小田川手元林道 / Odagawatemoto 林道探索の書 〜今日もどこかで林道ざんまい〜 
探索日 2018.12.28 / No.F-195 
 [ 所在地 ]矢祭町 [ 状態 ]完抜鋪装 [ 接続林道 ]- [ 分岐林道 ]-
 なぜか記載林道名の異なる林道標が設置されている地味な山越えの全線鋪装林道

道が最も美しい秋の紅葉探索の時期もとうに過ぎて冬本番、寒さも厳しくなって深山地帯の林道探索もできなくなると、通常は「来年の春までオフバイクは冬眠」となるわけですが、そのような冬の季節になると出かけたくなるのがマニアな林道探索。そういうわけで訪れた福島県矢祭町ですが、矢祭町で林道ライダーにそれなりに知名度のある林道は板庭入宝坂林道くらいなもの。そしてまだまだ存在するであろう未知なる林道を求めて発見したのがこの小田川手元林道。JR水郡線「東舘駅」からR349号線を湯岐温泉方向に2キロほど進んだ地点にある「竹の内バス停」で右折、道なりに進むと右手に林道標の立つ入口があります。
→ 林道標を眺める!
ざ入線するとまずは「諸花」集落の民家の脇を通ってその先の山林へと向かいます。最終的には矢祭町「小田川」でR349号線に突き当たるので、林道名は「小田川諸花林道」でもよいのですが、実は諸花集落のすぐ隣に「手元」集落があります。林道の入口は諸花にありますが、なぜか林道名は手元からとって小田川手元林道とされているらしいな。
家の脇を抜けてスギ植林の山林内を登坂していきますが、冬枯れしているというのに路肩に迫る枯れ薮が酷いことになっていました。夏場にはかなりの閉塞感が漂うのは間違いなく、ここが一発で万人ウケする林道でないことが分かってしまいます。
高323mの林道最高所地点に向かって途切れることなく登坂して続く小田川手元林道。登坂区間序盤の酷い冬枯れの薮もひけて走りやすい状態に戻りましたが、生憎と路面はアスファルトです。しかもこの林道は単純に山越えして下って終点に至るだけのコースみたい。
花と小田川を結ぶ山越えコースの最高所地点、すなわち海抜323mの名ものなき峠に到達しました。しかし周囲はスギの植林に囲まれているだけで峠の眺望はなにも望めなかったです。延長距離も3964mと長くもないのでここまであっという間でした。
念! 下り区間の途中で路面がダート化したと思ったら、それは路面に大量に降り積もったスギの落葉でそのように見えたていただけでした。手前区間でそれを目にして少し期待したのですが、小田川手元林道にダート区間はもはや残存していないという現実・・・。
→ 景色を眺める!
らに下って行くと予期せぬ眺望ポイントが現れました。そこだけ植林の樹木が伐り払われて、冬晴れのもと山裾のR349号線小田川付近が俯瞰できて清々しかったですが、同時に冬風が吹き晒しとなってかなり寒かったな。木々が伐り払われているのは高圧送電線直下の防火帯がちょうどそこを走っているからでしょう。
→ 眺望を眺める!
かし、すぐに再びスギの植林に囲まれて眺めもきかなくなってしまいます。そしてその後は舗装路を淡々と下るのみでしたが、アスファルトには雨などで濡れた状態ではスリップしそうなフカフカな落葉のワダチが形成されていました。
面が見えないほど大量に降り積もった落葉によるスリップに注意しながら下っていくと、やがて倒壊してボロボロに朽ち果てた民家の脇を通ります。小田川の林道終点付近まで下ってきたみたいですが、山奥の僻地というわけでもないのに陰気な廃屋を見かけてしまうのは、少子高齢化による過疎化のせい? 各地の林道を探索していると、現代社会が抱える「過疎化」とか「限界集落」の問題をひしひしと感じさせられることも。
してR349号線に突き当たるこの地点が終点。小田川の国道沿いの民家の脇であり、鉄杭の林道標がちゃんと設置されていましたよ。というわけで小田川手元林道の探索はここで終了ですが、密かに期待していたダート残存区間も無くて、ここは敢えてオフバイクで訪れるほどの林道でなかったのは言わずもがな・・・かな。
→ 探索終了!
→ 振り返る!
→ 林道標を眺める!
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