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いわき市の未知なる林道を求めて彷徨い、川前町上桶売地区「大平(おおだいら)」地区にて発見した土橋大平林道。JR盤越東線「川前駅」から県359号線へと入り、やがて現れる「大平牧場」の手前にて県道から左折、大平地区を目指すと林道の入口が現れます。「土橋大平」という林道名から土橋地区と大平地区とを結ぶ完抜け林道であることが分かりますが、ポツンと設置されていた林道標によれば、こちら側が終点となっている模様。真夏の鮮やかな緑に映えるワダチダートに心惹かれてさっそく飛び込んでみました。
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大平地区の入口を振り返るとこんな状況です。大平集落を抜けて舗装路を進んでいくとT字路に突き当たり、その左折側が土橋大平林道となっていました。なんとなく「その先に林道がありそう」とのカンが働いた結果、嬉しい発見となった次第です。
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僅かなアップダウンで山林内へと分け入るダート。路面はフラット状態で、枝打ちされたスギが整然と立ち並ぶ森の雰囲気はいたって穏やかでした。ここ、除伐や間伐などの森林施業のほか、地域住民の四輪が土橋地区への近道としてたまに通行しているみたいです。
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それでも土橋大平林道を探索したのは夏草が勢いを増す夏の季節。路面的にはまったく問題なかったものの、区間によっては薮の繁茂によってそれなりの圧迫感を覚えます。それでもこの林道では年2回の草刈りが地元住民によって実施されているそうですよ。
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それにしても手入れの行き届いた植林の森は美しいですね。ここでは一面に茂る雑草の緑さえもがスギ林に映えてとてもきれい。すれ違う対向車の姿もなく林道は静寂さに包まれていました。軽快に進むXRが奏でるエンジンの響きが心地よかったなぁ。
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緑の回廊状態で路肩の薮がワサワサと身体を擦る地点もありましたが、夏真っ盛りな季節の林道ではこれくらい普通です。立ち止まると蒸し暑くて不快指数は高いですが、幸いにして当方はエンジン付き。一気に風を切って駆け抜ければノープレブレム!
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でもこの土橋大平林道、全線ダートではなかった模様。そのまま薮の回廊を進んでいくとダートが途切れて舗装区間となりました。未舗装の林道ではオフバイクではなんら問題のない路面でも、林産物や農産物の運搬車量が通行する際には横ゆれが著しくて荷崩れが発生する危険性があります。より安全かつ円滑な通車両の行を図るため、というのが舗装化の理由なんですね。特にトラックの通行によるワダチの発達と雨水による洗堀が発生しやすい区間について舗装化されたため、前半は未舗装で後半のみアスファルトとなっているみたい。まあ、よくある理由です。
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その後しばらく舗装区間を進んで民家が見えてくると林道は終点。なにぶんにも探索当時の記憶が定かでないため、終点、起点の位置については多少あやふやな部分もありますが、たしかここが終点(正確には起点)土橋地区だったと思います。というわけで一見さんで飛び込んでみた土橋大平林道の探索は何事もなくこれで終了。ちなみに土橋大平林道の延長距離は3346mでそのうち舗装区間は1810m。画像では舗装区間を詳細に紹介していないので短くも思えますが、実は舗装区間が全行程の半分以上を占めていた少し残念な林道だったんですね。
→探索終了!
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