立札場林道 / Tatefudaba 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2017.12.29 / No.F-181 
 [ 所在地 ]いわき市 [ 状態 ]ピストンダート [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 「ガロ山」への山道入口があるまったりと落ち着いた雰囲気で楽しめるピストンダート

島県いわき市や古殿町界隈を地図で眺めてみると、どこにも抜けていないのに山中に分け入ってループしていたり、わざわざ山中の集落を巡って迂回して再びに幹線道路に戻っていたりする、探索好きな林道ライダーならば気になる人知れず林道が存在していそうな場所がというのがあります。具体的な例としては古殿町多久田付近(県135号線そば / ヲテマ林道群)のループ、いわき市田人町貝泊付近(県390号線 / 戸草林道群)や、いわき市三和町下永井付近(県66号線・県135号線そば / 立札場林道群)が挙げられるでしょう。地図で林道のありそうな場所を物色する林道ライダーならば、たぶん一度は気になった覚えのあるだろう場所ですが、立札場林道があるのもそのような場所。県135号線の三和町下永井「明神平」から山間部に分け入った「軽井沢」集落の外れに林道入口が存在しています。
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井沢の集落を外れて進むと、やがて樹木が伐採されて見通し良く開けた立札場林道の起点が現れます。林道標の立つ分岐よりゆったりと登っていくのが立札場林道で、直進の左手側は軽井沢林道左分岐支線だったかな。しかしここ、以前はこのように開けた雰囲気ではなかったです。なにを隠そう、この辺りを初めて訪れたのはもう8、9年前のこと。当時はまだ伐採が行われておらず、立札場林道起点は現在からは想像できないほど鬱蒼としていたんですね。
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茶けた林道標の立つ起点から入線すると、すぐにゲートが行く手を塞ぎます。初探索時から愚直なまでに現在もなおこの場所を守り続けていますが、脇の甘さは相変わらず・・・。ゲートの脇を固めるように岩石が置かれていますが、これも当時のままです。しかし、周囲の樹木が伐り払われたことで防御がさらに甘くなっていました。
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ートを過ぎると立札場林道のダートは山の斜面に取り付きます。かなり急な斜面に棚状に林道は設けられており、右手は転がり落ちるような谷ですが、勾配はなだらかであまり険しさを感じさせません。冬枯れで葉を落とした森をゆくので雰囲気もとても穏やかです。
に落葉した落葉がダートに厚く堆積してほとんど地面の土が見えていません。裸になった木々の梢の隙間から差し込む陽射しで林道はとても明るく、まるでフカフカな茶色い絨毯の上を進んでいるみたい。冬の寒風もここでは吹き込まず、山の気温はかなり寒いはずのに、まったりとした暖かさをポカポカと感じました。
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肩の斜面がえぐれて軽く崩落している箇所もありました。茶色い絨毯状態で明るく穏やかそのものに見えるダートですが、地形的にはかなり急な斜面沿いに進んでいます。そんな急斜面に棚を設けて通した林道なので、路肩崩落が発生しても別に不思議はないな。
まり坂道を意識させない緩やかさで途切れることなく登り坂が続きます。立札場林道は標高405mの起点から最終的に155mほど登って終点へと至りますが、やがて前方に山の尾根が見えてきました。落葉する広葉樹と冬でも葉を落とさない常緑針葉樹林の境界がくっきりと確認できますね。冬の清々しい青空の上空が大きく開けて明るい限りです。
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んな感じで気分よマッタリ進んでいくと、やがて急勾配となった急な右カーブ地点に差しかかります。左の路肩部分が膨らみ開けていますが、ここに林道から分岐する踏み跡の入口を発見! すなわち、起点にあった木札に記されていた「ガロ山」への山道らしいです。それを示す物が路肩の薮に転がっていましたよ。
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ロ山への山道入口のある急カーブ地点ですが、それより先の区間だけは息をつくような急勾配となっています。切り返しの逆S字で一気に高度を稼ぐというやつですね。撮影中にWRが自然転倒しないかとヒヤヒヤものでした。
S字の急勾配を登り切って再びダートがなだらかなになると、それと同時に枯れ草がボーボーにはびこり始めます。しかしこの先全てが枯れ草まみれなのではなくて局地的な現象でしたが、はたして林道には雑草がはびこりやすい場所というのがあるのでしょうか? 冬枯れの季節でこれなので、薮が猛威を振るう夏場の惨状が想像できますね。
の辺りで標高500mほどでしょうか。山の稜線付近の急斜面にへばりつくようにして立札場林道のダートが続きます。路肩に樹木が生えているので、危うさや路肩落ちの怖さを感じることもほとんどありませんが、ダートの端はそのまま奈落の底へと急激に落ち込む斜面になっています。道というよりも急斜面にに切り込まれた幅の狭い「棚」といった感じです。万が一ということもあるので、通行の際はなるべく路肩側は通らないようにして下さい。
斜面に設けられた棚状態のダートを進んでいくと左の崖から落ちてきた落石が転がっていました。2、3個転がり落ちていただけですが、脆そうな崖の層を眺めてみたところ、土中から無数の岩石が頭半分だけ露出。風雨で崖の土が削られて、土中の岩石が転がり落ちるというわけでした。ここは立札場林道における落石常習地点になってるみたいだな。
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葉まみれで枯れ草の深い地点はあるものの、基本的には荒れやガレは見られない立札場林道ですが、唯一ガレていた地点がここ。一抱え以上もあるあからさまな落石が1個と、路面が雨水で洗堀されてクレバスが発生していたくらいのものですが。
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レバス区間をやり過ごしてさらに前進していくと、またしても草深い区間が! 腰の辺りまで延び放題の枯れ雑草ですが、それが薮刈りされることなくそのまま枯れた状態です。つまり、それだけの期間、放置が続いているということで、ここまで立ち入る者がいるとしたら、それはおそらくガロ山目当てのマニアなハイカーくらいかと。なお、崩落で斜面の樹木が無くなっているため見晴らしが望める地点となっています。
→ 過去(平成25[ 2013 ]年)の状況!
→ 過去(平成25[ 2013 ]年)に眺めた展望!
してたどり着く立札場林道の終点がここ。山の尾根付近の森の中にぽっかりと開けた小さな広場となった場所です。林道としてはおそらくここが終点だと思われますが、実は前方の樹林の区へとまだ道筋が続いており、以前はなかったガロ山への道しるべが新たに設置されているのを発見。くどいようにアピールしているので、興味のある方は徒歩で向かってみてもいいかもしれませんね。登山に興味はないのでガロ山を目指すことはしなかったですが、陽射しがサンサンと降り注ぐこの場所は雰囲気的にも明るく、冬の寒さにも関わらずしばらくまったりとたたずんでしまったんだっけなぁ。といわけで立札場林道の探索はこれで終了!
→ 探索終了!
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→ その先の様子を眺める!
→ 振り返る!
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