探索日 2009.03.21
No.F-052

新田滝ノ上線 ■いわき市 ■半ダート ■分岐→狐平滝ノ上線 ■接続→滝ノ上線
■県20号線「桶ノ口」地区付近から滝ノ上線とを結ぶ(完抜不可状態)

 路面の自然消滅、廃道化によって通り抜け走破の夢は永久に叶わず…  

 ↓途中区間が通行不可にあるため、2本のピストンに分割された形になってい
 るのが新田滝ノ上線の現状です。これを探索するのはかなりと面倒かと…。


……こんな感じ……
■途中、狐平滝ノ上線との分岐地点に存在する地図看板によれば、 県20号線から滝ノ上線を結ぶ完抜け林道となっているが、実際には廃道化および路面の自然消滅によって通り抜けることができない半ダート。県道側から入線すると、中盤より藪まみれとなった植林地帯を登坂、進むにしたがって雰囲気は作業道じみてしまい、最終的には杉の木立に立ち塞がれてダートは自然消滅してしまう。もう一方の滝ノ上線との接続口から進むと、その先にある民家まではまともなダートが続くが、その直後の区間の路面には絡み合ったツタや矮木が群生して廃道化。完抜けすることもできず、加えて林道標も存在していないため、実に探索しにくい厄介な1本である。

■たぶんそうであろうと思われる新田滝ノ上線の県20号線側の入口です。 当初、 当林道へは反対側の入口である狐平滝ノ上線側からアプローチしたのですが、廃道化によって途中で前進を断念。やむなく遠回りをしてこちら側へと回り込んでみたのですが、どこにも林道標がありません。県道沿いを調べてみたところ、山中へと続くそれらしい分岐はここのみだったので、当サイトではここを独断で「新田滝ノ上線の入口」としておきます。たぶん間違いないとは思いますが…。
※以下、進行方向はXRのリア側です。
■県20号線と並行に流れる川をコンクリ橋で跨いで対岸に渡ると、農道のようなダートが畑の中に延びています。「間違いだったら貴重な時間の浪費だな…」と、一抹の不安を抱きながら畑の中を前進すると、やがてこのY字路が現れました。左手は確か民家の庭先に、右手はそのままさらに山中へと向かっていたので、ここは右手に向かってみます。
■Y字路を右手に進むと、ダートは途切れてしまうような気配はありませんでしたが、杉林の真っ直中に突入し、何となくその雰囲気は作業道っぽくなってきました。若干、暗めな雰囲気で、ややガタガタと土質の路面で登り坂が続きます。
■付近は植林地帯になっているようですが、まだ冬枯れしているツタ草などの雑草が繁ってダート沿いは藪化しており、どことなく荒れた感じが漂います。ちょっとでも放置しておいたなら、路面を覆い尽くしてやろう、といった勢いです。途中、左手には作業道の分岐も1箇所ありました。
■「なんと、こんな場所にも舗装化の波が…」作業道分岐を過ぎて、山の斜面を切り返すように登って行くと、いきなりコンクリ打ちっ放しの簡易舗装が現れました。勾配もしくは、悪路への対策なのかは分かりませんが、こんな藪じみた山中に舗装が施されているとはね!
■その後、すぐにダートは復活しましたが、進むにつれて雰囲気的にはどこか放置系を思わせる若干の荒れを感じるようになってきます。路面はザクザクとした小石と土が混じり合ったようで、あまり走りやすくはありません。加えて両脇からは延び放題の杉の枝が大きくせり出していたので、かがみ込むようにしてやり過ごします。
■うぐぇぇ・・・・・。
■杉の小枝がせり出した急勾配のカーブを回り込むと、その先でダートはついに自然消滅。ここより先は廃道化というよりも、道そのものが存在しない、といった感じです。ひょっとしたら踏み跡程度の山道があるのかもしれませんが…。ちなみに、反対側の狐平滝ノ上線を分岐する入口そばに掲げられた「林道案内板」には、 この先の区間は破線で記されています(最上段右の画像を参照)。あわよくば何とか走破できるかも、との期待はここで完全に打ち砕かれました。
■山を越えた先の反対側にやって来ました。この先が上記のダート自然消滅地点とつながっていると思われますが、その行く手には絡み合ったツタや矮木が立ち塞がっています。道筋こそ続いているものの、廃道化している様子。ここに突入するのは相当な労力と精神的負担の覚悟が必要でしょう。
※以下、進行方向はXRのフロント側です。
■「林道案内板」に記されていた破線の意味は廃道なのか、それとも林道開設予定を意味しているのかは、結局よく分かりませんでしたが、まあ、完抜けできないのは確実です。それを確認するのに、えらく時間と距離を喰ってしまいました。
■仕方がないので、ダート廃道化地点から引き返す形で滝ノ上線に接続する終点(前方)に向かいます。ちなみに、廃道化するこの地点には民家が1軒あり、その庭先(ダートが廃道化しているので道そのものが庭状態になっています)を通るような形になっており、このような場所に入り込んでデジカメを構えるバイクは一体何なんだ? と怪しまれないかとヒヤヒヤでした。
■民家脇から滝ノ上線と接続する終点まではいたってまともなダートです。ここは生活道路を兼ねており、右手の畑の中には民家へと電力を供給する電柱も立ち並んでいました。
■僅かに登り坂になっているダートをたどって進み、その後、左手に分岐している狐平滝ノ上線の舗装路が見えたら、終点はもう目と鼻の先になります。なお、ここには「林道案内板」が設置されているので、必ず眺めるようにしておきましょう。
→狐平滝ノ上線に突入!
■狐平滝ノ上線戸の分岐地点からほんの少し進むと、左右に走る滝ノ上線のT字路に突き当たって新田滝ノ上線は終点です。ここには滝ノ上線の林道標は設置されておらず、新田滝ノ上線にいたっては起点、終点共に未設置でした。「林道案内板」がなければ、ただの名無しダートと思ってしまうはずです。ちなみに、ここは左折して道なりに直進すれば県135号線に抜けられますが、途中には滝ノ上1号線および寺山線の分岐があり、もう一方の右折側にはすぐに滝ノ上1号線が、さらにその先には馬ノ上線、狐窪線の分岐が存在。林道がてんこ盛りでとても美味しいエリアですが、そのぶん、林道網は非常に複雑になっています。
→探索終了!
→滝ノ上線に突入!