片貝林道 / Katagai 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2009.09.22 / No.F-143 
 [ 所在地 ]塙町 ・ 北茨城市(茨城県) [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]君田林道 ・ 亀谷地林道 [ 分岐林道 ]片貝林道御殿山支線
 運が良ければ開いているかもしれない鉄壁ゲートに隠された完抜けフラットダート!

念なことに、現在はすでに全線舗装化されていますが、塙町のR349号線から「太平」地区を抜けて県111号線へと連絡し、以前は太平地区の生活道路でありながらダート林道でもあった大平林道。その大平林道の県111号線側出口の手前に入口があるのがこの片貝林道です。地図上では亀谷地林道および君田林道へと連絡ダートで接続するコースとなっており、付近を探索する林道ライダーにとってはなかなか魅力的な1本でもあったりします。
ート的に魅力的な片貝林道ですが、残念ながらその入口には鉄冊門ゲートがあり、いつやって来てもたいていはカギ付きで閉じられています。しかもゲートは橋のたもとに位置しているため、その場合は鉄壁の防御につきまず歯が立ちません。そして今回もやはりゲートは閉じられており、「またダメか…」との諦めムードが濃厚でした。
いうわけで、そのまま素通りしようかとも思いましたが、ダメもとで秘技ガチャガチャを試みたところ、なんと、鉄壁なはずの鉄冊門ゲートがぎぎぃと開いちゃいましたよ! いつもはそこにある南京錠が外されたまま無くなっていたんですね。しめしめ、なんたる幸運!
いうか、単に林業関係者車両が立ち入ってなにかの作業をしているのだと思います。面倒臭いから作業終了まで施錠しないでそのまま放っておかれていたみたい。そこに付け入る隙があったわけですが、通過後はとりあえず現状復帰しておきました。
→付近を調べる!
→付近を調べる!
 
ートのあるコンクリ橋を渡っていざ片貝林道へと乗り込みますが、その直後にまたしてもゲートが出現! ただし、こちらは開きっ放しとされていました。手前に地の利を活かした強固なゲートがあるので、ここはもう必要ないといったところでしょうか。
の後、なだらかな登坂でこまめに蛇行を繰り返すダートをたどって進みますが、その路面状況はいたってまともです。一般車の通行は皆無ですが、関係車両の通行が頻繁にあるのか、固く踏み締められてとても走りやすい状況でした。  
すがらに目に入るのは夏の頃のむせ返るような緑の森のみです。林道の通る山の標高は700m前後であまり高くもないですが、その代わり森には濃密な奥深さがあるみたい。快適なダートでそんな森の雰囲気を味わいながらXRを進ませます。
かしここ、まったく荒れやガレ、廃れ感というものがなかったです。この良好な路面状況から察するに、終点はまだまだ先といったところでしょうか。未知なるこの片貝林道、どのようにして亀谷地林道および君田林道と接続しているのかとても楽しみです。  
土場だ!」その後、路面が土っぽくなって来たかと思うと、やがて土場が出現! 敷地内のいたる所に搬出を待つ大量の木材が山積みされており、木材を寄せて掴んで積み込をするグラップルなどの小型の林道重機の姿も見えます。うむ、この土場の存在によって片貝林道のダートは木材搬出路として良好状態が維持されていたわけですな。
場はダート沿いに長く続いているらしく、山積みされた木材の間を縫うようにして土塊だった路面が続きました。いかにも林道くさくて悪くもない雰囲気です。でも気になっていた作業員の方の姿はなかったな。ゲートにカギが掛かっていなかったので、どこかにいらっしゃるのは間違いなさそうなのですけど。ま、それはその時に考えればいいか!  
場を過ぎると、路面にうっすらと雑草のワダチが認められるようになりました。この林道の存在意義は木材搬出にあるので、県111号線側から入ってくる林道トラックも土場より先には行かないみたい。ひっそりと静まり返った雰囲気がいい感じでした。
島県浜通り地方の林道はトリプルA的に素晴らしい林道よりも、実は落ち着いた味のあるものが多いんですね。各地の林道を探索していると、たまにはのんびりと落ち着いた林道探索をしたくなるものですが、そんな欲求を満たしてくれる1本がこの片貝林道かもしれません。  
して今回の片貝林道探索で楽しみにしていたのが「御殿山支線林道」の存在。片貝林道を探索された先人の方の事前情報ではピストンとのことですが、やがて現れるこのT地路の左折側がそれとなっています。そこには「片貝林道御殿山支線」と記されたボロボロトに朽ちかけた木杭の林道標が辛うじて存在していました。次はいつ立ち入れるか分らない片貝林道、もちろん御殿山支線林道にも立ち寄らせていただきました。
→林道標を眺める!
→御殿山支線林道に突入!
 
殿山支線林道の分岐となるT地路を右折して片貝林道をさらに進みますが、すぐその先で今度は進行方向右手に切り返すダート分岐が現れました。そこに林道標の類は存在していませんでしたが、君田林道および亀谷地林道への連絡ダートだと思われ、具体的にはここに出られるはずです。というか、連絡しているとしたら分岐はここしかありません。でも残念ながらすぐ先にはチェーンゲートが張られ、さらに探索時には林業関係車両が昼寝していたのでここは通れませんでした。ちなみに、この分岐地点の手前100mほどの地点で片貝林道は福島県から茨城県へと越県しています。
→林道標を眺める!
→君田林道に突入!
 
なみに、連絡ダートの分岐するこの地点は林道の末端じみた土場となっていますが、地理院地図によればピストンでさらに1kmほどのダートが続いている模様。事実、その先にも道筋が続いていましたが、キャタピラ車でなければ、とても無理っぽい感じに恐ろしく土塊だった状態でした。そこに訪れた林道ライダーを怯ませるに十分な状況であり、おそらく林道区間はここまでなのでしょう。正確なところは不明ですが、その先は作業道とされているのかもしれません。というわけで片貝林道の探索はここで終了としておきました。
→探索終了!
→引き返して大平林道に向かう!
 
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