No.F-086
藤ノ木沢線 |
■いわき市 ■半ダート ■接続→四時川線・熊の倉線 ■四時川線と熊の倉線とを結ぶ |
連続する急な登りと下りでサミット越えする平凡だが便利な連絡林道 |
……こんな感じ…… ■四時川線と藤ノ木沢線を結んでサミット越えをする半ダートの林道。四時川口においては渓流沿いに併走する平坦部分もあるが、残る区間は全て急の付く登と下りで形成され、その険しい地形的ゆえか、路面にはガタガタ感もしくは山土系の若干の走りにくさは否めない。そのように僅かな荒れを感じさせるダートだが、途中で木材搬出系の作業道を2本分岐しているため、坂道対策と思われる虫食いでのショートな舗装区間も存在してしまう。景観的には一部の渓流沿い区間を除いて沿道には見るものはなく、不可ではないが、優でもないといったところだろう。ただし、付近一帯の林道網を探索する上での、四時川線と熊の倉線とを結ぶ連絡路的な価値は高い。 |
■四時川線と熊の倉線とを結ぶ藤ノ木沢線の四時川口の入口です。四時川線経由でやって来た場合、そのまま道なりに進むと市道になってしまうので、さらに林道を乗り継ぎたい場合や、あるいは横川目兼支線、横川仏具線方面に進みたい場合には抜け道的にも重宝する1本でしょう。というわけで早速藤ノ木沢線の探索を開始してみます。 | |
■藤ノ木沢線の林道区間は四時川線に平行して流れる四時川を対岸へと渡るコンクリ橋のたもとからスタート。橋のたもとには「林道藤ノ木沢線起点」と記されたシンプルな木杭タイプのものが設置されていました。熊の倉線との接続地点にも林道標は設置されていますが、起点はどうやらこちら側となっているようです。ちなみに、この橋を渡った地点に左折するダートの入口がありますが、名無し系ピストンになっている模様。
→四時川上流(右手)を眺める! →四時川下流(左手)を眺める! |
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■コンクリ橋を渡って名無しダートとの分岐を右折して少し進むと、路肩には団子形の巨岩が鎮座していました。その不自然な存在は、どうみても左手の斜面から転げ落ちてきたように見えますが、今も健在なのでしょうか? | |
■巨岩を後にして進みますが、しばらくは四時川の流れに沿ってダートは延びています。右手の対岸には四時川線が走っており、よって四時川線から藤ノ木沢線へと乗り継いだ場合は、四時川を挟んで今来た方向へと逆戻りするようなコースとなっています。 | |
■四時川の流れに沿ってしばらく進むと右手に折れる分岐があって、その先には何やら建物が見えていますが、これは小規模なダム関連の施設とのこと。もちろんここは道なりに本道を進みますが、この辺りから四時川と別れて登坂区間が始まります。 | |
■前方の行く手は見えていますが、ここはその先までずっと傾斜角度のキツい急坂が連続。どうやらこのまま一気に登り詰めて峠でも越えるような雰囲気でした。周囲の景観的には特に見るべきものはないので、黙々と登坂するのみです。 | |
■「お?」ガタガタ気味でちと走りにくい急坂を登り詰めていくと地面が山土まみれとなった作業道分岐が右手に現れました。山肌を崩すように削り取られた土剥き出しの斜面は真新しい感じであり、ここは開設されてあまり日が経っていないのでしょうか? ちなみに付近の目兼横川支線入口に掲げられている古い「四時川鳥獣保護区域」図に記されている地図によれば、この辺りは「中沢」地区と記されていましたが、ひょっとしたらかつて林業集落でも存在していたのでしょうか? もちろん、現在は何もありませんけど。
→作業道の様子をうかがう! |
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■「振り向けばそこに作業道」作業道分岐を過ぎるといつしかサミットを越えたらしく、ダートは急激な下り坂へと変わります。そんな下り坂の途中にも右手へと分岐して延びるダート分岐が存在していましたが、周囲が植林地となっていることから、木材搬出系の作業道といったところかと。 | |
■「…×?」登りと同様にして連続して続く、前のめりになるような急激な下り坂を降りていくと、そこに舗装路が! おそらくこれは木材搬出トラックの通過を考慮した処置と思われましたが、そうであれば林道では作業車優位なので仕方ありませんね。ダートはすぐに復活しているし。 | |
■虫食いでの舗装区間を過ぎてさらに降路をたどっていくと、やがて藤ノ木沢線のダートは熊の倉線に突き当たって終了。ここを左折すれば目兼横川支線方面に、右折すれば県27号線に抜けられます。ですが、道路的には左右に延びる熊の倉線を十字に突っ切る形でダートがさらに延びており、そこも本来は藤ノ木沢線なのかとも思いましたが、厳密なところは不明ナリ。現状としてはその先の区間は作業道となっている模様。ただし入口は確かチェーンで封鎖されていたような気がします。
→探索終了! →熊の倉線に突入! →引き返して四時川線に向かう! →振り返る! |