No.F-132
羽鳥線 |
■天栄村 ■全線ダート 分岐→羽鳥作業道 ■県37号線から山中へと延びる |
爽快な走り心地と静寂さが素晴らしい穏やかさに溢れたダート林道 |
……こんな感じ…… ■羽鳥湖湖岸の山林内に延びるダート林道。県37号線上に林道標の立つ入口がひっそりと存在しているが、意外と目立たない。コース的にはいたって穏やかであり、勾配もほとんど見られずかなり走りやすい状態にある。関係車両といえども滅多に立ち入る事はないのか、少々草むした趣もあるが、沿道に広がる自然林の雰囲気と走り心地は悪くはない。始終、森の中を行くためこれといった特筆すべき景観的な見所はないが、途中にあるストレートではかなりの爽快さを味わえると共に、羽鳥湖周辺の広大な自然林の静寂な雰囲気を身をもって楽しむにはうってつけ。途中で分岐する羽鳥作業道へと進路をとれば再び県道へと戻る事も可能となっている。 |
■天栄村の羽鳥湖そばの道の駅「羽鳥湖高原」から県37号線を白河方向に向かって約1キロほど進むと、左手に切り返す形で現れるのが羽鳥線です。天栄村の林道といえば黒沢林道や西部林道がよく知られていますが、逆にそれ以外の林道はほとんど知られていないのが現状。この羽鳥林道にしても県道を通過するバイクは多いものの、その存在に気付く林道ライダーはほとんどいないと思います。いや、気付いても立ち入らないというのが正確なところでしょうか。 | |
■なぜかといえば、林道探索的には林道がほとんど知られていない空白地帯であると同時に、そこにはゲートが設置されているからでしょう。ゲート脇には3本もの林道標が設置されており、盛んにここが羽鳥林道であることをアピールしてはいるのですが。 | |
■前置きはこれくらいにしてゲート脇を失礼させていただき、さっそく未知なる羽鳥線のダートに乗り込みます。まだ冬枯れしたままの枯れ雑草がフラットな路面をうっすらと覆っており、車両の通行の希薄さを感じさせられると共に、その第一印象は意外と走りやすいといったものでした。 | |
■これといった勾配も見当たらず、なだらかでまったりとした羽鳥線のダートを進みます。ちなみにこの羽鳥線は手持ちの県別地図によれば、 県37号線沿いに山林内を迂回して再び県道へと戻る完抜けルートとなっているとのこと。ということは、何も考えずにまったりとダートを味わいながら前進していけばよいということですね。 | |
■これは退避帯でしょうか。途中には草まみれとなった幅員が広がった地点もありましたよ。その状態は立ち入り自由な関係車両といえども、ここには滅多に通行がないことを物語っていました。穏やかな森に囲まれた林道は静寂そのものです。 | |
■まだ本格的な春の芽吹きを迎えていないので、林道は見通しも良好で実に明るい雰囲気でした。沿道の森も無味乾燥的な植林ではなく自然林であったのも良かったな。鬱蒼とした深山の森というわけでもないので、とにかく雰囲気はいい感じでしたよ。 | |
■「うひょーッ!」そして現れたのがこのストレート! 森の中を一直線で抜けるように貫く、見た目的にも心踊るような素晴らしい区間です。各地の林道を探索しているとたまに遭遇してしまうんですよね。このように思わずハッとさせられてしまうシーンに! 思わず叫びだしてしまいたくなるような衝動に襲われつつ、ここは一気に快走して最高の爽快感を満喫すべしだな! | |
■「支線発見!」最高に気持の良かったストレートを抜けた先では、右折する支線分岐も発見することができました。真新しいバラストが美しく敷かれたダートが右手に別れています。ただし、そこに設置されていた杭は林道標ではなく、「羽鳥作業道」の終点を示す作業道標でした。ここが終点ということは、平行する県道に作業道の起点があることはすぐに想像できましたが、その一方で「県道へと戻っているのが作業道であるならば、本道である羽鳥林道の向かう先はどこ?」といった疑問が浮かびます。それはさらに羽鳥線を進んでみればおのずと分かること。とりあえず前進あるのみ! →作業道「羽鳥線」に突入! |
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■予想外に「羽鳥作業道」なるものが存在していたため、果たして地図通り県道へと周回しているのかどうか怪しくなってきた羽鳥線のダートをさらに進みます。そして路面状態はというと、作業道分岐の先は僅かに規格ダウンしてきた様子。全面的に枯れ雑草が路面を覆い尽してモコモコとした芝生状態に。荒れているというほどでもないですが、なんだか怪しい状況ですよ、これは。 | |
■「やっぱりな…」路面状態が軟弱化してきたと思ったら、案の定、その先で終点を示す林道標が現れてしまいました。ということで羽鳥林道は当初の予想が外れたピストンであり、そこから分岐する羽鳥作業道によって再び県道へと戻れるコースとなっていることが判明しましたよ。う〜ん、やはり林道探索は実際に現地を訪れてみることが大切であると再認識。このように資料や地図だけでは知ることのできないなにかが必ずあるんですよね。でもまだ終点の先にも道筋は続いているし…。 | |
■そして林道区間の終了したその先にまだ続いていた道筋。おそらく終点を示す林道標は、車両がまともに走行できるのはここまで、という事を意味しているのでしょう。というわけで、その先の状態にあまり期待はできませんが、とりあえず行っておきますか。 | |
■あちゃ〜、やはりここは山道であったか! 道筋らしき状態であった路面が、その先へと進むにつれて踏み跡クラスのものとなってしまいました。 | |
■しばらく頑張りますが、最終的に踏み跡はほとんど自然消滅状態に。ここ、見かけ的にはなんてこともなさそうですが、堆積した落ち葉の下は山土であるため、かなりヌルヌル状態です。リアタイヤには茶色い泥がびっしりと絡み付いてしまいました。道なき山林でなにかの修行をしているわけでもないので、これ以上の前進は意味はないと判断。手押しでゆっさゆっさと何度も切り替えしてXRを反転、この場を立ち去って羽鳥線の探索は終了としておきました。
→探索終了! →その先の様子を眺める! →振り返る! |