探索日 2008.07.21
No.F-073

日山沢線 ■棚倉町 ■全線ダート ■接続→鬼ヶ頬線
■鬼ヶ頬線から分岐して山中に延びる

 前半こそ極上ダートで走りやすいが、後半は鬼坂有りの作業道化…  

 ↓沿道ではこのようないい感じの軽いアップダウンも! 途中の沢渡り地点ま
 でなら気軽に進めますが、汚れるのが嫌ならばその先へは進まない方が…。


……こんな感じ……
■鬼ヶ頬線から分岐しているピストンダート。後半に現れる沢渡り箇所までは路面もフラットでとても走りやすいが、そこを境として状況は激変。以降は事実上の作業道化してしまう。ダート自体は沢を渡ったその先になおも続くが、勾配傾斜がキツく、かつ路面は山土むき出しのヌタヌタ状態にあるため、運が悪いとスタックして転倒することもなきにしもあらず。なので、快適に探索したいのなら沢渡り箇所で引き返しておくのが無難だろう。そこまでなら軽いアップダウンを交えた走り心地のよい平坦路が続くので、快適なダートランを楽しめる。沿道の森は鬱蒼としているが、基本的に陰鬱な暗さは見られない。

■鬼ヶ頬線をたどって進むと途中で右折している日山沢線の入口です。分岐元である鬼ヶ頬線にはこの手前で2本連続して作業道分岐があるため、ひょっとしたらここも作業道の類かと思いきや、なんと入口脇には三角柱の林道標が! 本線の鬼ヶ頬線は各種林道サイトにも紹介されていますが、こういう末梢的な支線は情報がないので、いきなり林道標を目にすると嬉しくなってしまいます。
■早速日山沢線に突入です。なお、分岐元の鬼ヶ頬線は木材切り出しなどのいわゆる林業作業が盛んであり、悪路な作業道が数本開設されていますが、日山沢線は作業道よりも格上の名のある林道ではあっても、性質的にはそれらとあまり変わりはないと思われます。なので路面状態的にはある程度の察しというか、予想がしたのですが、意外にもこのような美しいワダチダートが!
■土質ではあってもヌタっていることはない状態の良好なダートをたどって進むと、この日山沢線からも作業道が分岐されていました。恐ろしいまでの鬼坂ですが、平日などはキャタピラ車が頑張りながら木材搬出に精を出しているのでしょう。
■そしてその先へと前進すると一面夏草に覆われていますが、土場とおぼしき広場が現れました。探索時には木材は一本も置かれていませんでしたが、いわゆる林業の香りがプンプンです。
■「うひゃぁ…!」草むした土場を過ぎて僅かに蛇行しつつ心地よいアップダウン(最上段の画像参照)を繰り返して進むことしばし、いきなり急激に落ち込むような下り坂が前方に! 坂道の路面は湿ったヌルヌルとした土質でしたが、特に問題はなさそうだったのでそのまま下り降ります。
■どうやら、ここは山肌の谷間に流れる小さな沢の直渡り箇所になっているようでした。沢の流れは小さいですが、岩石がゴロゴロしていたので、一応状態を眺めてからそっと渡ります。一気に行けないこともないでしょうが、勢いづいていると衝撃も大きそうだし、フロントを取られて転倒する可能性も大なので…。
■反対側から眺めてみると直渡り地点はこんな感じになっています。沢の流れの侵蝕作用で岸の部分が大きく落ち込む段差になっているため、やはりここは慎重に行かないと前のめりに転倒する恐れが大きいでしょう。日山沢線は本線からの支線なので、こういう簡易さも通常の路面状態の一部として受け入れられますが、ここが本線であったら自然災害系の「分断」箇所として認識されるかもしれません。スリルがあって楽しいですが、重要度の低い支線ではその代わりなんでもアリですからね。
■「むぅ、こいつはどうも…」沢を渡った先にもダートは続いていますが、路面状態が急激に悪化してしまいました。地面はヌタヌタで、これはもう作業道の状態かと…。ピストンの末端区間が作業道化していることはよくありますが、どうやらここもそのパターンであり、まともかつ快適な林道区間は沢の手前で終了していたようです。でも、ここまで来たのでさらに進みますよ…。
■しばらくヌタヌタとしたダートをたどって進むと、スイッチバック式の鬼坂が…。岩屑の混じった路面は足付きが悪くてヌタヌタであり、もしもここで転倒でもしたら最悪です。ここは完全に作業道化していたので、これ以上の前進は遠慮しておくことに。
■そういうわけですぐにも反転して引き返したいのですが、坂道の途中で下手に止まるとスタックして横倒しに転倒するので、途中にある水平箇所まで強制的に駈け上ります。足回りは既にドロドロですが、転倒よりはマシでしょう。「途中でスタックして止まりませんように!」と祈りつつ、なんとか水平箇所まで登り切りました。
■参考までに、鬼坂のスイッチバックはこのようになっています。作業道化したダートがさらに登坂して延びていますが、路面がヌタヌタなのでオフバイクでもキツいかも…。そんな酔狂がいるのかどうか分かりませんが、ここから先は作業道マニアに任せることにして日山沢線の探索はここで終了としておきました。
→探索終了!
→引き返して鬼ヶ頬線に向かう!