ワレ西上作戦開始セリ! 猛暑の山と海の林道探索ツーリング 7月20日(土)曇りのちゲリラ豪雨 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
1日目[5] 「自宅」→ 敦賀市「敦賀トンネル温泉 北国グランドホテル もどる  






ガソリン給油量 18.94L 給油回数8回 ガソリン代 3762円 高速代 7780円 総走行距離 586.6 km トップへもどる


黒河林道菩提谷支線分岐から進むことおよそ2.3km。またしても右折分岐していく支線林道を発見しました! 黒河林道に入線して5ヶ所目となる支線林道分岐ですが、傍に立つ林道標によれば「黒河林道クチナシ谷支線」であるとのこと。







黒河林道沿いに流れる黒河川支流の「クチナシ谷」伝いに、延長距離2km弱のピストンで山中深く分け入っていく黒河林道クチナシ谷支線入口の様子。ここもお約束でここもチェーン封鎖されていましたが、脇が甘いような甘くないような・・・。







黒河林道クチナシ谷支線を示す林道標。黒河川支流のクチナシ谷がそのまま林道名になっていますが、この辺りでは「沢」のことを「谷」というのでしょうか? なんだか違和感を感じてしまいましたが、付近の支線林道についても「◯◯◯支線林道」ではなくて、「◯◯◯支線林道」とされているものばかりです。







黒河林道クチナシ谷支線との分岐を直進して300mほど進むと、オスガ谷下流の黒河川を左岸に渡る「7号橋」が現れます。現在地の標高は184mで、標高567mの黒河峠から高低差383mを下ってきたことになり、地図上では林道終点までは残すところあと3キロといったところ。喜び勇んで橋を渡っていきますが・・・?







オーマイガッ!! なんと、対岸への通り抜けを拒む1本の憎きチェーンに遭遇! しかも、チェーンは橋上の左右の欄干の間に張られているため、迂回できる隙間が全くないお手上げ状態。まともな手段では攻略不可能かと・・・。

なお、チェーンには逆三角形のビニールが括り付けられていますが、よく眺めるとそこにはなぜか「カギ踏むな 壊れます」と書かれています。







チェーンゲートを振り返るとこんな感じですが、橋上という最高の地形効果により防御率は100%。となれば、その先へと進むためには担いで乗り越えるか、寝かせて潜り抜けるかの二者択一ですが、いずれも現実的ではないですね。







橋の欄干に巻き付けられたチェーンには4桁ダイヤルロック式のカギが・・・。というわけでこれ以上の前進は無理。もはや諦めるしかなくて、今来た道を黒河峠に引き返して潔く撤退することにしておきました。

なお、多くの林道ライダーが真っ先に思いつくのは暗証番号を片っ端から試してみることですが、0〜9の数字が4つある場合、10 × 10 × 10 × 10で10000通りの組み合わせがあり、1組に5秒かかるとしたら、全てを試し終えるまでに要する時間は14時間。あはは、さすがにチェーンゲートの前で14時間もカチャカチャしてられねーし。







撤退前に7号橋から左手に眺めた黒河川上流方向の眺めです。林道名由来の黒河川は滋賀県との県境に位置する三国山(876.1m)直下のオスガ谷と乗鞍岳(865.1m)直下の菩提谷を源として敦賀湾に注ぐ河川。

この黒河川を遡った源流部に滋賀県との県境となる黒河峠があって、今まさに、そこからダートを駆け下ってきたというわけなんだよな。







こちらは黒河川の下流方向。漁協による放流によってイワナやアマゴが生息していますが、日本特産のアジメドジョウの生息も確認されているらしいです。そのような黒河川ですが、チェーンゲートの先のさらに下流域では、夏の季節は川遊びやバーベキューをするアウトドアな家族連れや若者たちで賑わうみたいですよ。







やや、これは一体どうやって!? 橋上に設けられた迂回不可能な鉄壁チェーンゲートですが、これも「なせば成る、なさねば成らぬ!」といったところ。もちろん、破壊行為は一切なしであることは言うまでもありません。

ですが、ここは素直に引き返すこととして、再び県境の黒河峠を越えて振り出し地点の滋賀県高島町マキノ町白谷に戻って黒河林道の探索はひとまず終了。







高島市の「メタセコイヤ並木」です。黒河林道を退出したら、再びマキノ白谷温泉の前を通って県533→県287と進み、次は「函館山スキー場」の傍に入口がある「粟柄河内谷林道」に向かいますが、その途中、県287沿いにあるのがメタセコイヤ並木。

元々は1981(昭和56)年に「高島市マキノ学童農園土に学ぶ里施設」の整備事業の一環として、農業組合法人「マキノ町果樹生産組合」が県道沿いにメタセコイアを植えたのが始まりで、その後、地域の人たちによって育まれて現在の長さである2.4キロ、約500本の規模にまでなったそうですよ。

今回のツーリングの目的はあくまで「林道」であり、ステレオタイプなツーリングにはあまり興味がないので予定に入れていませんでしたが、黒河林道から粟柄河内谷林道への移動ルートの途中にあったので立ち寄ってみました。







ありゃりゃ〜、メタセコイア並木を通って県287→県335→県534と進んで函館山スキー場を目指しますが、どこをどのように間違えたのか、気がついたらJR湖西線の「近江中庄」駅前にたどり着いちゃいました。

近江中庄駅は近江今津〜マキノ間にある駅で、現在は姫路行きとか敦賀行きの新快速の電車が停車しますが、以前は本数も極めて少なくて、電化されているのになぜかディーゼルカーが走っていた区間。まだ小学生だった頃、夏休みの鉄旅でこの区間をどのように攻略しようかと時刻表片手に悩んだのが懐かしく思い出されます。







琵琶湖西岸の田圃のど真ん中にあった近江中庄駅を出発して走ることしばし、「函館山(546.8m)」にある「函館山スキー場」そばの粟柄河内谷林道入口に到着。ここがその林道入口なのですが・・・。







林道入口は厳密には函館山スキー場にではなくて、スキー場へと登っていく「函館山ゴンドラ(往復2500円)」の「山麓駅」がある駐車場入口の手前にあります。

林道入口から振り返ると左手に駐車場入口が見えていますが、ゴンドラで「山頂駅」まで往復するには山麓駅の駐車場を利用する必要があり、料金所で二輪は駐車料金500円を徴収されてしまうのでそのつもりでね。つまり、ゴンドラで函館山の山頂まで往復するには実質3000円かかります。







粟柄河内谷林道の入口に掲げられている注意看板です。林道は函館山スキー場へのアプローチルートにもなっていますが、スキー場の西の外れに通じているだけなので「この道から下記施設へいくことはできません。」との看板が掲げられています。

具体的には「びわ湖のみえる丘」および「パフェ専門店LAMP」には行けない旨が記されていますが、ヒュッテや売店などがあるのはゴンドラの山頂駅付近であり、林道経由ではそちらには行けないということらしいです。







林道 粟柄河内谷線
あった、あった! 林道入口のすぐ先の地点で木杭タイプの林道標を発見! すぐそばには黄色い長方形タイプの林道標も同時に掲げられていましたが、残念ながら延長距離や開設年月日などの林道データの記載は共になし!







いざ粟柄河内谷林道に入線すると、切り返しの連続登坂で函館山の山腹直下の斜面の森を登坂して一気に高度を稼いでいきます。ただし、路面は味気ないアスファルト舗装。ダラダラと続く舗装路に「ダートはどこから?」と焦れてしまいますが、我慢の時はまだまだ続きました。







路面は舗装されて味気ないですが、連続勾配の途中には琵琶湖を見渡せるビューポイントが数カ所点在します。見下ろしているのは旧今津町(現高島市)の中心地、JR湖西線の「近江今津駅」がある辺りでしょうか。

そして眼下にはすぐそこに琵琶湖が広がっているのですが、 しかし、空は厚い灰色の雲に覆われているため視界は悪く、どこが湖なのかよく分からぬ状況。天候的には雨が降り出しそうな気配は感じられませんでしたが、でもその代わり湿度が異常に高くて死ぬほどの蒸し暑さだったぜぇ。







林道入口から坂道を駆け登ることおよそ5.5キロで函館山スキー場に到着。といってもここはゴンドラの「山頂駅」からリフトを2本乗り継いだスキー場の最も西の外れ地点です。しかも、今はクソ暑い真夏の季節なので当然ですが、リフトは稼働しておらず、辺りは訪れる人もいない完全な無人状態でした。







林道脇のリフトは高低差122mを登って函館山山頂の第3ゲレンデに向かう「第4ロマンスリフト」。ちなみに第3ゲレンデからリフト沿いに粟柄河内谷林道まで下るコースは3本ありますが、そのうち2本は上級者向け、残りの1本も中級者向けになっているのでスキーやスノボーで訪れたさいには無理をしないようにね。







なお、リフトの右手には斜面を駆け登る幅広なダートが見えていますが、これは中級者向けの「第4Aコース」。無積雪期なのでダートのように見えていますが、ここは平均斜度10度の林間コースで、思わずエンジン付きでバババと駆け登りたくなる衝動に強く駆られますが、当然ながら立ち入り禁止なのでそのつもりでね。

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