すぐ左手は落ち込む断崖となった区間がしばらく連続します。林道の位置から水面まではかなりの高さがあるらしく、路肩から覗き込んでも川面は確認できません。そして右手の岩石むき出しな斜面からは樹木が頭上に覆い被さってくる状態であり、ここはまさに緑のトンネル状態でした。 | |
そしてここが三森林道でもっとも険しいと思われる区間。三森渓谷の狭まった谷間の斜面に辛うじて、そして強引に取り付けたと思われる断崖上を行くシーンです。オーバーハングしているかのように切り立った岩壁沿いに進む荒々しさがなんとも言えません! 区間的ではありますが、ここでは険しい山岳ダートの雰囲気が味わえたんだっけ。 | |
「清水だ!」無骨で荒々しい雰囲気が満喫できる断崖区間を進んでいくと、やがて右手の路肩に清水を発見! 途切れることなく、そして惜し気もなく贅沢にじゃじゃ〜っと清水が垂れ流し状態となっていました。すぐ脇の小さな鳥居には「みつもり天然清水」と記された板が括りつけれており、ここで秘かに道行く人々ののどを潤していたみたい。
→清水を眺める! |
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天然清水の水場を過ぎると、三森林道の魅せ場である素晴らしかった渓流区間は終わりです。地図上ではなおも大久川沿いに進んでいるはずですが、実際には緑の山中まっただ中を行くコースとなりました。ここでひとまず水辺から完全に離れてしまいます。 | |
そういうわけで緑の山中を進んでいくと、やがて右手に登っていく分岐が目にとまります。作業道の分岐かとも思ってしまいますが、どうやらここも三森山への登山道入口となっていたみたい。それを示す道標がぽつんと立っていましたよ。
→道標を眺める! |
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「アスファルトだ!」道すがらに淡紅色の花を咲かせる野生のヤマツツジを愛でながら進んでいくと、この地点でダートが途切れて舗装区間が出現してしまいました。林道の終点はこの先さほど遠くもないことから、「三森林道の未舗装区間はここまで」と覚悟を決めて前進することにしますが、夢のように楽しかったダートランから現実の世界へと引き戻されてしまった瞬間でした。 | |
でも予想は少し違いました。その後すぐにダートは復活、もうその流れは見られないと思っていた大久川の渓流を最後にもう一度だけ跨ぎます。ただし、この先さらに下っていくと…。 | |
再びアスファルトが現れてしまい、その先で「与平作」地区に抜け出て三森林道はエンドとなっています。なお、県道としての道筋は常磐自動車道を越えてさらにJR常磐線「未続」駅前まで続いていますが、かつての林道区間はここで完全に終了。というわけで三森林道の探索はここまでです。
→振り返る! |
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ちなみに、ここ林道区間の終了地点にはすぐそばにある「筒木原不動尊」の駐車場があって、そこには「筒木原不動尊→」の看板と「三森山登山案内板」、さらに「林道洞滝ノ尻線周辺案内図」が設置されています。そして前方左手には三森林道に接続する洞滝ノ尻林道の分岐が見えていますよ。
→探索終了! →引き返して黒森林道に向かう! →三森山登山案内板! →林道洞滝ノ尻線周辺案内図! |
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