探索日 2012.01.02
No.F-115

伊香沢線 ■棚倉町 ■半ダート ■分岐→不動沢線
■県60号線強梨地区「俵内」から山中に延びる

 千載一遇のチャンスをものにできなかった残念なマニア林道ここにあり!  

 ↓林道標が入口に存在していないので、まったく忘却の彼方に押し込まれてい
 るダートピストン。沿道の雰囲気の暗さとゲート封鎖で気が滅入るばかり…。


……こんな感じ……
■県60号線沿いの「強梨」地区にある植林地の山間部へと延びるピストン林道。一般道からのアプローチ地点には林道標が存在していないため、その存在自体に気が付きにくい。雰囲気的にも決して明るいとは言えない植林地特有の暗めな1本であるが、唯一の救いは路面はほぼ全線ダート状態であることくらい。ただし、途中で右手に不動沢線を分岐した先の地点にゲートが存在しているため、途中まではダートをたどれても、最終的にはその末端までたどり着けないという後味の悪さを覚えてしまう。常識ある林道ライダーがあえて林道ツーリングに組み込むほどの価値があるかどうかは非常に疑問である。マニア林道好きならば、また話は違ってくるのだが…。

■県60号線沿いの 「強梨」地区にて県道から少しばかり入り込んだ地点に存在する伊香沢線の入口です。伊香沢線には林道標が存在していませんが、この林道がこの場所に存在していることは付近に掲げられている林道地図看板によって確認済み。なので、一見するとただの舗装された山間部の田舎道くらいにしか見えませんが、躊躇することなく突入させていただきました。
■林道入口と思われる登り坂の舗装路をたどって少し進むと、案の定、舗装が途切れてその先に期待通りダートが! ここにも伊香沢線を示す林道標が存在していなかったのは残念でしたが、それでもフル舗装林道でなかったことは不幸中の幸いかと。
■ダート化した伊香沢線は荒れ地のような薮じみた森の中を抜けてさらに続きます。沿道にはとくに立ち止まって眺めるようなものもなく、また雰囲気的にも決して明るくはありませんが、路面的には可もなく不可もなくといったところでしょうか。
■昼なお薄暗い杉林の中を黙々と前進中。広葉樹の森とは異なって針葉樹の森は陽が差し込まないので下草も生えていないし雰囲気が暗いですね。ただし、この杉林はきちんと枝打ちがなされていたので、放置による陰鬱な荒廃感はありませんでした。
■コース的には穏やかで険しさはほとんど感じられない伊香沢線ですが、そうはいってもここは山間部に延びる林道。このように斜面が軽微な土砂崩れを起こしている箇所もありました。路面を横断するように堆積していたと思われる岩屑はすでに取り払われていましたけどね。
「え…?!」薄暗い杉林の中をさらに前進していくと、やがて右手にピストンにて延びる不動沢線との分岐地点に到達しましたが、前方のコンクリ橋の先に無数のクルマと人の姿が。このような山間部の真冬の淋しい林道ではちょっと似つかわしくない光景です!
→不動沢線に突入!
■正体不明の集団に遭遇したことで瞬間的に狼狽してしまいましたが、まずは集団との距離をとってXRを停車、とりあえず歩いてそばまで近付いてみることにします。
→コンクリ橋から沢を眺める!
■いきなりバイクで現れた闖入者に向けられる視線をひしひしと感じつつ集団に近付いてみると、それはハンターのグループでした。イノシシを撃ちに来ていたようで、木の枝で地面を指し、どうやって狩るかのプランを練っているみたいです。作戦会議を聞いているうちに、ふと「へへ、こっちも同じハンターだけど、狙う獲物は林道標なんだぜ!」と言ってみたくなりましたが、口が裂けてもそれだけは言えませんでしたけどね。
■で、肝心の伊香沢線探索ですが、ハンターグループのたむろするその先にさらにダートは延びているのですが、いきなり作戦会議中の真横をXRで通過するのもなんだったので、とりあえず付近をうろついてみたところ、ハンターが乗り付けた車列の中には不思議な木箱を搭載した軽トラが!
→木箱!
■そしてその後の伊香沢線の探索についてですが、この伊香沢線にも近辺の林道と同様にゲートが存在していました。ただし、ハンターグループが狩りを行うためゲートはオープン状態にあったので、この絶好のチャンスに「してやったり!」とさり気なくその先へ進もうとしたところ、後方より「お〜い、その先はすぐに行き止まりだよ!」の呼びかけが。「くぅッ」と思いつつも「ちょっと行き止まり地点まで行ってみてもいいですか?」と聞いてみたところ、返ってきたのは「いや、犬を放すから危ないよ!」との残念なる返答。というわけで、ゲートオープン状態にありながら伊香沢線を走破することは叶わずに無念の撤退をすることに。ハァ、なんとも惜しいことよ!
→探索終了…