探索日 2006.11.24
No.F-088

葭平大沢線 ■いわき市 ■半ダート ■接続→大沢線・日渡高野線
■「葭平」地区から日渡高野線とを結ぶ

 あまり存在価値の見いだせない放置臭漂う日渡高野線へのショートカット林道  

 ↓ダート区間はズルズルな深砂利と草むしたワダチ区間に分けられますが、基
 本的にはショート。その感触を十分に楽しむ間もなく舗装が現れて終点に…。


……こんな感じ……
■大沢線の入口に隣りあうようにして入口があり、コース的にも大沢線と平行する形で日渡高野線へとつながる半ダート林道。入口のある「葭平」地区から単純に日渡高野線へと行きたい場合には、遠回りである大沢線経由よりもこちらを通るとなぜか所要時間が多くかかるなど、余り存在意義が見いだせない1本だが、ダート区間が存在するという点においては僅かに通行価値があるだろう。舗装区間は入線直後と終点間際にあって、その間の区間がダートになるが、葭平地区側から入線すると、前半は深い砂利でズルズル状態にあってやや走りにくい。しばらく進むとそれはフラットなものに回復するが、そうこうしているうちに早々と再び舗装が現れてしまう。

■葭平大沢線はその林道名から想像すると、「葭平」から「大沢」線とを結ぶ林道かと思ってしまいますが、実は大沢線から分岐する日渡高野線とを結ぶ林道です。その入口(正確には終点)は葭平地区にある大沢線の入口と同一地点で十字路(前方が大沢線、右手が葭平大沢線入口)を形成していますが、それぞれには林道標が設置されているので、すぐにそれと分かるでしょう。
■そしてこれが大沢線の入口と共に十字路を形成している葭平大沢線の入口の様子。幅狭な舗装路が植林の奥へとなだらかな登り坂で延びています。ちなみに、この葭平大沢線は大沢線にほぼ平行する形で延びており、形の上では日渡高野線へのショートカットとなっていますが、その終点である日渡高野線へと行きたい場合は、大沢線を経由した方が所要時間的には若干早いと思われます。
■入線直後は舗装状態でスタートしている葭平大沢線ですが、少し進むと舗装が途切れてダートが現れました。「ここは味気ない全線舗装」と思っていただけに、こいつはなんとも嬉しい誤算となりました。ヘヘ、林道探索はやはりこういう展開でなくちゃね!
■でもその路面はご覧の通り厚く堆積した深い砂利でズルズル状態に。そしてよく眺めてみると、路面を斜めに横切るクレバスも発生していたっけ。なお、この大量の砂利は路面補修の一環としてまかれたものと思われ、探索時にはまだ真新しい状態にありましたよ。
■その後しばらくはズルズルで尻振りまくり状態が続きましたが、やがてダートはしっとり落ち着いたフラットな状態になりました。林道探索的には並行する大沢線よりも格段に葭平大沢線の方が楽しいですが、抜け道的にはわざわざここを通行するメリットは薄いので、一般車両が当林道を通行することはまずないと思われます。
■入線直後から始まっていた緩い登り坂は、そうであると言われなければ気が付かないような峠(最上段画像を参照)を経て下り坂へと転じます。この下り坂はその後も終点まで断続的に続いており、よってこの葭平大沢線はほぼ全線坂道状態になっていました。
■コース的には大沢線という並行する林道が既存しており、あまりその存在意味がないような葭平大沢線ですが、沿道は周囲は植林地帯となっているため、あえて「その隅々にまで作業のための道を通す」という意味で開設されたのかもしれません。なので、植林作業が一段落してしまうと関係車両の通行も極希なものとなり、そこには僅かながらも放置臭が漂うハメに…。
■両路肩にはすっかり秋枯れした藪が生い茂り、いかにも通行の途絶えた趣のあるダートをその後も進むことしばし、いきなりダートが途切れて路面は再び舗装状態となりました。そして舗装の下り坂を少し進むと、左右に延びる日渡高野線のダートに突き当たって葭平大沢線はエンドを迎えます。なお、このT字路では初めてやってくると、左右のどちらへと進めばよいのか少々迷ってしまうかもしれませんが、左折すると大沢線に、右折すれば鶴石山線へと抜けることが可能。というわけで、大沢線に平行して延びる葭平大沢線の探索はこれにて終了です。
→探索終了!
→引き返して大沢線に向かう!
→日渡高野線に突入!
→今来た方向を振り返る!