探索日 2011.05.01
No.N-001

高遠線 ■松本市 ■全線ダート ■接続→大仏入線
■宮入山線から大仏入線とを結ぶ

 稜線伝いに延びる快適フラットダートは雰囲気、路面的にもいうことなし!  

 ↓尾根筋に延びるの開放的な平坦ダートの走り心地はかなりのもの。高速巡航
 で一気に駆け抜けるも良し、まったりと進むのもまた良しとなる1本でしょう。


……こんな感じ……
■県63号線と県67号線とを結ぶ宮入山線が峠越えをする宮入山(1530.5m)付近にて分岐、高遠山(1316.8m)直下を経て大仏入線へと接続するフルダート林道。 起点がすでに山頂附近の高所にあって尾根筋に延びるコースにつき、平坦路が続くなかなか開放的な1本となる。路面的にも荒れは見られず高速巡航も可能なほどの快適さで楽しめるだろう。ただし、景観的には周囲の木々が邪魔をして道すがらの眺望などはほとんど望めないが、雰囲気の良さはそれを補って余るものがある。最終的には大仏入線に接続して終点となり、そのまま乗り継ぐと松本市街へと抜けられるが、大仏入線は虫食いで舗装が随所に見られるため、やや憮然としてしまうかもしれない。

■県63号線と県67号線とを結ぶようにして延びる宮入山線 (オール舗装)から分岐している高遠線の入口です。分岐元である宮入山線は宮入山(1530.5m)そばを峠越えしていますが、 その峠付近から分岐しているのが高遠線であり、入口から行く手を覗いてみると、いかにも走り心地良さそうな幅広ダートが開始しています。ならば見逃すわけにはイカンだろうと、その後の予定も考えずに早速突入してみることに。
■宮入山線から入線すると、細かな砂利質の走り心地の良いまともなダートがほぼ平坦コースで続いていました。行く手や左右に見上げるような山がないことから、ここは尾根筋コースになっているみたいでした。
■砂利ダートでもバラストのつぶてが大きいとゴツゴツとして走りにくく、また、砂利が深すぎるとズルズルとしてあまり走りにくいものですが、ここはそのどちらにも当てはまらずちょうど良い感じかと。撮影のため一々立ち止まっていますが、そうでなければ、ここは高速巡航で一気に駆け抜けられるかもしれません。
■ただし、探索当日はあいにく小雨のち曇り状態であったため、スカっと晴れ渡った蒼空の爽快さは味わえず、ご覧の通り周囲にはガスが充満。沿道には寒々と荒涼とした雰囲気が漂い、どこか寂寥感溢れる景色が展開していましたよ。
→景色を眺める!
■尾根筋の山肌に沿ってダートは続きますが、山の木々にはまだ青葉が全く見られず、まだハダカ状態で冬枯れしたままでした。おかげでガスの切れ目に差しかかるとその隙間から右手に下界がちらほらと見えるのですが、立ち生える木々が邪魔をしているため、ここぞという展望ポイントはありそうでいてありません。
→景色を眺める!
■天候のせいでやや寒々とした雰囲気が漂いますが、ダート的には素晴らしいコースが続きます。そして気が付くと脳内では「た〜のし〜い〜な〜かま〜が〜、ぽぽぽぽんっ! いただきマウス〜!」のフレーズがまたしても盛んに…。
■「こんな所にひし形が!」稜線沿いの快適ダートをさらにたどると、とある緩い左カーブ地点の路肩の斜面に立てかけるようにして斜めったひし形がありました。そこには「林道高遠線」と記されており、そしてダートは何事もなかったかのようになおも続いています。
■その後、ちょっとした落石地帯に遭遇。左手の斜面から落下してきたと思われる大小無数の岩石群が路肩に散乱していました。斜面にはブロック擁壁の処置がなされているところから察するに、ここは地形的に脆くて落石の常襲地点にでもなっているのでしょう。
■「またしてもひし形が!」軽微な落石地点を過ぎて少し進むと、またしても路肩にポツンとたたずむひし形が。ダートは途切れることなくその先へと続いており、「なにゆえこんな所に?」と頭をかしげてしまいますが、探索終了後に高遠線について調べてみたところ、どうやらここは元々ピストンであったものが延長工事によって大仏入線とつながり、現在は完抜け状態であることが判明。続けざまに現れた「林道高遠線」と記された2本の林道標は、元々はこの地点付近が高遠線の終点であったことを示しているのでしょうか? ただし、探索時にはそのようなことは露知らずでしたけど。
■探索時には「ピストンが延長でもされたのだろう」くらいに思い、さほど深くも考えなかったのですが、高遠線をここまでやって来ると、確かにこの辺りからダートの路面や路肩の斜面などには歳月が感じられず、どこか開設したての真新しい雰囲気が漂っていましたよ。コース的にもここまでは平坦区間がメインでしたが、以降は下りがメインとなってきます。
→!!
■というわけで、下り坂に転じたどこか開設したての真新しい雰囲気が漂うダートを進みますが、林道開設に伴って切り崩された山肌にはいわゆる年季が感じられません。出来たてホヤホヤ感がいまだ色濃く残っているようでした。
■あまり見晴らしはききませんが、上空が大きく開けてなかなか開放的な区間が続きます。先ほどまでは所々で白くガスっていましたが、ここにいたってそれも晴れた模様。快晴には程遠い状態でしたが、ここはまだ標高があるので高所ならではの爽快感だけはありましたよ。
■時に緩く、そして時にはこのように九十九折りで切り返す急カーブ&急傾斜にて下り坂が断続的に続きます。探索時においては知らなかったことですが、この時点で高遠線は「下界のどこかへと抜けているな」と確信したものでした。
■そして現れるのがこの分岐地点。後日各種林道系サイトで調べてみたところ、前方より右手が大仏入線で、 高遠線はここで終点になっているとのことでした。 ただし、大仏入線の林道標は直進した先の林道出口に設置されており、ここに標識類は存在しないため、この時点では確認しようがなく、またそれを知るよしもなかったですけど。そんな状況に「途中には無意味にも2箇所にわたって林道標が設置されているのに、なぜ肝心なここには無い?」とも思ってしまいますが、それをここで言っても仕方ありません。どうやら面倒くさいので事前情報収集をほとんど行わないツケが回ってきたようですね。というわけで高遠線の探索はここまでです。
→探索終了!
→大仏入線に突入!