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すでに開通しているのにネットや市販の最新地図はもちろん、地理院地図にも過去に部分開通した区間しか記載されていないため、現地では地図が役に立たずに混乱の原因となっているR289号線(鮫川村方面)から県27号線(塙大津港線・塙町)とを結ぶ「東白河広域農道」。そんな高規格な2車線舗装農道の途中、塙町「山形」地区に入口のある山形田代 II 林道の起点にやって来ました。ここは周囲に民家もない地点ですが、唯一の目印として「←谷川(やかわ)の湯」の立看板が設置されているんですね。先述した通り、アプローチに地図は役に立たないですが、その代わり谷川の湯を目指せばさほど迷うこともないと思います。
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そしてこれがその林道入口の様子ですが、実はこの山形田代 II 林道、新たに開通した広域農道が元々そこにあった山形田代林道を2つに分断した片割れだと思われます。分断されたことで、その一方が新たに「山形田代 II 林道」とされたのでしょう。それを示すかのように、すぐそばには現在の山形田代林道のダートの入口が存在していますよ。
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そんなマニアックな事情のある山形田代 II 林道ですが、入線すると谷川の湯を目指して下り坂が開始しますが、路面はご覧の通りの残念な舗装路状態。これは鉱泉宿へのアプローチ林道であるための処置なのだと思われます。
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スギの斜面を切り返しの急カーブで下って行くと、道端にささやかな畑が現れて少し開けた雰囲気となりました。ここまで林道入口からあっという間の距離であり、谷川の湯はもう近いです。なにせ延長距離が1キロにも満たない780mの林道なので・・・。
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その後すぐに左折で下る「谷川の湯」入口に到着です。進行方向左手の坂道を折りきったところに一軒宿があるんですね。そしてここは近接する「志保の湯」と共に、塙町界隈の林道探索時にはしばしお世話になっている定宿だったりもします。というわけで今回も谷川の湯に宿泊することにして、本日の山形田代 II 林道の探索はここまで! 日暮れまではまだ間があるものの、冬の夕刻間際は寒さがとても厳しいですからね。続きはまた明日ですよ。
→「谷川の湯」に泊まる!
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谷川の湯で朝を迎え、山形田代 II 林道の探索を続行すべくダラダラな坂道を下って宿を後にします。ちなみにこの林道、林道名にローマ数字の「 II 」が使われているんですね。これが一昔であれば「山形田代第2林道」もしくは「山形田代2号林道」とでもなるのでしょうが、林道の命名者が歳若くて現代風にとローマ字を選択したのでしょうか? 福島県浜通界隈の林道では、「遅川(支 I )林道」や「遅川(支 II )林道」、「田人 I 林道」「田人 II 林道」など、林道名にローマ数字が使われているのをたまに見かけます。といってみても、所詮ここはフル舗装の林道。だからといって楽しくなるわけでもないですけど・・・。
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そんな山形田代 II 林道ですが、谷川の湯〜終点の距離もあっという間。すぐに左折する舗装分岐へと至り、そのまま道なりに下って行くと県27号線へと退出できますが、ここが山形田代 II 林道の終点となっているみたい。
まあ、全線舗装で延長距離も短いので、実につまらんというのが正直なところでしょう。ちなみに、同地点には過去の山形田代林道の林道標とおぼしき木杭が残存しており、「3678,1M」との延長距離の記載が確認できますが、あいにく林道名の文字はすでに消滅済みでした。したがって断言はできかねますが、おそらくそれは分断される以前の山形田代林道の名残りだと思います。
→探索終了!
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