■というわけで林道考察が長くなりましたが、ここはいくら考えても分からないので、とにかく上外川線の続き区間へと進むことに。外川線との分岐を左折すると急な登り坂がすぐに開始、同時にそれまでの森林地帯を行く林道風景が突然一変して牧草地の光景が目前に大きく展開し始めます。上外川線をメジャー林道ならしめる由縁でもある区間の開始ですよ。 | |
■広大な牧草地の斜面を巻くようにしてダートは登坂しています。これで真夏の蒸し暑い暑さが無くて晴天であったならば、爽快の一言でしょうが、残念ながら上空は厚い雲で覆われており、今にも雨粒が落ちてきそうな怪しい雰囲気に…。 | |
■キツい傾斜角度と深い路面の砂利のため、アクセルを開きすぎるとリアがズリがちな砂利ダートをゆっくり登坂。 コース的には牧草地を突っ切りながら末崎頭(1172m)の脇をかすめるようにして進むことになります。といってもそれは地図上での話。周囲に広がるのは広大な牧草地の斜面ばかりで樹木がまばらにつき、ここが本当は山の中であることを忘れてしまうような感じです。 | |
■連続する勾配を進めどもすれ違うオフバイクはおろか、一台の対向車にも出会いません。ここでは晴天時の爽快さも格別でしょうが、今にも泣き出しそうなどんよりとした曇り具合、そこにはわびしさというか淋しさの充満する寒冷な高地ならではの雰囲気が感じられ、それはそれで素晴らしいものがありました。う〜ん、これがワビっていうものか。 | |
■人気の全く感じられない淋しい牧草地のダートを進みます。幸い、今のところ雨は降り出してはいませんが、ここではそれを遮る樹木がないため風が少しでてきた模様。おかげで下界では感じていた真夏の蒸し暑さもここではほとんど感じることはなく、また直射日光に晒されることもないのでひんやりと涼しくてちょうど良い具合でした。となれば、あとは雨が降り出さないことを祈るのみ!
→景色を眺める! →景色を眺める! |
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■その後もダートは登坂を続け、やがて牧草地の尾根付近に取り付きます。ダートを挟んで左手には見下ろすようにして牧草地が広がり、一方の右手側には標高の高い寒冷な高原地ならではの、ねじけて背の低い喬木林が広がっていました。
→景色を眺める! |
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■山の尾根筋に沿って砂利ダートのスカイラインが続きます。位置的にはすでに尾根に達しているので、ダートはこのように最高の眺めを提供しつつ心地よいアップダウンを繰り返しているのですが、これこそが上外川線のクライマックスシーンと言えるでしょう。それは基本的にはどのような天候時にも絵になる素晴らしいロケーションであり、そしてなんと言っても路面がダートであるということが大きいですよ!
→景色を眺める! →景色を眺める! |
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■そして上外川線沿道の名物といえば、広大な牧草地と共に風力発電の風車が挙げられるでしょう。尾根伝いに進んでいくと、やがて前方に立ち並ぶ巨大な風車が見えてきます。遠方からだと小さく見えている風車ですが、近付くにつれて実はかなり巨大なものであることが実感できますよ。
→風車を眺める! |
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■ダート左手に巨大な風車を眺めつつさらに進んで行くとやがて差しかかるのがこの横T字路。上外川線は引き続き直進方向ですが、ここで左折すると上明神山(1118.2m)のすぐ脇を抜けてR455号線「早坂峠」へと退出することが可能。ここから国道までのルートも景観的には素晴らしいですが、残念ながら路面は全て舗装されています。なので、ここは上外川線への単なる出入口と思っていれば間違いないでしょう。
→右折側(R455号線方向)を眺める! →周囲を調べる! →周囲を調べる! |
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■というわけで、国道へと至る舗装路との横T字路は直進して引き続き上外川線の探索を続行。 | |
■国道への連絡道分岐を後にすると、 コース的にはこれから三巣子山(1181.9m)のすぐ脇を抜けて進むことになるため、再び連続した登り勾配区間が始まります。といっても周囲には似たような景色が連なっているので、実際にはどこがその山であるのかは分かりませんけど。 | |
■もしも四輪の先行車に追いついてしまったならば、舞い上がる砂埃で酷い目に遭いそうなズルズルとした砂利ダートの急な坂道をひたすら登坂。路肩にはガードレールが設置されている箇所とそうでない箇所がありましたが、当然ながら設置されていない方がここは絵になりますね。 | |
■連続した勾配を登り詰めると、その後は尾根と尾根の鞍部をなぞるようにしてアップダウンを繰り返します。そして道すがらには点在する風車の姿が現れては消え、そしてまた現れては消えて行きます。ここが本当に上外川線であるのか否かの事については、相変わらずしっくりこない状態ですが、それはさておいて、どこまでも続くパノラマ度抜群な砂利ダートには満足の一言ですよ。
→景色を眺める! |
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■風車とバイクをセットにしたうまい具合な撮影ポイントもこのように存在しています。放牧地区間ではロケーションが最高なので、ここは気が焦って撮影しまくりになりがちですが、そうがっつかなくても大丈夫みたい。あはは。 | |
■広大な牧草地を抜けるダートは幾重にもアップダウンを繰り返します。登り切ったと思ったらそのすぐ先に下りが現れ、下りきったら再び登るといった具合です。ここは「単調で飽きる」ということはないですが、行けども行けどもキリがないという印象は受けるでしょう。 | |
■「うひゃぁ!」アップダウンを延々と繰り返す砂利ダートをたどってその後も進み続けますが、とある地点を境に今度は断続的な下り区間に突入! ストレート主体で連続するその様子はこんな感じですが、ここ、見通しがきいて走りやすいので、気が付くと物凄いスピードになりがちかも。駆け下るスピードには注意が必要ですが、そんな事はどうでもよくなるような素晴らしさです!
→もう飽きた… →さらに上外川線を進む! |