブしながら登り詰めていき、周囲には鬱蒼とした森が広がるだけで眺望は望めず、「峠」というほどでもないですが、やがて標高360mに達するとダートは下り坂に転じます。ここで路面は土質っぽく変化しますが、走りやすさにこれといった変化は感じられなかったです。 |
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その後、ダートは小砂利質に戻り、小気味良くカーブを繰り返しつつの下り坂が続きます。路面には砂利が補充された痕跡が見られましたが、町道茂足寄上螺湾線が上螺湾茂足寄林道だった頃もこれほどの路面維持が行われていたかについては不明。厳密には「林道」でないことは残念ですが、それでも町道だからこそ保証された走りやすさにだけは感謝! |
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おお、やったぜぇ。名のある支線林道発見! 無名峠からの下り区間が終わり、行く手に茂足寄川沿いに開かれた牧草地が見えてくると、そのタイミングでシカ除けゲート共に右折ダート分岐が現れますが、分岐していたのはピストンの上足寄苗畑林道。本線の上螺湾茂足寄林道は町道化されましたが、さすがにそこから分岐する支線林道については町道化されておらず、今も「林道」のままだったのが嬉しいな。
→ 林道標を眺める! → 上足寄苗畑林道の様子を眺める! → 上足寄苗畑林道に突入! → 振り返る! |
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シカ除けゲートをセルフ開閉して上足寄苗畑林道分岐から進むこと450m、茂足寄川を渡った直後にR241に突き当たって町道茂足寄上螺湾線は終点(起点)となりました。鬱蒼とした森の中を進んでいくと、突然、国道の車線舗装路が現れるといった具合で、ここは周囲に本当になにもない地点。唯一、町道標が立っているものの、国道を通りがかってもそのまま気付くことなく通過してしまいがちなので注意が必要ですが、そんな感じで元々は上螺湾茂足寄林道であり、今もなお林道時代のダートが楽しめる町道茂足寄上螺湾線の探索は終了!
→ 振り返る! → 右折側(阿寒湖方向)を眺める! → 左折側(足寄市街地方向)を眺める! → 町道標を眺める! → 探索終了! |
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