3箇所目のチェーンゲートを軽く落城させていただき、いよいよ鍋足林道の最深部へと進みます。本来、鍋足林道は「鍋足山(529m)」の山頂直下まで延びるピストン林道であり、したがって終盤区間となるこの先には山道の類を除いてもう支線分岐は存在しないはず。後はその末端地点を目指すのみ! へへ、ダートの雰囲気もなんだかそれらしくなってきましたよ。 | |
総じてなかなか素晴らしい鍋足林道ですが、それが最高に高まったのはやはりこの終盤区間。希に立ち入る関係車両も林道の末端へは滅多に向かわないのか、ダートにはいわゆる「荒廃」一歩手前のどこか廃れたような雰囲気が漂います。誰もやって来ないという静寂さとの相乗効果でそれがまたなんとも味のある趣に! | |
「土場?」その後、とあるカーブ地点に山積みされた木材を見かけました。どうやら本格的な伐採作業は行われていないようで、幹の細めなちょっとした間伐材を集めてあるといった感じでした。ここには木材搬出トラックが地面をこねて刻み付けるタイヤ跡がなかったです。 | |
それにしてもこの雰囲気は良いですね。路面を軽く覆う雑草とワダチに堆積した枯葉。自然に朽ちて倒れた樹木の幹も見かけました。いわゆるダートの険しさも感じられず、ここは森林浴気分でまったりとXRを進めることができました。 | |
標高およそ400m前後のほぼ尾根筋コースとはいえ、なかなかの山林っぷりです。雰囲気は決して暗いものではなかったですが、この区間では展望などはほとんど望めなかったなぁ。でもそのダートはまったりとして走り心地も悪くもなかったからまあいいや! | |
しかし、小枝と落ち葉のこの散らばりようから察するに、ここ本当に車両の立ち入りが滅多にないみたいですね。それでいながら荒れてもいなかったのが好印象。人っ子一人誰もいない林道で秋の物悲しい雰囲気を楽しめるダートは実にオツなものです。 | |
おや、林道沿いに「鍋足山登山道」入口がありましたよ。登山道へ行くにはここを右折するみたいで、木製のややくたびれた道標が掲げられていました。でも、この様子だと鍋足山というのはかなりマイナーな山みたい。付近に登山者の姿はどこにもなかったなぁ。
→登山道入口を眺める! |
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これは推測ですが、とくに林業活動が行われている様子もなく、これほど人の気配のない林道でありながら、荒れや荒廃が見られないのは、もしかして鍋足山への登山道入口があるから? それが証拠に、そこを過ぎるといきなり路面を塞ぐ横倒しの倒木でした。 | |
倒木は枝の細い先端部を強引に乗り越えてやり過ごしましたが、その先にはヌタ場が…。ワダチ部分にはみるからにトロトロな泥アンコが厚く堆積しています。まあ、ここまで来て引き返すのもあり得ないので、転倒しないように注意しながら進みます。 | |
そしてたどり着いた鍋足林道尾終点がこの地点。そこだけ樹木が切り払われた、ピストンではよくあるところの小さな回転場となっていましたよ。ただしこの地点、地面はかなりというか酷くびしょびしょな状態で、半ばヌタ場と化していた模様。その末端へとたどり着いたらそこで休憩と思っていましたが、とても長居をするような場所でもなかったです。というわけで、さすがにその末端ではいかにもピストンらしい趣をみせていた鍋足林道の探索はこれで終了!
→探索終了! →振り返る! →引き返して細崎入林道に向かう! |
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